2008年7月アーカイブ
新聞記者とφ★なんて管理人と菅直人くらいしかかすっていないんだけど、なんかちょっと違った感情移入の仕方をしちゃって、妙にドキドキした。おいらが記者になった頃、「φ★は単なるニュース記事のコピペ人じゃないか」っていう話が出たときに、ある先輩φ★さんは、「2chの記者は、その板にふさわしいニューススレを立てる人間であって、その板にふさわしいニューススレを立てる以外のことをする人間であってはいけない」とはっきり言ったけど、ぼんやりとそんなことを思い出しました(もっとも、おいらは板がニュースを決めるんじゃなくて、ニュースが板を決めるものだと考えてるけど)。それは、すごいすごい難しいことなんだけどね。でも、だからこそ、おいらはそれ以外のことをする人は理解できません。
φ★が人間である以上、板の住人がどうとかっていう詭弁や伸びる伸びないといった雑念を振り切るのは絶対に無理だと思う。でも、盛り上がりたい楽しみたいetc、とかく自分の都合のために用いるなんてのは愚の骨頂だもん。
同様に反省したのは、預かっている以上使わないことも愚かな行為なんだなっていうこと。たとえそのニュースの表面的な部分しか捉えられなくても、こんなブログに書くよりはいくらか有意義なはずなんだよね。まず真っ先に思い出したのは先だっての王金平の来日予定のニュース。きっとレスの3/4が「誰それ?」で、1/4が「で、こいつ反日なの?」で、残り1/4は3年前の尖閣事件を引っ張り出して「こいつは反日だ」っていう感じになって30レスくらいでdat落ちすると思う。でも、このままあまり世の人の目に触れず来日を迎え、もしかしたらさらにひっそりと帰国するような展開になったらどうしよう。それでいいのかな、って考えて反省。
この後、「あっ軽い人々vs正しい資質、となるのかな。」で取り上げた楊永明が駐日代表になるかもしれないというスレを立てます。たぶん、>>2-10のうち7レスが「誰それ?」で、2レスが「で、こいつ反日なの?」っていう感じかな。それもあってスレ立てチキってブログで適当なこと書いたんだけど、猛反省っす。
「そんな誰も知らない人の伸びないスレを立てることに意味はあるの?」と問われたら、「わかんない」と即答すると思う。昨日のブログで取り上げた記事から引っこ抜くんだったら、竹島がらみで聯合報の尖閣のニュースにしたほうがきっと伸びると思うし。それ以前に、φ★がスレに意味を与えてどうすんのさ。
ただ、立つことに意味があるかどうかはわからないけれど、立たないことに対しては>>2-1000が永久に奪われるわけだから意味なんて最初っから生まれてこない。よく「指輪の魔力」って言われるけど(おいらこれってあんまり上手い表現だと思わないんだけど)、使うにしても使わないにしても過度はよくないっていうことだね。華さんが「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」って言ってたけど、及ばざるのほうも戒めの対象なんだなあと思った。
いつも興味の湧きづらいスレ立てとブログのネタでごめんなさい。それでも、真っ暗闇に手を伸ばしてハーケンを探しながら進んでいきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
なんて、映画の影響受けてちょっと気分が高揚気味。あはは。
★ 追記。
【日台】馬英九総統、新しい駐日代表に国家安全会議諮問委員の楊永明を任命か[07/28]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1217348695/
あちゃー。予想以上だった。
まずは前回の「蓋を開けてみれば。」の続きから。台風8号(フォンウォン)ですが、台湾全土で3人死亡2人が負傷し、1人が行方不明に。それこそ蓋を開けてみれば、同じ日に日本の関西や北陸を襲った大雨のほうが人的被害が大きかったという結果に。とはいえ、治水の面とかもろもろ問題は出てきているんですが。
両国とも、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。
http://www.udn.com/2008/7/29/NEWS/NATIONAL/NAT2/4446280.shtml (聯合報)
また、
> 「Fancy Frontier 12」は大丈夫だったのかなあ。
ですが、大雨のせいで屋外でのコスプレこそ無かったようですが、開始前には雨の中長蛇の列ができるなど大盛況だった様子。なんかいまいち報道されてないのと、若本さんの記事があんまりなかったので、スレ立てはまーいっかー。っていう感じ。
http://www.udn.com/2008/7/27/NEWS/ENTERTAINMENT/ENT9/4443963.shtml (聯合報)
先週から、北京オリンピックに参加する際の名称、いわゆる「チャイニーズタイペイ」の問題で振り回されています。今のところ中国語訳は「中華台北」に落ち着きそうですが、これも北京側がいつひっくり返すかわからないのが怖い。「中華台北」というのも妥協の産物のようなものですが、それすらをぶっ壊しにきたのが中国社会科学院台湾研究所の元所長である李家泉。29日の自由時報によると(一次ソースは香港文匯報)、「中国台北」にしろ「中華台北」にしろ「中国」も「中華」も「大中国」「大中華」を指すものだ、と発言したとのこと。
まあ確かに英語にしたらどっちもチャイニーズタイペイという状態からわかるように、このこだわりは漢字圏しか伝わらないような気がする。ただ、大陸側が相変わらず大中華主義であることにも辟易とするんですが、台湾側も「中華台北」ではなく正名するべきだなあと思う。というのも、結局この名称は「中華民国は本来大陸をも支配するはずの国」という枠組みから脱しきれていないわけで、そこから脱しきれていない中途半端な状態だからこそ、こうやって中国に振り回されているのだから。いったいいつまでこの名称の問題はつきまとうんだろうね。そして、台湾はいつまでそれをよしとするんだろうね。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/29/today-p1.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/29/today-p1-2.htm (自由時報)
馬英九にとって振り切れずつきまとうのは相変わらずの「反日」イメージ。29日の自由時報は駐日特派員の張茂森の記事で、「反日親中という見方を脱しきるのは難しい」と伝えています。張茂森さんの記事なのでちょっと差っ引いて読まなきゃいけない部分もあるんですが、5月20日の総統就任式に参加した国会議員の話として、総統就任のスピーチで日本について全く触れていない点や、レセプションで日華懇の平沼赳夫とあまり喋らず旧知の中田宏横浜市長と話していたことを指摘しています。って大江康弘じゃん。
あれ?と思ったのはこの記事、「長年台日関係構築に尽力した国会議員クラスを蔑ろにし、地方の首長を厚遇するのはいかがなものか」と書いたのはちょっとやりすぎなような。まあ馬英九が空気読めてないのは確かなんだけどさ。しかも中田宏市長について「親中のイメージが強い」と書いているけど、あれ?そうだっけ?確かにこの後、胡錦濤訪日の時にも会談していて、「この2週間で胡錦濤と馬英九と両方と会ったのは、世界中で私くらいでしょうから」と言っていたのには笑ったけど。
最後に、馬英九が対日政策を考えるチームを発足させたことに触れ「日本国内では、多くの人が『日本人に対するポーズだ』と考えている」と厳しく伝えており、さらに「馬英九が真に『知日』派、『友日』派だと思われるためには、さらに長い時間が必要となる恐れがあり、今後の台日関係の前途は未知数だらけである」と締めくくっています。
この「知日」だの「友日」だのというのはけっこう適当で、もはや印象とかイメージの世界。しかもこのあいだの尖閣の一件で「親日」というモノサシの脆さが露呈したように、表面上深刻に憂国ぶる人ほど軽いもので、針の行方は案外フラフラするものです。以前にも書いたけど、鍵を握っているのは馬英九本人ではなく周りのスタッフ次第になってくるんじゃないかな。記事がちょっと厳しめに伝えているように、馬英九がはたして失地回復できるのかというのは台湾の中でも関心ごとの一つのようです。
あ、そうそう。中田市長は昨年
> 馬さんは反日では100%ないです。
とおっしゃってますんで、よかったですね。あはは。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/29/today-p2.htm (自由時報)
http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2007/071121.html (横浜市)
http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2008/080522.html (横浜市)
一方、この「中華台北」「中国台北」の話から強引に
> 韓国と日本もそれぞれ「独島」と「竹島」という名称で表現しているため騒動がおきているが、
> さらにアメリカも介入し、独島とも竹島ともつかない英文名を用いた上に、
> この島を無主の岩石とした。
という話に展開したのは29日の聯合報。その上で尖閣諸島でも同じ検索をやってみたところ日本寄りの結果が出たものだから「ダブルスタンダードだ」と非難。あー、読んでて頭痛えええ。
http://www.udn.com/2008/7/29/NEWS/WORLD/WOR3/4446171.shtml (聯合報)
台日関係を支える重要なスタッフといえばやはり駐日代表。許世楷前駐日代表が27日に改めて台日関係を憂慮した頃、「尻を蹴られた人と尻拭いをする人と。」でもちょっと触れた新代表選びに進展が見えてきました。前回、「若すぎる点がネック」とされた楊永明台湾大学教授にどうやら落ち着きそうで、同紙によれば日本政府の回答が遅れているので本決まりになっていないとか。おいおい今さら日本のせいかよ。
楊永明教授は、日本語英語が堪能なばかりではなく、なんと奥さんも日本人という馬政権きっての知日派。というより、そういう経歴を買われて馬英九が国家安全会議の諮問委員に引き込んだんですけどね。今年6月には台湾人として初めて中曽根康弘賞を受賞するなど日本とも関係が深いほか、専門が国際政治学ということもあって単に台日関係だけではなく中国を含んだ両岸あるいは東アジアの関係や、そこにアメリカを加えた安全保障関係にも詳しいお方。資質としては申し分ない人なんじゃないかと思ってます。プロフィール読む限り。だったらそれこそ馬英九の手元においておくべきなんじゃないかとも思うけど。
はたして歴代最年少駐日代表となる楊永明教授は、どのように両国の橋渡しをして、馬英九の対日政策をどうフォローするのかな、あるいは世論やイメージにどう立ち向かっていくのかな。中国評論は「過去20年(李登輝12年+陳水扁8年)で初めて李登輝の息のかかっていない駐日代表」なんて評しているけれど、選んだ馬英九ともどもお手並み拝見といったところ。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008072800287,00.html (中国時報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008072800286,00.html (中国時報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008072800288,00.html (中国時報)
http://www.chinareviewnews.com/doc/1007/0/5/9/100705903.html?coluid=0&kindid=0&docid=100705903&mdate=0728111743 (中国評論)
