賴幸媛次期陸委会主任委員のやっぱりか。

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次の行政院大陸委員会(陸委会)主任委員に内定している賴幸媛だけど、前にも書いたようにやっぱり多方面から批判の声が上ってます。与党となる国民党サイドからは「前はあれだけ国民党の対中政策を批判してきたくせに」「台独分子が何を言う」と言われ、かたや緑系からは後述のとおり「おいおい前言を撤回するのかよ」とこれまた非難。29日の証券市場はこの政争で「馬英九が公約していた7/4の両岸直航開始が不透明になった」と懸念して187.86ポイントのダウンと、影響がかなり大きくなっているようです。ただ、株価の話は蘋果日報が言っているだけに、「本当にそれだけでダウンしたのかよ」って言いたくなっちゃうけど。面白かったので挿絵も転載。

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馬:7月直航不變賴幸媛風暴擴大 股市重挫187點
http://1-apple.com.tw/index.cfm?Fuseaction=Article&Sec_ID=1&ShowDate=20080430&IssueID=20080430&art_id=30502875&NewsType=1&SubSec=66(蘋果日報)

さて、大陸委員会主任委員といえば、両岸政策の実行や交流に関する重要なポスト。となれば、そこに台聯の元立法委員が就任したとなれば、「で、この人実際どういう人なの?」というのは気になっちゃう。はたしてどんなスタンスなのかと、名簿が公表された当初は日本のメディアも少なからず着目していました。ところが、どうも期待していたような動きは無く、なんかやっぱり残念な展開になりそうです。30日、次の海峡交流基金会(海基会)董事長になる予定の江丙坤国民党副主席と会談した際に、「『一中各表』の92コンセンサス(九二共識)を支持する」と言ったとか。あらら。むしろ、これはいいのか台聯、っていう。

江賴會 賴幸媛:支持一中各表的九二共識
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/may/1/today-p1.htm(自由時報)
賴幸媛:支持一中各表的九二共識
http://www.udn.com/2008/5/1/NEWS/NATIONAL/NATS2/4322826.shtml(聯合報)

ということで、台湾団結聯盟はこれにいったいどう反応しているか。林志嘉秘書長の発言なんだけど、とりあえず「切り口の角度の問題」とコメントするに留めています。とはいえ、これまでずっと九二共識を否定してきた台聯だっただけに、「あれ?この人と台聯は切り離して考えないといけないのかな」って思っちゃいそう。一方で、賴幸媛の言い分もどことなく言い訳っぽい。1年以上前、台聯は「台湾は既に独立している」という考えを示したことを引き合いに出して、いわば統一・独立という観点を超越して馬英九・蕭萬長と完全に一致したという。

台聯挺務實兩岸關係
http://www.udn.com/2008/5/1/NEWS/NATIONAL/NATS2/4322825.shtml(聯合報)
賴幸媛:我超越統獨
http://www.udn.com/2008/5/1/NEWS/NATIONAL/NATS2/4323106.shtml(聯合報)
賴幸媛:台聯已轉型 沒有變變變
http://www.udn.com/2008/5/1/NEWS/NATIONAL/NATS2/4323116.shtml(聯合報)

特に、日本では各紙が賴幸媛の出身が台聯であることから、「独立系」からの登用ということで着目していたようで、前のエントリーで書いたけど、たとえば産経は賴幸媛とその起用について、
> 李登輝前総統の直系で対中強硬論者ともいわれる。
> 中国国民党の馬新政権は対中融和を掲げるが、
> 政策面では政治は経済と切り分けて「中華民国」としての立場を貫く姿勢をにじませた。
なんてまとめてる。さらにその記事では、
> これに対し党内の対中融和派からは、「李登輝路線の復活」との不満の声も上がっている。
> 賴氏が李氏に近いことに加え、新政権が李登輝・国民党政権時代の幹部を
> 続々と重用しているためだ。
> 国民党から除名処分を受けた李氏は党と一定の距離を保ってきたが、
> 産経新聞との会見で馬政権に協力する意思があることを表明するなど、
> ある党幹部は「李氏は馬氏を寝技に持ち込み、実質的に影響力を増す可能性がある」
> と話している。
とも書いていて、これは東亜+では食いつく人が多いかなとも思ったんだけど、スレタイに李登輝前総統の名前を出さなかったのでさっぱりリアクションが無かった。さすが東亜+。
これについては、日本の各紙の見込みが甘かったのか、あるいは台聯・李登輝前総統にとっても意外な展開だったのかは、上に書いた林志嘉秘書長のコメントを見ても微妙なところ。同じく台聯の元立法委員だった黄宗源は、「彼女は台聯にいた際、国民党との合流をしばしば提案していた。統一派の国民党と比べると台聯とは大きく異なっている。当時、彼女を除名しようとする者もいたが、最後にはみんな次々と離党せざるをえなくなった。台聯は彼女によって瓦解した」とまでコメントしているけど、実際のところははてさて。

大陸委主任に台湾派女性起用 馬次期政権、政治は経済と切り分け
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080428/chn0804282039005-n1.htm(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080428/chn0804282039005-n2.htm(産経新聞)
賴幸媛:走新政府路線 沒有李路線
http://www.udn.com/2008/5/1/NEWS/NATIONAL/NATS2/4323108.shtml(聯合報)
綠嗆賴:在立法院等著你
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/may/2/today-p1-2.htm(自由時報)

一方、当の賴幸媛は、ことこれに関しては「李登輝路線に走る問題はない」と明言しており、あくまで馬英九総統と、劉兆玄行政院長の下で任務を果たすと言っている。「政府は一つの組織なのだから」というのは、特に大陸政策というのが馬英九政権で(少なくとも外からは)最も注目される分野なので、これはこれで確かに正しい発言。
逆に言っちゃえば、きっと多くの人が驚いた最大の理由である「台聯からの登用」というのをひとまず置いておいて、こういう思想と政治的スタンスの人なのだという風に考えてしまえば、なんということはなくて、「やっぱりか」っていうことで理解が出来るような希ガス。

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このページは、◆YAUCHInowAが2008年5月 1日 19:00に書いたブログ記事です。

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