踊らされる阿呆は単なる阿呆。

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聯合号の事件に端を発した一連の騒動は、日台間の外交問題、あるいは漁業問題といった一次的な問題から、やけにあっちこっちに飛び火して、しかもことのほか過度に煽られて燃え上がっているので困ったもの。

さて、一昨日書いた「馬英九や中国国民党に「武士の情け」は通じるのか。」だけど、結局は馬英九が許世楷駐日代表の辞表を了承するという形で落ち着きました。とはいえ、
> 馬総統は、衝突事故が未解決の上、
> 立法院への説明義務を屈辱を受けたという理由で怠り、辞意を表明したのは「遺憾だ」とした。
ということで、やはりこの人には許世楷の本意がわかっていないようですねえ。
【台湾】馬英九総統、許世楷駐日代表の辞任認める 後任は空席、当面の間は羅坤燦副代表が代行[06/17]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1213714638/

そんな許世楷は、台湾に戻ってから謝長廷など緑系の人物と相次いで面会していて、昨日18日は陳水扁前総統とも会っていました。その会談後、メディアに囲まれて質問の受け答えが終わり帰ろうとしたところで、愛国同心会のメンバーの男が突然、背後から左肘で許世楷をどつくという事件が発生。おいおい、一歩間違えていたら惨事になっていたよ。っていうか、また愛国同心会かよ。本当にどうしょうもない連中だね。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jun/19/today-p3.htm (自由時報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008061900490,00.html (中国時報)
http://1-apple.com.tw/index.cfm?Fuseaction=Article&Sec_ID=1&ShowDate=20080619&IssueID=20080619&art_id=30669779&NewsType=1&SubSec=66 (蘋果日報)

さすがにこれには緑系もブチ切れ。民進党の陳啓昱は、この原因が国民党立法委員による言われなき侮辱に原因があるとして謝罪を求めるなど、やはりというかなんというか、与野党の争いの色がだんだんと濃くなってきたような予感。これは長引くとますます馬英九にとって不利になってくる希ガス。というのも、軟着陸するのであれば藍系からの反発は必至だし、かといって長引かせれば長引かせるだけボロが出るのと、緑系が言うように台湾としての利益が無くなるということ。ここでウルトラCとして、フフンが台湾を国として扱いながら妥協点を探るというのも考えられなくはないけど、タイプする時間が無駄なのでカット。むしろ、両国にとって最悪なのは、なんだかわかんないけどうやむやなままに終わって、結果的に今のような「なんだかわかんないけど微妙に険悪なムード」だけが残るというもの。ああ、馬もフフンも得意の展開じゃんか、それ。
ちなみに、中国時報にその場面の写真が載っていたけど、襲っているはずの相手(写真右)の方がへっぴり腰で、許世楷(同左)のほうがどっしりしているのは気のせいかな。ちなみに、また「外省人か」とか「中共の手先か」っていう人が出てくると思うので書いておきます。ベトナム籍の前科者だそうです。おわり。
http://www.udn.com/2008/6/19/NEWS/NATIONAL/NATS9/4391257.shtml (聯合報)
yaguyagu020.jpg







そんな許世楷が自由時報のインタビューに答えているので、興味のある方はぜひ。っていうかごめん、まだ全部読んでないっす。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jun/19/today-p2.htm (自由時報)

今日の本題に向けて以下は1,2行でてきとうにコメント。っていうかいつも適当なんだよね。
・外交部、「今回の事件は台日の漁業交渉にとってチャンス」
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,130501+132008061901061,00.html (中国時報/中央通訊社)
いや、状況としては確かに「漁業交渉が開かれるかも」という可能性はあるにせよ、そこから先に台湾にとって明るい未来があるとはとうてい思えないんですけど。未来が読めなくてもいいけど、せめて空気読め。どんだけ墓穴掘ってんだか。

・羅福全元駐日代表:日本政府は馬英九の事件の対応に不安を抱いている
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,130501+132008061901059,00.html (中国時報)
http://www.udn.com/2008/6/19/NEWS/NATIONAL/NATS9/4391335.shtml (聯合報)
この方もすごい聡明な人で、話の内容を見ても「なるほど」という部分が多いです。むー。