東亜+って板への帰属意識が薄いと思っていたので、スレが立ったとき「大丈夫かな」と思ったけど、始まってみたらどうにかなったので安心しました。おいらも最初の一時期だけだけどつなぎ役を果たせてよかった。その後のオーバーランが大きすぎたかもだけどね。本戦1回戦で敗退した後、自治スレで火がついて選対に燃え広がったら嫌だなと思って出入りは控えていたけど、そんなのも杞憂だったね。やっぱり大きすぎるオーバーランだったかな。あはは。
さて、先週「尻を蹴られた人と尻拭いをする人と。」で「またお前か」と書いた蘇安生だけど、また紙面を賑わせました。実は陳水扁のお尻を蹴った事件の直後、時間と場所を指定した上で「俺を殴りたい奴は来い」みたいなことを言っていたんですが、26日、マジで襲われて「ぼっこぼこにしてやんよ」をやられたそうです。
事件があったのは26日の午前9時40分頃、自転車に乗っていたところ40~50代の2人組の男に鉄の棒と木の棒でフルボッコにあったとのこと。すぐさま和平医院に運ばれたんですが、左肘の開放性骨折、左手首脱臼という怪我を負ったもより。
となると、流れが流れなだけに緑系の人が疑われるのはいたし方ないんですが、目撃者や本人の証言から1人については容疑者が浮かび上がっているみたい。また、民進党サイドでも鄭文燦文宣部主任が「これは刑事事件だ。警察にはしっかり捜査してほしい」とコメントしています。
「人を呪わば穴二つ」なんていう言葉もあるけれど、こういう「目には目を」みたいな暴力の連鎖というのは法治国家としてはいかがなものかって思っちゃいます。そもそも蘇安生がDQNというのはあるけど、だからと言って同じことやっちゃ同じDQNだもん。警察にはしっかりと対応してもらい、しっかりと後を絶ってほしいもんです。っていうか、蘇安生が大手を振って歩いてる状況がやっぱり納得いかないんですけど。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/27/today-p6.htm (自由時報)
先週の続きと言えば、「やってきたチャイカ、やってくるチャイナ。」で台風7号(カルマエギ)の話をしたんですが、現在台風8号(フォンウォン。香港の命名で「鳳凰」の意。)がほぼ同じようなルートで台湾の東海岸に接近し、明日28日の午前中には花蓮県あるいは台東県あたりに上陸することがほぼ確実になっています。
雨の状況とかさっぱりわかんないけど、26・27日でやってた「Fancy Frontier 12(前にスレ立てしたPetit Fancyの双子のイベント)」は大丈夫だったのかなあ。
おっと、話を戻します。前回と似たような経路、しかも記憶に新しいうちとなると、台風7号ですごい叩かれた中央気象局に対する目がいちだんと厳しくなるわけなんですが、27日の中国時報は「各メディアが日本の気象庁の予報を引用するので中央気象局は面目丸つぶれ」と報じています。
記事によれば、台風8号が発生した25日14時以降、台湾の各メディアは15時くらいからさっそく第一報を報じているんですが、最初に報じた東森が「日本の気象庁によれば大型の台風に発達する恐れあり」という見出しで伝えたとのこと。もっとも、これについては気象庁資料の読み間違えに中央気象局が気がつき、東森に連絡して訂正したというオチがついているんですが、他のメディアも気象庁発表資料をおっかけているとのこと。そりゃ気分いいわけないよね。極めつけはその中央気象局も協力している台風研究団体「追風計画(DOTSTAR)」も最新のニュース速報で「日本の気象庁によると~」としたのでなお気まずい。一朝一夕ではどうにもならないかもしれないんですが、台風の研究ってまだまだわからない部分が多いそうなので、がんばってほしいものです。ちなみに、個人的にはTVBSだけがCNNを引用した、っていうのにわらた。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110501+112008072700021,00.html (中国時報)
げげげ。もっと前の「誰かあの裸馬に馬具を。」で26日に行われた中国国民党の中央常務委員会(中常委)の選挙に触れていたのを発見してしまった。なんという大遠投。2週間前のおいらは、ちゃんと取り上げるなんて思っていなかっただろうけど、見つけちゃったんだからしかたがない。
時間がないので名前だけを得票順にドン。あとで加筆するかもしれないししないかもしれない。でも過去の傾向から言って200%放置する希ガス。
> 黄昭順、姚江臨、蒋孝厳、曾永権、謝坤宏、林滄敏、連勝文、許顯榮、
> 賴調燦、侯彩鳳、楊瓊瓔、潘維剛、蔡正元、賴士葆、陳釘雲、丁守中、
> 李全教、謝龍介、周守訓、廖萬隆、朱鳳芝、厲耿桂芳、洪秀柱、紀國棟、
> 帥化民、廖婉汝、李嘉峰、呉育昇、沈慶京、徐少萍、徐中雄、華真。
これまで国民党にさっぱり興味を持っていなかったのが裏目に出たね。ほっとんど誰が誰だかわかんないや。蒋孝厳(蒋経国の息子)と連勝文(連戦の息子)はわかるけど、あとは「どっかで名前見たことあるかも」がちょこちょこいるくらい。やっべーじゃん。
今回、定数32を40人で争う少数激戦となったわけですが、注目すべきは日本の国会議員に相当する立法委員が19人立候補して全員が当選したということ。報道を見ても、全員が当選し、しかも過半数を獲得したということにやはりスポットが当たっていますね。日本の政党と比べると32人中19人だけ国会議員というのもなんとなく違和感があるんだけど、そもそも同じ「党」でもちょっと違うからね。
27日の聯合報では、今回の選挙にあたってはいわゆる人気度のほか、立法委員からのバックアップ、とりわけ立法院長の王金平の影響が大きかったと報じています。19人の立法委員のほか王金平派の元立法委員も選ばれ、これはかなりの一大勢力。もっともこれは当然、若手の党員や地方の党員、財界(3人当選したけど)といった分野とのバランスを欠いたという指摘もあり、今後の党運営が気になるところ。同紙はある党員のコメントとして「中常会が拡大党団会議になってしまう恐れがある」って書いているけど、マジでそうなりそうだね。これまで何回も書いているけど、馬英九と国民党立法委員党団の関係ってなんかすっきりしない状態なので、すごい醜悪な内輪もめとかやんなきゃいいけどなあって今から勝手に心配してみたり。
http://www.udn.com/2008/7/26/NEWS/NATIONAL/NAT1/4443329.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/27/NEWS/NATIONAL/NAT1/4443754.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/27/NEWS/NATIONAL/NAT1/4443682.shtml (聯合報/一次ソースは経済日報)
内輪もめ、っていうほどじゃないんですが、劉行政院長の内閣名簿の中でちょっと浮いていた賴幸媛に馬英九と国民党のぎくしゃくした関係の火の粉が及んじゃいました。ことの発端は26日に李登輝前総統が講演後に記者団に語ったコメント。元台湾団結聯盟の立法委員だったこともあり、かねてから「李登輝が賴幸媛を推薦した」という噂はあったんですが、李登輝前総統がこれをあっさり否定。むしろ馬英九がこの話を持ち込んだといい、その理由として「国民党の対大陸政策は早急すぎる。賴幸媛にこれを止めてほしい」とのこと。え。馬英九がこう言ったのかよ。思わず何回か読み返しちゃったし。
むむむ。これは判断に困る発言だなあ。全員が本心だったと仮定すると、確かに馬英九がお得意とする「現状維持」がガチだったとして、立法院の2/3以上を占める国民党立法委員を抑えるには、党外の人間、特に一時的とはいえ台聯の名前を背負った経歴のある賴幸媛を指名するというのはありえないとも言えない。実際には親民党に入ろうとしていたらしいし、思想的にも民進党寄りじゃないし、何より使えなかったとしてもいざとなったら切っても何の問題もないという点で合格かもしんない。
まあ馬英九がそこまで考えているはずもないだろうから、「国民党の対大陸政策は~」というのが口八丁で、李登輝に対する貸しを作るためというのも大いにありうる。国民党の勢いを本気で抑えるつもりは無かったとしても馬英九からこのような頼みを切り出したというのはポーズとして上々だし、実際に押さえれなかった上に対大陸政策の開放が急すぎて失敗しても陸委会や賴幸媛のせいにできるし、逆に党側から厳しく言われても賴幸媛を矢面に立たせればことが足りるし、何より前述の通りいざとなったら切れる。おお。悪魔だなこりゃ。
そして大穴が、実は李登輝が吹いたという仮定もけっこうあるんじゃないかと思ったり。というのも、TVBSの記事には台聯への復帰に関するやり取りがあるんだけど、どうもおざなりというか賴幸媛を切ったかのような印象すらうける受け答え。一つは実は本当に推薦していたんだけど、思いのほか暴走したので入閣の時点に遡って切ったという「吹いた」。そして、実は馬英九に頼みも頼まれもしなかったんだけど、昨今の馬英九と国民党のやり口に危機感を抱いたので入閣の時点に遡って話を作ったという「吹いた」というのもありうるんじゃないかと勝手に空想。
4パターンとも完全に妄想というか夢想というか、完全にフィクションのストーリーではあるんだけど、発言の裏を考えようと思えば思うほどいろんなことが出てきそうなくらい今の政局は微妙なバランスな気がします。ちなみに超個人的な空想では、2番目な気がします。
http://www.udn.com/2008/7/27/NEWS/NATIONAL/NAT1/4443763.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008072700203,00.html (中国時報)
http://www.tvbs.com.tw/NEWS/NEWS_LIST.asp?no=yehmin20080726224348 (TVBS)
本題に来るまでにすごい時間がかかっちゃった。
どうしても取り上げたかったのは、22・23日にTVBSが行った両岸直航開始に伴う世論調査の結果だったんです。めんどくさいことに結果がPDFで載っているので、質問と回答(PDFには過去のデータも載ってるけど今回ののみ)を引用するとこんな感じ。
> Q1:7月4日の両岸直航から1ヶ月近くが経過しましたが、馬政権の両岸直航開放に満足ですか不満ですか?
> A1:満足37%(非常に満足8%、やや満足29%)、不満33%(やや不満16%、非常に不満17%)、意見なし30%
> Q2:政府の現在の両岸直航政策を支持しますか支持しませんか?
> A2:支持する58%、支持しない23%、意見なし19%
> Q3:馬政権の両岸政策について、さらに開放すべきか、さらに保守的になるべきか、あるいは現状維持すべきか?
> A3:さらに開放23%、さらに保守的22%、現状維持41%、意見なし15%
> Q4:両岸直航は台湾の経済発展に有利または不利になると思いますか、あるいは影響しないと思いますか?
> A4:有利になる49%、不利になる21%、影響しない17%、意見なし13%
> Q5:両岸直航はあなた個人の仕事や収入に有利または不利になると思いますか、あるいは影響しないと思いますか?
> A5:有利になる11%、不利になる14%、影響しない67%、意見なし7%
> Q6:両岸直航が国家の安全に影響する心配をしていますか、していませんか?
> A6:心配している45%、心配してしない48%、意見なし7%
> Q7:両岸直航開始によって、大陸への旅行や親戚訪問をしたいという気持ちは高まりましたか?
> A7:高まった35%、高まっていない58%、意見なし6%
> Q8:もし機会があれば、仕事あるいは勉強で大陸に行きたいと思いますか?
> A8:思う26%、思わない70%、意見なし4%
> Q9:馬政権の両岸政策は中共に近寄り台湾の利益に損害を与えるという意見がありますが、これに同意しますか?
> A9:同意する34%、同意しない54%、意見なし12%
ということで、意外なほどに冷静というかあまり変化のないことがわかってちょっと驚いた。まず、両岸直航そのものへの是非を見ると、Q1Q2を見ても支持するが多いものの、満足するには至っていないのがわかるし、今後の政策についてもQ3のとおりなおも「現状維持」が多いのがわかる。いやー、でもこれって現状追認の繰り返しになっちゃいそうで怖いなあ。
温度差がはっきりしたのがQ4とQ5、「たぶん台湾の経済発展にはプラスになりそうだけど、自分の生活には影響しないんじゃない」というのが主流な意見でわらた。TVBSもまとめで書いているけど、実はQ4の「影響しない17%」という数字なんですが、前回(2005年の連戦・宋楚瑜訪中直後)の9%から増えていてこれがいちばん大きく数字が動いているんです。同様にQ5の「影響しない67%」も前回の52%から+15ポイント。「実はそれってあんまり影響しないんじゃね」という空気がますます広がった、というか実態を伴ってきたというのが実際のところっぽいですね。経済再生の起爆剤と吹聴してきた馬英九にとって、これは案外早くからボロが出そう。いやいや、実はもっと言ってしまえば、このQ5の問いに関しては過去3回(2002年、2004年、2005年)の調査でもおおむね50%の人が「影響しない」と答えているんですね。台湾の人たちがその頃から「あまり自分たちの生活には影響しない」ということを感づいていたことがわかり、今さらながらちょっと驚いた。Q7Q8あたりも含めて日本からだとそういう感覚全然わっかないからなあ。
さて、東亜+でよく見かける憂国な人たちも気になるはずのQ6Q9だけど、どうも微妙な結果に。これQ9の質問が悪すぎるとはいえ、Q6とQ9の数字って逆なんじゃないかと思っちゃうんですけど。Q6については過去にも同じ質問がなされており、数字については2004年・2005年とほぼ同じになっています。ということは、これだけ比較すると東亜+でよくある「台湾は中国に併合されることを選んだ」とか「中国への危機感が失われた」というのは、あてはまらないっていうことになります。もっともあのたぐいの断定って、立法委員選挙や総統選挙を「独立か統一か」というモノサシだけで見ていた人たちがしていることなので、別にいいんだけど。
今もなお大陸に対する警戒感は決して薄れたわけでもなく、また元々庶民にとってあまり期待されていなかった両岸直航はやはり実感を伴わなかったということが、台湾はもとより日本でも(勝手に)騒ぎになった「馬英九の対中国政策第一弾」の蓋を開けてみた結果と言ったところでしょうか。とはいえ、今後も政権はしばらく続いていくし馬英九と国民党の関係も相変わらずのまま、第二弾第三弾と蓋を開けていく中で気がついたらパンドラの箱だったということにならなければいいんですが。
http://www.tvbs.com.tw/FILE_DB/DL_DB/even/200807/even-20080725193547.pdf (TVBS/PDFファイル)
「最近、パソコンに向かっている時間のうち、2chとニコニコ動画の比率が9:7くらいだよね」
と言われた。そのよくわかんない比率にびっくり。16進数で生きているのかな。
おいらも何かと尻を叩かれて日々生きているのですが、今回尻を蹴られたのは陳水扁前総統。
陳水扁総統は21日、ラファイエット事件に関する名誉毀損事件(事件当時海軍艦隻管理室長であった雷學明らがマージンを受け取った、と陳水扁が発言したことに対し、雷學明らが逆に陳水扁を訴えたというもの)で台北地方法院(地裁)に出頭したのだけど、その際に入口附近で男に臀部を蹴られたのです。後で台湾大学病院で調べたら骨折までしていたとか。
もともと、予定では違う場所で車から降りる予定だったのを陳水扁が急遽変更したというのもあるだろうけど、前総統がこんな目に遭うというのは恐ろしいことでしょ。これがダガーナイフだったらどうだろ、って考えると、ね。もっとも要人警護が云々って言い出したら、似たように岸信介が刺されたこともあるので日本もあんまり台湾のことは言えないか。
さて、誰がそんな狼藉を働いたのかと思ったら、「愛國同心會成員蘇安生」って出てきた。
ああ、またお前か。
先月書いた「踊らされる阿呆は単なる阿呆。」で取り上げた、「許世楷が愛国同心会の人間にどつかれた事件」の犯人と同じじゃないか。各紙に本人の写真が載っているほか、聯合報には蹴った瞬間とされる一枚も掲載されている。ていうか、こんだけ派手な服装しているのに周りの人間は何やってたんすか。
報道によれば、陳水扁は蹴られた勢いで倒れそうになったのを堪え、振り向きざまに蘇安生に向かって「就是他!抓住他!(あいつだ!あいつを捕まえろ!)」と叫んだとか。まあそれで犯人が誰だかわかったっていうわけじゃないだろけど、陳水扁にしては珍しいなと思った。
意外だったのはりんご日報が行った世論調査。「蹴ったのは良くない行為であり責めを負うべき」と答えたのが61%、「よいことだ国民の怒りに代わるものだ」と答えたのが25%というもの。尻を蹴られた、というのでちょっと緩いイメージが働いたのか、はたまたやられたのが陳水扁だからか、61:25というのは思いのほか厳しいなと思った。ちなみにこのおっさん(しかも65歳)、翌22日にりんご日報の取材にノリノリで応じるなど、かなり痛いやつっぷりを発揮してます。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/22/today-t1.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/7/22/NEWS/NATIONAL/NATS1/4436420.shtml (聯合報)
http://1-apple.com.tw/index.cfm?Fuseaction=Article&Sec_ID=12&ShowDate=20080722&IssueID=20080722&art_id=30776093&NewsType=2959556&SubSec=99 (蘋果日報)
http://1-apple.com.tw/index.cfm?Fuseaction=Article&Sec_ID=1&ShowDate=20080723&IssueID=20080723&art_id=30779905&NewsType=1&SubSec=66 (蘋果日報)
そうは言ってもこれは見方によっちゃ(見方を変えなくても)要人襲撃事件、22日になると各方面から反応が出てます。まず蹴られた陳水扁サイドは蘇安生を刑事告訴することを決め、名誉毀損でも訴えることを検討。一方、蘇安生は上に書いたように謝る気配ゼロなんですが、愛国同心会のほうは個人のやったことだと火消しに躍起になっています。
また、国民党からは邱毅立法委員が「これは陳水扁の仕組んだ自作自演では?」と疑い、民進党の蔡煌瑯立法委員から「そのような話をする人は良心が無いのか」と批判するといった、ある意味いつも通りの藍緑のぶつかり合いを見せています。
陳水扁が上手いのは、自分自身に対する批判と暴力事件に一線を引いたこと。陳水扁サイドが発表したコメントでは、
> 各種の言論によって侮辱されたり罵られたりすることは全て受け止めよう。
> しかし、暴力による行為については絶対にこれを黙認することはできない。
と、弁護士出身の陳水扁らしい内容になっている。いや前者も受け止めきれていなかったような気もするんだけどね。
http://www.udn.com/2008/7/23/NEWS/NATIONAL/NAT1/4438232.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008072300387,00.html (中国時報)
さてさて、もう一人の弁護士出身の総統である馬英九は8月12日から19日にかけて中南米諸国を訪問します。パラグアイとドミニカ共和国という、数少なくなってしまった友好国での新大統領就任式に招かれているものですね。馬英九総統にとって初の外遊なわけですが、目的が目的なだけに何かもう一味期待したいところ。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/23/today-fo2.htm (自由時報)
むしろ注目すべきは9日から来日する王金平立法院長。つうかごめん、やっぱり日台関係となると気になるし、王金平という大人物が出てくると、馬英九はどうでもよくなった。
馬英九からの副総統候補としての誘いを蹴ってからまもなく一年、実際に馬英九が総統に就任してからはますます動きが報じられにくくなってきたけど、ここにきて大駒の登場だ。先日、「国民の手品師か、はたまた単なる国民党の詐欺師か。」でもってきたTVBSの満足度ランキングで、藍系としてはトップとなる45%の満足度を得ていることからも、重要性は理解してもらえるかな。もっともこの大駒、動きとしてはまっすぐ派手に動く飛車というより自陣で睨みを利かせる角行なんだけど、果たして本当に裏面に馬の文字があるかどうかが怪しいところ。
おそらく昨年6月の椎名素夫元参院議員の「偲ぶ会」以来となる今回の来日、台湾各紙はその目的についてこぞって「離れかけている日本との距離を縮めること」と位置付けています。でもそれって、馬英九が墓穴を立て続けに掘った穴を王金平が埋めるという構図にしか見えないっす。例えば自由時報は、
> 日本は、馬政府による「親中疏日」の効果が拡大し続けることを懸念している。
> 加えて、駐日代表が未だに「難産」していることから、8月9日から訪日する王金平立法院長の両肩には、
> 「消毒」の任務がのしかかっている。
と切り出し、過去に訪日経験があり、政財界にもそれなりのつながりがある王金平が訪日することは、馬政権にとって対日政策の切り札であることをうかがわせています。というか切っていいのか切り札って。
王金平は駐日代表の不在について、
> 駐日代表というのは一定の名声と重要性があり、さらに日本の政財界とも関係が必要だ。
> ふさわしい人物がみつかっていない。日本を尊重していることを明らかにするためにも、
> 馬政府は慎重に駐日代表の人事を検討している。
と語っているけど、そうそうパッと出てくるもんなのかな、とちょっと不安。許世楷の交代は既定路線だったはずで、今さら慌てているようにしか見えないのに、「日本を重要視しているからこそ慎重なんです」というのは余計にたちが悪い。というより、そもそもこんなことを立法府の長が言わなければならないことに、馬英九の尻拭い感が満載なのです。
聯合報によれば、これまで前台湾大学学長の陳維昭や、中華民国工商協進会の黄茂雄理事長に持ちかけたものの断られているようで、うーん、これはもうちょっと時間がかかりそう、っていうか「ふさわしい人物」になるかどうかすらも期待してよいのかどうか。また、中国時報では、台湾大学政治学部の楊永明教授の名前も挙がったとあるけど、
> 本人の了解も得られ、日本政界も了承したが、楊永明の年齢が若すぎ、
> もし若すぎる駐日代表を派遣すれば、台日関係に益をもたらさないかもしれない
ということでアウト。えー、楊永明でいいじゃん。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/23/today-fo2-2.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/7/23/NEWS/NATIONAL/NAT1/4438207.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008072300394,00.html (中国時報)
なお、今回の訪日では、上の聯合報にちょっと気になる一節が。
> 王金平によると、8月9日から訪日団とともに訪日し、日本の麻生外相や日本政界幹部らと会談し、
> 馬英九政府は台日、台米関係を重視する立場を変わらず堅持するということを自ら日本政府に説明するという。
いや、外相は高村正彦なんだけど大丈夫か聯合報。つってこれが高村外相に対する皮肉や煽りだったら大したもんです。ちなみに中国時報は「将来首相となる可能性のある麻生太郎議員」と持ち上げており、要するに王金平が日本でどれほどの人物と対面し話をすることができるのか、言い換えれば、王金平がどこまで前述の目的を達成することができるのか、ということにやはり注目が集まっていますね。
そういう点では、むしろ馬英九本人が赴くよりも効果はありそう。中国時報によれば国民党の呉伯雄は、
> 国民党について言えば、過去数年の台日関係において断絶状態があり、この疎遠な関係によって
> 例えば馬総統が「反日」と見られているなど、多くの誤解が発生している。
> 「実際には彼は知日であり、態度も理性的で、反日というような問題はない」
と発言するなど、馬英九政権としても、国民党としても「日本を大事に思っていますよ」という必死のアピールはしているのですが、来たら来たで上滑りするし、来ないでこういう発言を重ねても「言うだけかよ」と言われるだけ。
民進党政権下の日台関係では、首脳閣僚クラスの往来こそなかったものの日本からは平沼、森といった人物が訪台し、台湾からは謝長廷や葉菊蘭などがやってくるといった相互訪問がありました。往来は重鎮が行い、政治家は政策レベルで、実務は実務レベルでそれぞれ役割を果たす。口だけの反日否定ではなく、そういった当たり前の状態に向けての第一歩として王金平の訪日がなされることを期待......しているんですが、それよりも政策レベルと実務レベルが追いついてくるのかが最大の疑問点。
【台湾】抗日指導者が10元硬貨の「顔」に、「蒋介石」から交代 反対意見多かったが馬政権に押し切られる[07/21]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1216629867/
ここで言う「抗日指導者」というのは、台湾の日本統治期の活動家、蒋渭水のこと。ここで蒋渭水+馬英九でピンと来た人は、去年の話の延長戦だと思ってください。
東亜+的に気になる単語がこの「抗日指導者」。例えばこのスレタイが「10元硬貨の「顔」、「蒋介石」から交代 反対意見多かったが馬政権に押し切られる」だったら、スレタイの印象もスレの流れもかなり違ったものになったんじゃないかと思う。それほど「抗日」とか「反日」なんていうのは、カンタンかつ危険な着火剤なんです。哀しいことに。
こういう時に気をつけなければいけないのは、蒋渭水がどんな人だったのか(抗日指導者だったのか)というのと(後述するけど)、どこでその肩書きが加わったのかということ。通常日本語版の記事であれば、事実→新聞社が記事→φ★が記事選択→φ★がスレタイ作成という3回バイアスがかかるんだけど、このスレは元記事になっているのが、レコードチャイナ。ということはレコチャイが中国本土紙(しかもこの場合「台湾網が報じた」形式なので)から訳す作業もあるので、事実→新聞社が記事→中国大手紙(レコチャイの場合新華社か人民日報が多い)が記事→レコチャイが翻訳→φ★が記事選択→φ★がスレタイ作成という最大5バイアスがかかることに。
で、探してみたんだけど、レコチャイが引っ張ってきた記事ってこれかな?