なんかフラッシュとか言っておきながら2つしか見つからなかったし。
で、本題というのは10日に台中市で起きたという日本人の母子が見知らぬ男にぶん殴られたという事件。
http://www.udn.com/2008/6/19/NEWS/SOCIETY/SOC1/4390388.shtml (聯合報)

ごめんねー。おいらほとんど依頼スレ見ないから気がつかなくて、しかも今出先だし。
で、問題の事件なんだけど、聯合報を読んだ限りではこんな感じ。
10日16時頃、台中市内の公園で母親と小学生の子供が、50代とみられる見知らぬ男性に突然襲われて殴られたというもの。台中市の警察では、聯合号の沈没が大々的に報じられたのよりも前に起きたことから、タイミング的に偶発的な事件だと考えているとのこと。とはいえ、事件発覚後、台中県大雅郷の日本人学校では通知を流したほか、放課後にはスクールバスの下車地点に送り迎えの母親たちが来たとのこと。
確かに、10日の事件は発生したタイミングを考えてみても、いわゆる「反日機運」や「注意喚起」と結びつけるのはちょっと早計だと思う。
【日台】尖閣諸島をめぐり反日機運 日本の在台・交流協会が注意喚起[06/17]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1213675019/

だけど、今回の事件が不必要に拡大していったのは、日台両国の極端な発想や紋切り型な発想の人たちによる「100か0か」、「白か黒か」にもあると思うので、注意するのにはこしたことはないね。誰もが「すわ来たか」と思ったように、逆に「よし行ったか」と思う阿呆がいないとも限らない。
今回の一連の件でことごとく思ったのですが、カンタンな発想を好む人たちというのは、自分の考えていたイメージが否定されると猛スピードで逆サイドに移動して、今度は逆にそこからまったく動こうともしなくなる。やれやれ。「台湾が親日から反日に大きく舵を切った」などと感じた人は、自分自身が台湾に対するイメージを勝手に大きく反転させられていることにもあまり気がついていないんです。踊る阿呆は損しないんだけど、踊らされる阿呆は単なる阿呆なんです。

ここで面白いのが対岸、中国の環球時報に乗った記事。台中市の事件や「注意喚起」のことにも触れているのだけど、面白いのはその解説。
専門家の見解として「島内の爆発的な反日感情は、長期的な民族感情と民衆の感情が集まったものだ。台湾島内では、いくつかの「台湾独立」勢力がトップとなりずっと日本に対して「寛容」だった。2001年にも台湾漁船が日本の巡視船に衝突して転覆した事件があったが、当時は船長が刑事事件で罰を受けたほどであった。しかし今では、「日本の台湾に対するこのような横暴な政治的いじめと経済的なダンピング」は、台湾の民衆に既に意識されており、「媚日」勢力は既に「反日」感情に敵対するだけになっている」と書いてます。へへえ。
さらにどこまで本気なのかわからないのだけど、「台湾の政府はこれまで南京大虐殺などの歴史にまったく重点を置いてこなかったが、「歴史の記憶と傷跡は消し去ることができない」のであり、このような反日感情は、台湾の民衆の歴史的な感情と相まってこのように爆発的に飛び出したのだ」という。いや待て。日本統治時代の話ならいざ知らず、なんでわざわざ南近代虐殺を持ってくるのかと。さすが中共は違うなあ。というかこの論理だと、矛先は228事件を引き起こした国民党にもいずれは爆発的に向くことになるんだけど。
なお、最後には、台湾の若者たちにある「哈日」感情についても苦言を呈しています。「台湾にこのように巨大な反日の流れができあがっているが、青少年の日本に対する態度は劇的には変わりにくい。台湾の青年たちは「色とりどりで美しい」日本文化を捨て、「荘重で重厚な」歴史の責任感を背負うべきだ」とのこと。あはは。変わりにくいのはこの専門家らしき人たちの考え方のほうじゃないのかな。
http://first.huanqiu.com/2008-06/144139.html (環球時報)

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このページは、◆YAUCHInowAが2008年6月19日 17:40に書いたブログ記事です。

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