http://taiwan.huanqiu.com/society/2008-07/167813.html (環球時報)
http://www.chinataiwan.org/xwzx/bwkx/200807/t20080720_701143.htm (中国台湾網)
あ、中身の記事はいっしょです。中国台湾網が報じる→その内容をそのまんま引用する形で環球時報が報じる→レコチャイがそれを和訳。っていう流れでしょう。ここで面白いのはそれぞれの記事のタイトル。
「台湾島で新10元硬貨を発行へ 蒋介石の肖像が蒋渭水に変わる」(中国台湾網)
↓
「台湾の新10元硬貨は蒋介石の肖像から抗日烈士に変わる」(環球時報)
↓
「抗日指導者が10元硬貨の「顔」に、「蒋介石」から交代―台湾」(レコードチャイナ)
↓
「【台湾】抗日指導者が10元硬貨の「顔」に、「蒋介石」から交代 反対意見多かったが馬政権に押し切られる[07/21]」(東亜+)
と、ここでもやってくれたのはやっぱり環球時報でした。これが例えば環球時報を訳してスレが立っていたら、3%くらいの確率で「はいはい環球時報環球時報」ってなったかもしれないし、中国台湾網で立っていたらまったく違うスレタイになっていただろうしね(中国台湾網でも本文に「抗日先烈」ってあったりするので気休め程度だろうけどさ)。そういう意味ではレコチャイはうまく「役割を果たした」と思うし、本文は中国台湾網も環球時報も変わらないのにタイトルとソース元で(恐らく)これだけ伸びが変わる東亜+はやはり相変わらずなんだろうね。
さて、せっかくなのでお話を蒋渭水に戻しましょ。今回めでたく環球時報によって抗日指導者となってしまった蒋渭水なんですが、一般的には「誰、それ?」だと思います。そして、ちょっと前までは恐らく台湾でも知名度は限られていたんじゃないかと推測されます(自信なし)。というのも、昨年7月の討論会(後述)で、謝長廷から国民党執政時に歴史教科書にいっさい載っていなかった言われているので。
結局何をやった人かというと、Wikipediaあたりで見てほしいんですが、1890年に宜蘭県で生まれ、現在の台湾大学医学部にあたる総督府医学校を卒業後、林献堂らと台湾文化協会を設立したり、台湾民衆党を発足させるなど、大衆教育や社会運動に取り組んだ人でした。つうかごめん、Wikipediaより「認識台湾」のほうが詳しいかもしんない。
「えー、抗日は?」っていう話になるかと思うんですが、日本統治期における抵抗運動というものの中で、東亜+の人たちがイメージする武力衝突なんかは~1920年代までで終わります。著名な霧社事件は1930年に発生した事件ですが、これは最大の規模であると同時に最後の武力抵抗事件と言ってもいいものです。むしろ、それと入れ替わるように1920年代からは、蒋渭水や林献堂みたく台湾議会の設置に奔走したり、台湾民衆党などを結成したりといった非暴力かつ実利的な運動にシフトしてるんですね。いわゆる「抗日戦線」とか「抗日烈士」っていう単語のバイオレンスなイメージとは違うんです。
となると、「伊藤博文を暗殺しただれそれ(ごめん、ど忘れしたけど調べるのめんどいからそのまんま)を高額紙幣に」という韓国と違って、妙に地味な人選はどういうことなんだろ、っていう話になると思うんですが、理由は恐らく二つあります。
一つは、40歳で病のため亡くなったという悲劇的な最期と、短期間ながら実を結んだものの多い活動内容によって台湾人から人気があること。事実、台北と彼が生まれた宜蘭を結ぶ高速道路(5号線)は、通称が「蒋渭水高速公路」だったりします。
そして二つ目としてこれと絡むんですが、恐らく馬英九がそれに目をつけちゃったということ。単純にそういう本省人に人気の人物を取り上げた、というのもあるのですがもう一つの側面については去年の今ごろに遡ります(実際には台北市長時代の2006年にもドキュメンタリー番組を作るなど下地は作っていたんですが、これ見よがしなのは去年の7月のこと)。
去年の7月9日、「蒋渭水文化基金会」が民進党の謝長廷、そして国民党の馬英九という両総統候補を招いて討論会を行ったんですが、ここで両者の蒋渭水に対する認識の違いが露呈しました。馬英九は、当時の抗日運動の指導者として蒋渭水を捉え、特に立件された際に法廷で「我々は中華民族の人間である」と言ったことが民族にとって誇らしいことだと讃えています。ここが馬英九の理論展開の嫌なところで、大陸の国民党と同時期に抗日であった中華民族ということで、また蒋渭水が国民党の秘密党員であったらしい(らしい、あくまで)ことから、いわゆる「国民党=外来政権」というカラーを少しでも払拭しようとしたんだろうね。
一方、謝長廷はというと、蒋渭水の活動を「抗日史観」で捉えてはいけないとバッサリ。むしろ台湾人として自立しようとした相手がたまたま日本であったということ。さらに、なぜ国民党政権下では教科書から消えていたのか、蒋渭水亡き後の台湾民衆党員が白色テロで命を落としたのはなぜか、と容赦ない反撃っぷり。まあそりゃね、同じ抗日でも大陸で国民党軍がドンパチやっていたのと、台湾での社会運動を一緒にしようっていうのは、無理があるというもの。
ちょっと補足の意味も兼ねて、去年の7月11日の自由時報の社説にも触れておきます。上のほうで蒋渭水が「我々は中華民族の人間である」と言った、とあるんですが、同時にこうも言っていたそうです。なお、言うまでもなく日本統治期の発言であることに留意のこと。
> 「台湾人は元は中華民族に属するが、同時に日本国民でもある。日華両国ともども密接な関係がある」
と、台湾人として日華台のトライアングルを描いているのが伺えます。また、例えば台湾民衆党の役割についての話でも、
> 「一般に、解放運動には一つの強固な組織である重厚な党があってこそ目的を達成できる」
としたうえで、例としてエジプト、トルコ、インド、フィリピン、中国と台湾を例示したそうです。この社説、下関条約後の猶予期間に台湾に残った人は、大陸を捨て台湾を選んだ人間であり、戦後に渡ってきた国民党の者たちとは一線を画すものだ、といった主張などなかなか興味深いものがありますね。
おっと脱線。まあ、そういうことが去年あったんです。おいらもすっかり忘れてました。まさかこんな形で蘇ってくるだなんて。
http://www.libertytimes.com.tw/2007/new/jul/10/today-p1-2.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2007/new/jul/10/today-p1-3.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2007/new/jul/11/today-s1.htm (自由時報)
おいらも眠いのでまとめたいと思います。スレタイ(というか環球時報)の「抗日」の字に踊らされちゃった人はおそらく、今回の蒋渭水の硬貨への採用は、台湾の歴史観として「反日」に持っていきたい、「反日」ということでアイデンティティや国民の支持を集めたい、とこういう風に意図を感じたんじゃないかと思います。
けれども、確かにキーワードとしては「抗日」ではあるんですが、蒋渭水が台湾人のアイデンティティとして行ったその意味と目的が、馬英九が外来政権としてのイメージを払拭し本省人への擦り寄ろうとするそれとは本質的に異なっているということは、最低限押さえておかないとならないと思います。
また、仮に馬英九が上に書いたような意図を持って人選をしたのであれば、うちら日本人がそうした意味と目的をごちゃまぜにした「抗日」や「反日」といったわかりやすすぎるフレーズで判断してしまうのは、その異なる意味と目的を(馬英九の思惑とは異なるものの、結果的に)馬英九の思惑どおり「同じもの」として考えてしまっていること、そしてそれは、(馬英九に対してはどうでもいいんですが)蒋渭水ら台湾の先人たちに対する誤認識を生んでいるということを忘れちゃなりません。
あっ!
そうか、ニュースのその後も書かなきゃいけなかった。実はこの話、お流れになりそうです。っていうかたぶん聯合報の飛ばしで終わりそうです。
このニュース、大元をたどっていくと、おそらく最初に伝えたのは20日の聯合晩報。記事の内容としては中国台湾網=環球時報=レコチャイとほぼ同じなんですが、目的が新たな偽造防止策の導入であることが書かれているほか、既に2001年から導入されている20元硬貨の「莫那魯道」(霧社事件を起こした原住民族の首謀者)とバランスが取れるといったことが書かれてますね。しかも情報の出元は「ある立法委員が中央銀行の話として」だから微妙に怪しく微妙にそれっぽいのがミソ。
案の定、その日のうちに中央銀行の彭淮南総裁が「今の10元硬貨の流通や使用を止めることはない」と発言し、決まったことではないと一蹴。翌日の聯合報ではちょっと詳しく載せていて、やはり決まってはいないものの検討段階であり、各界の意見聴取を行っている段階とのこと。ただ、その意見の中では人物を載せることには反対の意見が多く、「(蒋渭水になる)可能性は小さい」とトーンダウン。しかも新硬貨の発行時期についても彭淮南総裁は「今年は無理だね」とコメントしており、先行きはかなり不透明。
となると、今回の話は単なる聯合報の飛ばしだったのか、それとも馬英九サイドによる観測気球なのか、という邪推が働くわけですが、いずれにしても想像の域を出ることはできないようです。この話、しばらくは似たような話が耳に入っては消えていく、まるでお金のような動きが見られそうです。
http://www.udn.com/2008/7/20/NEWS/NATIONAL/NAT5/4434158.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/20/NEWS/FINANCE/FIN4/4434344.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/21/NEWS/NATIONAL/NAT5/4434745.shtml (聯合報)
★ 追記。
> まあ、そういうことが去年あったんです。おいらもすっかり忘れてました。
ごめん、大嘘つきでした。
その翌月にスレ立てしてるじゃん。あはは。
【台湾】病没して76年、再び脚光を浴びる蒋渭水 台湾人の誇りを見た~中日新聞[08/25]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1188055633/ (dat落ち)
http://www.libertytimes.com.tw/2007/new/aug/6/today-fo7.htm (そのスレでのレスで引用した07年8月の自由時報)
まずはなかなか日本で報道されない台風7号(アジア名:カルマエギ(北朝鮮命名で意味は「カモメ」)。台湾での表記は卡玫基)のニュースから。
17日から18日にかけて台湾北部を東から西に横断していったこの台風ですが、実際に多くの被害が出たのは中部および南部でした。台風に向かって湿った空気が南から流れ込んだ影響によって、ルートから南にかなり離れたで大雨を降らせていたっていうことみたい。日本の気象庁に相当する中央気象局が予報していた雨量の4~5倍が降り、中央気象局も弁明してますがさすがにこれには各紙からも叩かれてます。17日0時から19日に21時までの間に(中途半端だな)総雨量が1,000mmを超えた地点が4ヶ所もあり、そのうち高雄県六亀郷では1,043mmという豪雨。
この雨で氾濫した川に流されたり、土石流に巻き込まれたりして台湾全体で17人が死亡、12人が行方不明になっています。また、農作物に与える被害も大きく、19日の聯合報によれば中南部での被害額は4億元以上にのぼるものと見込まれているとのこと。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々の恢復をお祈り申し上げます。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/19/today-t1.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/19/today-fo2.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/19/today-fo5.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/7/19/NEWS/LIFE/LIF10/4433683.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/19/NEWS/LIFE/LIF10/4432999.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/19/NEWS/LIFE/LIF10/4433227.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/19/NEWS/LIFE/LIFS1/4432998.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/19/NEWS/LIFE/LIFS1/4433718.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/19/NEWS/LIFE/LIFS1/4433228.shtml (聯合報)
さて、前回「国民の手品師か、はたまた単なる国民党の詐欺師か。」でちょっと触れた、中国大陸の学生が台湾で就学できるようになったというニュースについて、民進党が党のサイトのニュースのところで面白い文章を載せていたのでピックアップ。おいらとしては、大陸→台湾同様に台湾→大陸のほうが気になるんだけど、読んでて「それはそうかもしんないけどさ...。」と途中からあまり他人事には思えなくなっちゃいました。
民進党の林成蔚国際部主任によるこの談話、内容としては「いくらなんでも急ぎすぎるだろ」というすごいまともなもの。中でも三点の指摘をしていて、学費の問題、卒業後の就職の扱いに関する問題、そして国家の安全に関する問題。
この国家安全の問題をマジで疑問視しているところが、さすがというかなんというか。日本だとこういうのは「考えすぎ」って一蹴されがちだけど、
> 中国の学生が台湾に来て数年も経てば、学校の指導担当も彼らが台湾でどこに行くのか把握できなくなり、
> 中国のために情報収集を行ったり、あるいは集団で要求行為を行ったり、犯罪行為を行ったりするかわからなくなる
> 恐れがある。
というのは、マンガの話じゃなくて実際いくらでもある話だと思うんですよ。何も中国からくる留学生を十把一絡げで疑え!なんていうつもりはないんだけど、林成蔚がこのあと続けて書いているように、身元保証人をどうするだとか、生活指導はどうするだとか、アルバイトは、結婚は、不法残留は、とかそういうのをやっぱりきっちりする必要があるよ。彼らは案外どこにでも行けちゃうしね(逆もまたしかりで、日本人留学生が中国に行っても案外どこにでも行けちゃう)。日本のお優しい人たちは「彼らは学びに来ているんだから」と言うけれど、だったらなおさらそれ以外のことまでふくめてかっちりやるべきだと思う。
このニュース、笑い事じゃないのに笑っちゃったのは最後の段落。
> 林成蔚は、かつて日本が中国の学生の就学を開放した後、社会治安の問題が発生したと強調した。
> 多くの学生が学校に入って手続きを行った後、失踪して働き始めたり、ヤクザを利用して犯罪を行ったり、
> さらには多くの学生がビザの期間を超過しても帰国せず不法残留の「黒戸」となっている。
> これら日本の経験は台湾にとって参考にする価値がある。
> したがって、馬政府が中国の学生の台湾での就学を開放するには実際には慎重な計画が必要であり、
> これほどに慌しく軽率に実施を宣言すれば、その後遺症は小さくはないだろう。
いやあ、よくわかってるじゃん、これ。
むしろ、参考にしないといけないのは、日本のほうかもしれないね。
http://www.dpp.org.tw/news_content.php?kw=&menu_sn=7&sub_menu=43&show_title=%E6%B0%91%E9%80%B2%E9%BB%A8%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A8%BF&page=1&one_page=10&stat=&sn=3072&act= (民主進歩党)
【台湾】「台湾の秋葉原」光華商場が7月19日から新天地でリニューアルオープン[07/07]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1215525474/
が、オープンを前にしてdat落ちしました。さすが、おいらクオリティ。
そういえば、この記事をきっかけに、中の人の隣の人とEee PCを買うか買わないかでまた揉めたんですが、いつの間にかうやむやになっちゃったな。
うやむやと言えば、うやむやなままに馬英九総統の対大陸経済交流促進がまた一歩、歩みを進めました。はたしてその道の先に世界がうらやむ未来はあるのかな。
【中台】台湾行政院、対中投資規制を大幅緩和~大企業は事実上の撤廃[07/17]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1216301544/
このへんのスレを見ていて面白いのは、未だに「馬英九=中国との統一を画策している」というイメージが振り払われていないこと。「馬英九=反日」という単純な振り分けと同じく、この見方は変わっていないようです。ああ、実際に画策しているかどうか、反日かどうかっていうのは別問題としてね。これはちょっと不思議なところ。
というのも、馬英九の両岸政策というのは総統選挙時から変わらず「現状維持」、もっと言ってしまえば「日和見」を貫いています。これはたびたび東亜+でも出てきているはずなのに、固定観念が振り切れないのか口先三寸だと判断しているのかわかりませんが、のきなみスルー。
特に記憶に新しいのは、5月20日の総統就任時の演説に示した「3つのノー(統一せず、独立せず、武力を行使せず)」。この時は、特に馬英九が「統一せず」としたことにスポットが当たったし、日本でも共同通信が
> 馬氏は就任演説で、任期中には中国との統一協議を行わないことなどを述べ、
と触れ、現状維持が政権の基本スタンスであることを示した。と、されています。「と、されている」なんです。
http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008052001000256.html (共同通信)
この「3つのノー」には、馬英九の真骨頂とも言うべき「逃げ」と「主体性の無さ」が2点存在します。一つは、陳水扁は同じく就任演説で「四不一没有」を提起したけど、その時は前提条件として、「只要中共無意對台動武(中共が台湾に対して武力行使を企図しなければ)」という強い牽制を述べています(事実、後に国統綱領と国統委を終止した際は、この前提が崩れたことを理由にしていたし)。台湾側から手放しで両岸関係で譲歩することは無いという意志を明確に放っていたわけですね。ところが、馬英九はそれどころかその前段で「今日から、共同して平和共栄の新たな歴史の一ページを始めよう」という呼びかけを行う始末。
もう一つは、一般的に「馬英九が『3つのノー』を述べた」=「馬英九がそういうスタンスだと言っている」と考えがちだけど、ここでも彼は日和ってます。もう一度くだんの就任演説を見ると、
> 我們將以最符合台灣主流民意的「不統、不獨、不武」的理念,在中華民國憲法架構下,維持台灣海峽的現狀。
つまり、「我々は台湾の民意の主流である『統一せず、独立せず、武力を行使せず』という理念に最もマッチするよう、中華民国の憲法の枠組みの下で、台湾海峡の現状を維持する」と言っているんです。つまり、馬英九が現状維持を望んでいるのではなく、その選択肢を望んでいるという民意をもとに馬英九は行っているにすぎないというもの。もちろん、一国の宰相が民意をあまりに無視するというのは考えものだけど、この手品師に4年間の国政を預けるのに「民意」だけというのは危険すぎる。そして、一国の宰相としてあまりにセコすぎる。昨今の手練手管の政策の果てに平和的統一しか道が無くなってから、最後に「民意」を問えばどうなるか、というのは妄想が過ぎると怒られてしまうかな。
http://www.president.gov.tw/2_special/2008_0520p/speech.html (中華民国総統府Webサイト)
一方で、これまで衰えなかった人気がにわかにぐらついています。ここ数回で書いているように、国内経済は就任直後から赤信号に向かいつつあり、国民党のカラーでもあるはずの青信号は巡ってきそうにない。総統選挙の際に「馬上好(「馬英九が就任すればよくなる」と「すぐによくなる」をかけたもの)」と言われていたはずなのに、就任直後には「だんだんよくなる」に軌道修正され、今となっては逆に「だんだんっていつからだよ」と言われるありさま。
しかもよせばいいのに16日には「そう焦らないでほしい」と言ったまではよかったが、「馬という苗字で少し損をした」などと言うから困ったもの。お前、選挙であれだけやっておいて何を今さら。というか、損しているのはあなたじゃなくて国民だし。
http://www.nownews.com/2008/07/16/11490-2305575.htm (NowNEWS)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/17/today-p8.htm (自由時報)
頼みの民意とやらの数字については、前々回の「Break the Record Successor馬英九は何処へ行ったの?」で9日に行われた台聯の世論調査(満足が34.8%、不満が51.3%)を紹介したけど、17日に民進党が発表した調査では満足37%、不満56%という数字が飛び出し、特に自営業者や企業主からは不満が71%に達しています。まあそりゃそうだよね。台湾の人のどれだけが中国からの観光客の恩恵を受けるかっていうのを考えてもそうだし、中国との経済交流だけが強まって得をする人なんて限られてくるもの。恩恵とやらが巡り巡れば...という長期的なことを馬英九が1%でも考えているのなら話は別だけど、さもありなんっていう感じ。
面白いのは、同じく17日に藍系メディアのTVBSが発表した「台湾の政治家の満足度ランキング」で、馬英九が7位(30%)になったというところ。30%かよ!しかも馬英九の上を見ると、蔡英文(民進党主席)が49%、王金平(立法院長)45%、呉伯雄(国民党主席)43%、蘇貞昌(元民進党主席)42%、李登輝(元総統)32%、蕭萬長(副総統)31%となっていて、なんか不思議な感じがする。蘇貞昌が馬英九の上にいるって4ヶ月前なら考えられなかった事態だし。って、トップが蔡英文かよ!
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/18/today-fo2.htm (自由時報)
http://www.tvbs.com.tw/NEWS/NEWS_LIST.asp?no=aj100920080717194350 (TVBS)
この総統選挙での人気をバックにした「民意」というオブラートは、つい最近でも出てきたところ。12日に馬英九がドイツ紙の取材を受けた際に、「自分は実用主義者」と嘯いた上で、「大多数の 台湾の人は現状維持を訴えており、独立や統一には賛成していない。もし、彼らが大陸と政治上の統一をよく思わなければ、いかなる政治人物もそれを強要して はならない」と答えています。
一見して、非常に民主的で教科書にありそうな答えなんだけど、「それであなたは何をどうするのか」と問われるとたちまちぼかす主体性の無さと、「現状維持」と言ってお きながら全然現状維持になっていない政策実行のあり方が不可解すぎる。もっとも、これは15日の自由時報が社説で指摘しているとおり、多くの国民そして世界の人たちに見透かされているところなんですが。
日本のネット上における馬英九のイメージ像が、はたして途中経過、つまり本人の主張と政策の食い違いを見抜いた上でのことなのかわかりませんが(たぶん違う)、単に「馬英九は統一を目論ん でそれを日々実行している」などというちょっと古い固定観念で見ていると、狡猾な手品師の仕掛けを見破ることができなくなるような気がしてなりません。
http://www.udn.com/2008/7/15/NEWS/NATIONAL/NATS5/4426637.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008071500372,00.html (中国時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/15/today-s1.htm (自由時報)
満足度が40%を切る低空飛行でもなお民意を振りかざすというのは、同じ低空飛行でもフフンとは根本的に違うところ。ただ、主体性が無いという点ではけっこう近いんですよね、とほほ。
両岸の経済交流促進という点で陳水扁と異なるのは、前政権はまがりなりにも「国と国との貿易」に近い感覚で行っていたということ。馬英九はこの前提でもどっちつかずにしているから歯止めが利かない。おいらは、両岸貿易も「国と国との貿易」の一つ、ということであれば「積極開放、有効管理」というのもアリだと思っています。中国との経済関係が深まるというのと、中国への経済依存度を深めるというのは本来別問題のはずなのに、ニュースを読む人も実際の結果もそうなってしまっているのは残念なこと。これまでの憂慮を振り切ってハンドルを切るのは、確かに政治上は現状をキープしているのだけど、遠い将来に待ち受ける結果ははたしてどうなるのかな。
http://www.udn.com/2008/7/18/NEWS/NATIONAL/NATS5/4431504.shtml (聯合報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/18/today-fo1.htm (自由時報)
【中台】李登輝前総統「大陸投資比率上限を40%に、専制政権下の経済にはリスク」と対中依存に釘【01/14】
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1137209354/ (dat落ち)
ところがこの切ったハンドル、これで打ち止めかと思ったらそんなことはないみたい。既に今後の交渉も予定されているようで、切ったハンドルそのままに今度はアクセルを踏むようです。
もう一つ危惧しているのは、17日に発表された台湾人が訪中して就学することを認め、逆に中国人が台湾に来て就学をすることを認めるというもの(正確には居留期間を4ヶ月から1年に延長する)。あれ?なんでこれ報道されてないされてないんだろ。いちおう誤解のないように補記しておくと、これまで認められてことなかった大陸での学歴の扱いについては、大陸委員会での議論を待って行うとのこと。資本流出だけじゃなくて頭脳流出までしちゃうのかよ、っていうのと、やっぱり「国対国」っていう前提でやってほしいなあと思います。
http://www.udn.com/2008/7/18/NEWS/NATIONAL/NAT2/4431518.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/18/NEWS/NATIONAL/NAT2/4431519.shtml (聯合報)
この政治姿勢、やっぱり誰がどう見ても親中国路線だよなって思ったら、先に取り上げたドイツ紙の話で続報が。行政院新聞局が発表したインタビューの内容は上のとおりなんだけど、実際に載った紙面では、「我々はより多くの相互理解を必要としている―8年の対峙の後、馬英九総統は台湾を親中国路線に向けようとしている」というタイトルになっていた、というもの。わらた。
行政院新聞局の説明によれば、「親中国路線という言葉は使っていない」としているけれど、大意としてはあんまし間違っていないようなあ。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/18/today-p2.htm (自由時報)
「馬英九は親中国、馬英九は反日」とステレオタイプな見方で論じるのは、結果として間違ってはいないのかもしれないけれど、それだけだったら終わった後を見ればおのずとわかるというもの。ていうか、今の状態って、出てきた結果を見て「やっぱり馬英九は親中国、馬英九は反日」って言っているだけだし。
むしろ、隣国日本がするべきだと思うのは、馬英九がどのようにはぐらかしどのように進行させているのかというのを見ることなんじゃないかと思う。事前になかなか手の内を見せない相手だけに、そこにあるはずのタネを見ないと、結局手品師に翻弄されて終わっちゃうだけな希ガス。
(追記。)
聯合晩報が17日に行った世論調査の結果が18日に出ていたのだけど、馬総統と劉行政院長に対する満足度が、就任1ヶ月後の先月に比べて-10ポイントの40%にまで低下していました。不満足度は逆に+13ポイントの43%(就任直後の10%から比べると2ヶ月でとんでもない伸び!)となり、ついに満足している人よりも不満足な人のほうが多くなってしまいました。あちゃあ。
特に細かい内訳を見ると、いわゆる中間支持層での不満足度が10%→45%と顕著に上昇しているほか、やはりというかなんというか、理由を見てみると庶民の窮状がわかっていないという声が目立っています。特に、台湾の東海岸(宜蘭・花蓮・台東)では56%と他の地区に比べて高くなっており、確かに馬英九の政策を考えてみると、台湾でも格差が拡大するのは避けられない予感。
http://www.udn.com/2008/7/18/NEWS/NATIONAL/NATS9/4432065.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/18/NEWS/NATIONAL/NATS9/4432094.shtml (聯合報)
前回の「Break the Record Successor馬英九は何処へ行ったの?」で、
> 立法院の国民党団はアンコントローラブルだし、
と書いて、あたかも馬英九が国民党を御しきれていないんじゃないか、それで国民党、行政院そして馬英九がバラバラになっているように見えるんじゃないか、という見方をしていました。
ところが、実際のところはどうも党のほうが必死に馬英九をつなぎとめようとしているようにも見えてくるのです。
確かに、今の国民党や行政院との関係はやばいっす。行政院がフルボッコに遭っているのは前に書いたけど、立法院でも、いわゆる優先法案59本のうち、まだ5本しか通せておらず「何やってんの?」という批判が出ています。国民党は、行政院が上げてこない(日本で言うと、政府提出法案が政府から上がってこない状況)からだとかなりイラついている様子。
もちろん、政権党が代わったのだから政策の違いから内部での見直しや再調整も必要っていうのはわかるんだけどね。それにしたって、今さら「前政権との立場の違いが......」っていうのはどうなんだろ。
聯合報の記事では割とシャレにならない話が載ってますね。国民党政策会の林益世執行長が、行政院秘書長の薛香川に対して「前政権が提案した法案のうち、何を支持するか、何を撤回するのか行政院は速やかに整理すべきだ」と言ったところ、薛香川は逆に「君の考えでは優先法案はあるかい?」と問い、林益世はどうしたらいいかわからず「おいおい、私は行政院じゃないんだぞ」と答えたそうな。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008071300210,00.html (中国時報)
http://www.udn.com/2008/7/14/NEWS/NATIONAL/NAT1/4424997.shtml (聯合報)
ことこの状況について痛烈に書いているのが13日の中国時報。監察委員・考試委員の任命で馬英九と党がぶつかったことを受けて、「馬英九の意志で立法委員たちをコントロールすることは難しいが、その反面国民党中央もその重要性と責任があることを忘れてはならない。国民党が執権政党の負う責任と役割を担い、総統府・行政院・国民党の「多頭馬車」の状況が次第に一本になるかどうか見守りたい」と書いています。
結論として「国民党しっかり汁」になるかは別として、現在の状況を「多頭馬車」と表現したのはけっこう大きな出来事なんじゃないかと思います。問題はその多頭馬車を誰が仕切るかっていうところで、日本ではもっぱら首相に矛先が行くんですが、台湾では立場によってバラバラなところがありますね。日本の首相と違い総統が直接選挙で選ばれる台湾で、政権党がこういう風に言われるっていうのはちょっと意外。厳密に言ってしまえば、別物だからね。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008071300212,00.html (中国時報)
この「別物」というのは馬英九の持論でもあるようで、就任以来たびたび話が出ている党主席兼任論をずっと一蹴し続け、「党政分離」という言葉を使ってきました。要するに、「自分は党と切り離して政治を行う」というもので、確かお隣中国でも趙紫陽が掲げていましたが、もっとぶっちゃけて言えば「俺のやることに党は口出しをするな」ということなわけで、党としてはちょっと(どころじゃなく)面白くない。立法院での圧倒的優越にも関わらず、放置プレイを食らった挙句に政府(と行政院)が独自路線を突っ走ろうとしているのだから困るわけです。政府と行政院が遊離しかけているという点を除けば、日本の小泉政権下における自民党との関係に近いかもしれないですね。
先月27日には馬英九と呉伯雄国民党主席が会談して「今後は『党政分離』という単語は用いず『党政分際』とする」なんていう合意を得たそうだけど、そんなやりとりが逆に、必死に党を振りほどこうとする馬英九を党が追いかけているような構図を象徴しているようでなりません。
http://www.udn.com/2008/6/28/NEWS/NATIONAL/NATS5/4403596.shtml (聯合報)
もっとも、台湾の総統がこういうことを言ったのはこれが初めてじゃありません。前総統の陳水扁も、思いっきり迷走した2期目に同じようなことを繰り返しています(これについては、東京外語大の小笠原准教授が例によってわかりやすく書いているので下記参照)。ただこの時は、「党務に煩わされず国政に集中したい」という理由で兼任を外れ、自らの基盤を固めるために兼任するというわかりやすい理由なんだけど、これに一致するかはかなりクエスチョンマーク。国政に集中しているかというとそうでもないし、「国民党をぶっ壊す」ばりに党に立脚しないでやっていけるのかというと、今の状況ではそこまでの自信もないはず。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Report/pdf/2008_04_34_01.pdf (アジア経済研究所PDFファイル)
そんな中、26日には国民党の中常委の選挙が行われるのだけど、この党政関係も注目の的。記事を見ているとどうにも党内部からもかなり批判の対象になっていて、これは不満爆発寸前の様子。どうやら呉伯雄あたりが多頭立ての手綱を握ることになるのかな。かなり損な役回りにしか見えないし。本来ならリーダーシップを取るはずの馬英九が、多頭立ての中の一頭に数えられているのをどう見るべきか。とりあえずはこの裸馬にどうにかこうにか鞍と馬銜をつけなきゃダメっぽいですね。野放しになっている(ように見える)のは、見ていてハラハラします。
http://www.udn.com/2008/7/13/NEWS/NATIONAL/NAT1/4424515.shtml (聯合報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/14/today-p7.htm (自由時報)
そして、いっとう怖い結末というのは、アンディ・チャンが「馬英九の真骨頂」で書いていたように、実はこれが狡猾なポーズだという展開。一瞬、マジでありうるかもと思わせるあたり馬英九は本当にファンタジスタだね。何が起きるかさっぱり予想がつかないし、何をしたいのかもさっぱりわからないや。麻生太郎と大きく違うのは、その結末への期待が「もっと恐ろしいものの片鱗を見せられてしまうんじゃないか」というオバケ屋敷感覚の期待だっていうところ。この夏、あまり背筋が寒くなるようなことがないことを祈ってます。
今日7月13日は、馬英九総統にとって就任後初となる五十何回目かの誕生日なんですが、あまりHappyなBirthdayにはなりそうにありません。本来であれば、国民党が安定多数を占める立法院を背景に、またいちおう過去最多得票率となった総統選挙の結果を自信にして歩んでいるはずなのに、立法院の国民党団はアンコントローラブルだし、支持率はそろそろ得票率の半分まで落ち込みそうな勢い。9日に台湾団結聯盟が発表した世論調査では、馬英九政権に満足していると答えた人が34.8%、逆に不満があるという人は51.3%という結果に。あれあれ?新記録を作った後継者はどこへ行っちゃったのかな?
http://www.udn.com/2008/7/9/NEWS/NATIONAL/NATS5/4419347.shtml (聯合報)
という、強引な前フリで、強引に頭文字だけ引き継いだ英語に結び付けてみた。っていうか、たぶん正しい英語だとRecord-breaking Successorだし。無理にBRSにしたのがバレバレだ。いいんだもん、halyosyさんかっけーからいいんだもん。おっとぉ、今日も脱線した。
特にこの「どこへ行ったの?」について辛辣かつストレートだったのは、総統選挙で争った謝長廷。9日の三立電視台のインタビューで、「韓国の李昭博大統領は果敢にいろいろやっているが、馬英九は何もしていない」と対比させたうえで、総統選挙での政権公約がどこにも見られない状況を揶揄し「この馬英九は偽者なんだろうか?他人の名を騙っているのだろうか?あの時、誰と私は争ったのだろうか?」と理解できないさまを語っています。
http://www.udn.com/2008/7/9/NEWS/NATIONAL/NAT1/4419397.shtml (聯合報)
馬英九が前に出てこないありさまは、先の聯合号のときにも予感はあったけど、あの時は単に馬英九と行政院の連携が取れてなかっただけかと思ったました。ところが、実際には馬英九と行政院、そして党との間の関係はかなりうまくいっていない様子。「実際の政策実行は行政院がやるので自分は一歩退くものだ」なんて言っていたけど、どうもそればかりじゃないっぽい。
馬英九が実は立法院(というか国民党)をコントロールしきれていないのは、先々週以来の監察委員の指名投票でも既に露呈していたところだけど、どうもここにきて力関係が拮抗、というか逆転の兆候すら見え隠れしているような気がします。特に日本では、総統と立法院のやりとりなんてあまり伝えられていないから、未だに「馬英九は議会多数を背景に好き放題」とか思われているかもしれないんですが。本当なら、この監察委員の指名に関する話を掘り下げて馬英九と国民党の関係について書くべきなのかもしれないけど、そこまで知識がないというのと、とりあえずはここ数日の動きをさらっと読みすることを今回は優先しちゃいます。
さて、そんな国民党のセンセイたちが狙いをつけたのが、劉兆玄行政院長が率いる学者さん内閣。国民党長老の王作榮元監察院長が、馬英九に対して行った指摘の要点は、支持率回復・株価回復のための「内閣改造」と「もうちょっと国民党のことも顧みないとダメだよ」というもの。さらにこれに与野党から「あいつを換えるべきだ」「いやあいつだ」という声が乗っかり、一方で「まだ早すぎる」という意見も出て、ちょっとしたカオスに。
ただ、後述のとおり、馬英九が「浮いた」状況に立法院・行政院が手をこまねいているのも事実なわけで。ねじれで浮いていた陳水扁の時とは違い、政党政治の本質という観点から立法院や行政院との関係が見直されるかもしれないですね。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/9/today-fo3.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/9/today-fo4.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/7/9/NEWS/NATIONAL/NATS5/4418550.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/9/NEWS/NATIONAL/NATS5/4418629.shtml (聯合報)
中でも槍玉に上がっているのが経済政策の関係なんだけど、ご存知のように馬英九が総統に就任した5月20日をピークに、市場の株価は下落を続け、この2ヶ月弱で2,200ポイント、率にすると世界最大の-24%という大暴落っぷりを見せています。ええ、実は上海なんか目じゃありません。
ここで追撃の的というか笑いの的になっているのが尹啓銘経済部長。この方、5月7日に「両岸の産業が協力すれば、将来は2万ポイントにも達する」と株価倍増を豪語、ところが逆に、就任時の株価を一度も回復することのないまま相場は坂道を転げ落ち続ける涙目状態に。いちおう「新政府の経済の青写真ができあがった後のことだ」と前提条件の話で釈明しているけれど、はたしてここからV字回復させる青写真を描けるものなんだろうか。民進党の邱議瑩は「馬政府は中国市場に期待しているようだが、中国に進出した企業はおしなべて壊滅状態にある。よもや中国に台湾の市場を救ってくれと頼むのではあるまい?」と言っているけど、なんだか冗談になっているようななっていないような気さえしてきます。
台湾経済において両岸関係を切り離すことはもはや不可能だとは思うけれど、かと言って両岸関係だけでは経済回復はできないのはわかっているはず。さて、どうするつもりなんだろ。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/9/today-t1.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/10/today-fo4.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/7/9/NEWS/NATIONAL/NAT1/4418824.shtml (聯合報)
展開が面白くなってきたのは11日。かつて、劉内閣で入閣の噂すらあった民進党の沈富雄前立法委員が、馬英九政権に対する「処方箋」として、これまでの総統府資政や国策顧問に代わって7~11人程度の「顧問団」を置くことを建議しました。爆笑したのはその前段で、相変わらずロングステイなど「お前、今そんなことやってる場合じゃないだろJK」という行動を繰り返す馬英九について、「宅男(台湾の宅男って訳すのに本当に困る。オタクとも引きこもりとも微妙に違うし)の身の回りには、正確な戦略を提供する『軍師』がいないのだから」というのが理由だとか。
それはいいアイディアかもしれないけれど、かえってカオスになるような気がしなくもないんだけどね。そんなものを置いても、馬英九がびしっと前面に立つことがなければ意味がないんだもの。迷走を続けるか、誤った方向に邁進するかという究極の選択になっちゃうかもだけど。
http://www.udn.com/2008/7/11/NEWS/NATIONAL/NATS5/4422135.shtml (聯合報)
その沈富雄が現在の内閣でいちばんのダメ出しをしたのは、おいらがかつて「で、実際んとこ劉兆玄行政院長以下の閣僚はどうなのか?っていう。」で
> アンジェラ・アキそっくりな史亞平新聞局長。
と書いた史亞平(史亜平)新聞局長。沈富雄いわく、新聞局長でありながら多くの重要な政策について理解していないことが多すぎる、というわけ。っていうか、今写真を見るとあんまし似てないね。
もっとも、本人が記者会見で「ご意見や指導には出来るだけ耳を傾け、謙虚に改善していきたい」と発言したほか、これには劉行政院長や民進党の女性立法委員である管碧玲からも「彼女はよくやっている」というような擁護が出ており、あ、こっちはやぶへびだったかなという感じ。
特に11日の聯合晩報では史亞平について、政府の政策を広報する立場であることから、昨今の突き上げにかなり参っている様子を報じています。その激務っぷりが書かれていて、かなり同情に値する内容なんですが、「翌日の朝刊が内閣に対して強い批判の報道やコラムを載せていないかどうか心配になり、寝付けないことがしばしばあると語っているという」なんて書いているのを読んでしまうと、これがもし本当であったら、同情を通り越して、やっぱり交代したほうがいいと思う。どっちかを。
と、思っていたら自由時報によれば、史亞平は局内の人事に手をつけ始めたそうで、えええそっちを代えちゃうのかよっていう意外な展開に。
http://www.udn.com/2008/7/11/NEWS/NATIONAL/NATS5/4422153.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/11/NEWS/NATIONAL/NATS5/4422440.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/11/NEWS/NATIONAL/NATS5/4422155.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008071200322,00.html (中国時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/12/today-fo3.htm (自由時報)
12日になってようやく馬英九が劉内閣を擁護、とりわけ史亞平についても「改造の必要はない」と発言したんですが、そもそもこの人が史亞平の仕事を増やしているような気がしなくもない。もっとも今回の一騒動、やれ馬英九による観測気球だとか、実はそう言っても馬英九と行政院は上手くっているんですよとか、いろいろ否定的な意見がちょこちょこと散見されます。まあ確かにありえなくはないけど、「な、なんだって!(AA略)」みたいにピンとくるものが無いのでそれもちょっとにわかに信じがたいなあ。
13日には、馬英九のロングステイ再開に痺れを切らしたエバーグリーン(長榮)の張榮發総裁から、「もっと総統府にいて国務にあたれ」と苦言が飛び出す始末。せめて人の「代わらなきゃ」がダメならその人が「変わらなきゃ」にならないと前に進めないっていうことなんだろうね。麻生さんと違った意味でファンタジスタな総統が今からどんな馬英九物語を始めてくれるのか、正直おっかなびっくりです。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/13/today-p1.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/7/11/NEWS/NATIONAL/NATS5/4422144.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/12/NEWS/NATIONAL/NATS5/4423432.shtml (聯合報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/13/today-p1-3.htm (自由時報)
http://www.asahi.com/paper/column20080707.html
サミットの意義について仰々しく語るつもりはないんだけど、あの「サミット反対」の人たちの意見をテレビで見るたびに、見事すぎるほどに説得力が欠けていて、主張とサミットに反対する理由がさっぱり結びつかない。単に世界が注目しているから宣伝しているようにすら見える。
しょっぱなから脱線しちゃったい。
3Fのうち、燃料と食料に起因する物価の上昇は、日本のガソリン狂詩曲ばかりではなく、世界的な問題に発展しています。東亜+では、ことこの話題では韓国のニュースくらいしか見ないけれど、中国や香港でも似たような傾向が既に見られていました。もともと東亜+でも弱い分野だたつぃ、中国の場合このところは上海市場の暴落のほうに目が行っていたのもあるしね。
【中国】 米が商店から消えた! 値上がり懸念で市民が買いだめ [04/02]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1207150635/
【中国】 4月の消費者物価指数、8.5%の高い上昇率 [05/12]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1210595707/
もっと言ってしまえば、物価上昇は東アジアという広域な枠組みでも問題になっていて、ざっと拾ってみても、
フィリピン消費者物価11%上昇 6月、約14年ぶり水準
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080704AT2M0402D04072008.html (日本経済新聞)
ベトナムの物価上昇、3カ月連続20%超 6月は26.8%
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20080627D2M2703E27.html (日本経済新聞)
6月のインフレ率は7.5一8.0%、アナリストが予想
http://www.malaysia-navi.jp/news/080623074847.html (マレーシア・ナビ)
シンガポール、5月の物価上昇率、依然7.5%の高水準
http://www.asiax.biz/news/2008/06/25-084353.php (アジアエックス)
6月のインドネシアCPIは前年比11.03%、06年9月以来の高水準
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-32524020080701 (ロイター)
っていう感じ。
さて、経済政策に(勝手に)期待がかかり、同時にそれは爆弾に変わる可能性を秘めた馬英九政権の台湾はどうでしょ。もっとも、政権が変わってまだ2ヶ月もたっていないわけで、ギリギリで「前政権のせいだ」と言える頃。だけども、本人が「経済再生の起爆剤」として勝手に点火した中台直航も始まった今、人のせいにできなくなりつつあるんじゃないかな。
失業率(%)とインフレ率(%)の数字を単純に足した数字を英語で「Misery Index」(日本語では「窮状指数」と訳すみたいだけど、台湾では「痛苦指数」と書いているので、そっちにあわせます)というのがあって、行政院主計処の予測によれば、台湾の今年の痛苦指数は7.2と、第二次石油危機をかぶった1982年以来の高水準になる見込みだとか。
自由時報の記事によると、2000年から2007年(さりげなく陳水扁の時期をもってくるのが自由時報っぽいなと邪推。しかも1期目はご存知のように物価上昇率がマイナスになったこともあるくらいだし)の平均が5.0だということで、今年の突出っぷりがよくわかると思う。この原因はいわずもがな物価の高騰なんだけど、6月の物価上昇率は4.97%という12年ぶりの高水準にまで達してます。最終的には通年で3.3%程度の物価上昇率になると見込んでいるけれど、この数字もはたしてどうなることやら。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/8/today-fo5.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/7/8/NEWS/NATIONAL/NATS2/4417350.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/8/NEWS/NATIONAL/NATS2/4417459.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/8/NEWS/NATIONAL/NATS2/4416071.shtml (聯合報)
しかもこの数字、内訳を見ると、原因こそ世界的な原油高にともなう電気・石油の高騰なんだけど、食料品の上昇率が平均で11.9%という18年ぶりの急激な伸びを見せており、馬小九のエサ代はともかくも、市民の懐事情を考えたら、ちょっと嫌な予感もしてくるというもの。中国時報は「サラリーマンなど外食族が悲鳴」なんて書いてるけど、いやあ、これそういうレベルじゃなくなっちゃうような希ガス。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/8/today-fo6.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/7/8/NEWS/NATIONAL/NATS2/4416859.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110501+112008070800098,00.html (中国時報)
こういう怒りの矛先が、見えざる手であれこれやってる神様には行かず、時の政権に向くというのはよくあること。民進党は、劉内閣に国民に対して謝罪するとともに税還付によってサラリーマン世帯の支出を支えよと求めているみたい。林淑芬立法委員は、「粉ミルク1缶が550元から820元になった」と訴えているけど、はたして馬英九政権はどう応えるかな。中国時報の記事によれば、国民党は「民進党の8年間の失政がこの苦境を生み出したのだ。馬英九政府は民進党がやったごたごたを片付けてるだけで手一杯だ」という主張で泥仕合の予感。前に書いた「就任前だっていうのに、公約達成を「無理かも」と言う馬英九の不甲斐なさ。」みたく、がっかりな展開にならなきゃいいんだけど。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,130501+132008070801502,00.html (中国時報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,130501+132008070801504,00.html (中国時報)
【日台】尖閣沖台湾漁船沈没事故、欧鴻錬外交部長と池田維交流協会台北事務所代表が「政治決着」[06/20]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1214024980/
でおなじみの池田維交流協会台北事務所代表(長いので、「駐台代表」で)だけど、自由時報にインタビュー記事が載っていたので、読んでみる。おお。昼間「軍人読訓」のいかついチャイ語を読んでいたのと違って、こっちのほうが読みやすい。
って訳していったらとんでもない分量になっちゃったぞ。どどどどどどどうすんのこれ?
っていうことで、やむなくこっちに載せることに。まー、っていうか、こんだけ長いと東亜+の人誰も読まないし、「漁業権交渉ではお互い歩み寄りを」とか「馬英九は反日ではない」とか答えている時点で、どう考えてもフルボッコな展開になるのは(哀しいけど)読めているので、無理に立てなくてもいっかなと思った。
というわけで、以下インタビュー記事全文翻訳。長すぎてマジでゴメン。
そんでもって、いつものように誤訳あったらマジでゴメン!
===
日本の駐台代表池田維:馬政権は対日関係で努力する余地がある
---
聯合号事件が一段落し、10日にも帰国が予定されている日本の池田維駐台代表が
本紙とインタビューを行った。
問:聯合号が釣魚台(*1)附近で日本の巡視船にぶつかり沈みました。恐らくあなたの離任前の最大の事件だと思いますが、6月10日の発生後、台湾政府とあなたは何かしらの連絡や交渉を行いましたか?
池田:10日の午前3時頃、我々は東京から事件の発生を知りました。10日の朝には外交部の夏立言次長と連絡を取り、11時には会談を行いました。夏次長はそのとき、事件の発生に遺憾の意を表していました。その日、既に釣り客は石垣島に送られ身体検査を受けており、夏次長は速やかな解放を求めてきました。
夏次長が尖閣諸島の主権を主張したのを覚えています。私も彼に対して日本が尖閣諸島に主権を有している立場を説明し、1895年以来、歴史的にも国際法上も尖閣諸島は日本固有の領土であり、台湾の主張を受け入れることはできないと述べました。しかし、仮に主権の問題を混在させれば、事件は解決しづらくなります。そこで、私たちは主権の争いを棚上げし、今回の事件の解決に向けともに努力したのです。
問:主権問題の棚上げによって、当該海域での漁業権問題も具体的な協力の余地は無くなるのでしょうか?
池田:私の個人的な見解としては、その余地はあると思う。台湾と日本の漁業関係者の間では利益に対する対立関係があり、この問題の解決には、日本と台湾は漁業協定を締結する必要がある。
問:しかし、過去数回にわたって台日協議が行われなかったが成果は無かった。今後、進展する可能性はあるのでしょうか?
池田:これまで、日台の協議は15回を数える。私の任期内では数回開かれたが、台湾と日本のそれぞれの主張には大きな開きがある。しかし、今回のような事件の発生を避けるために、双方はギャップを縮めるようにすべきだ。
問:あなたの任期内に行われた数回の協議で、双方の主な隔たりは何でしたか?また、可能な妥協点はどこにあるのでしょうか?
池田:日台の主な分かれ目は、境界の決定方法です。日本は、日本と台湾の中間線を希望しているが、台湾の漁業関係者はこれまでずっと、北に向かい日本の海域で漁を行ってきた。台湾附近の海域では、彼らの水揚げ高に限りがあったのだろう。しかし、日台双方が努力し続ければ、私たちは一つの良案にたどり着くと期待している。日本とロシアとの間にも北方領土問題が存在している。しかし、私たちは協議によって双方の漁民がこの海域で魚を獲れるまとめている。実際には漁業権問題解決には多くの方法がある。漁の費用に、海域での作業の代金を上乗せするのも一つの手法だ。
問:北方領土には4つの島があり、もともと日本のものだったがロシアに占領された。しかしそれなのに現在では日本が金を払って漁を行っている。ロシアが大国だから恐れているのか?台湾が小国で日本とも友好的だが、多くの理解を重ねても互いに相手の漁民を配慮できないのだろうか?
池田:日台間には緊密で友好な関係がある。これは疑いようもない事実だ。しかし日本の漁業関係者にも利益があり、私たちは双方の漁民の需要を満足する必要がある。
問:先ほど、解決の方法はいくつもあるとあったが、台湾の漁民がお金を払わずに釣魚台海域で漁をする方法は、せめて一定の漁獲高以下の場合は払わずにすむような方法は可能だろうか?
池田:具体的な解決方法は、将来の協議のときの議論を待つほかない。
問:あなたは民進党政権時代に着任し、国民党に替わってたった2ヶ月という時期に離任します。この変化のどのように見ますか?特に台日関係に変化はあるとお考えですか?
池田:日本政府は、どの政権であっても日本に対し友好的な関係を築ける政権を希望します。日本もまたそういう人たちを協力したいと考えています。日本にとって台湾は非常に重要なパートナーです。しかし、一つ上げるとすれば、今回の聯合号事件の発生時、新政権は誕生して3週間しかたっておらず、私たちがぶつかった困難として、台湾のどの機関を訪ねればスムーズに問題を解決できるのか?がわからなかったことがある。私は外交部と関係機関のそれぞれと会談や意見交換を行った。数日後、私たちはようやくうまく協力できるようになった。
3年前、李傑国防部長と王金平立法院長が軍艦で当該海域に向かった事件に携わったが、当時私たちは多くの内々のルートで連絡を取ることができたが、今回のように釣り船の沈没は初めてであり、また新政権になってすぐということもあって、問題が大きくなってしまった。
問:なぜそのように思ったのかというのは、新政権が誕生して間もないので業務に熟知していなかったとお考えですか?あるいは彼らの意識の問題とお考えですか?
池田:いちばんの原因は、彼らがまだこうした問題を適切に処理することに適応できていなかったことだ。意識の部分について言えば、この時期は私も多くの新政府の人間と会ったが、彼らもみんな台湾と日本の関係を非常に重要と語っていたし、私は決して外交的な言葉遣いだったとは思っていない。
問:聯合号事件の際には、日本の主要紙による馬英九政府への批判が非常に大きく、「中華帝国」「仇日」などの文字も飛び出しました。
池田:日本人は台湾の新政権に対して、様々な見方をしています。私は彼らの考えを理解できる。しかし、私は現在の馬政権は反日ではないと考えている。馬総統が自身で語っているが、彼は反日派では決してないし、知日、友日派になると願っている。
しかし、私たちが注意しなければならないのは、台湾政界のある一部の人は、間違いなく反日の傾向があり、この問題をもし引き延ばしてしまったら、台湾世論の日本に対する良くない印象はどんどん高まるでしょう?そのため、私たちは時間が経過してその他の問題に飛び火することのないように、速やかにこの問題に幕を下ろす方法を選んだのです。
あなたもご存知のように、6月10日には中国がすぐさま「中国台湾」漁船が沈められたという声明を発表しました。そこで私は、この事件を引き延ばせば台日関係にひびが入ると判断したのです。私の考えと東京の関係者の考えは一致しました。日台関係の安定した発展は、台湾と日本にとってもお互いの利益になるのです。
6月20日、私は歐鴻錬外交部長と会談した後、「雨降って地固まる」という日本のことわざを一つ引用しました。
今回の事件によって、私は大きな教訓を得ました。たとえどんなに密接で良好な関係であっても、細心の保護や気をつけた運営を続けなければ、脆かったり不安定な一面はやはりあるのだということを。
問:ここ1ヶ月での台湾と中国との大幅な関係発展についてはどう思われますか?
池田:両岸関係は、基本的には中国と台湾との共通の課題だ。日本は、これまでもずっと中国と台湾が平和的な対話によって解決することを歓迎している。アメリカの立場も基本的には日本と同じだ。両岸直航、観光の開放についても、もし中国と台湾の双方に利益のある話であれば何の意見もない。しかし、中国はWHOの点でも実際には妥協しているだろうか?中国は台湾の友好国たちにこれまでと異なる措置をとっているだろうか?さらに重要なのは、中国の軍備拡大は今後も変わらないのだろうか?中国の軍事拡張は単に台湾の問題にとどまらない。中国の軍拡の不透明さは、日本もずっと憂慮を示している。
日本は、中国が国際社会と協力し、大国としての責任を負うようになるかどうか、あるいは単に自らの覇権を追求するのかどうか、注視している。
問:台湾のWHO参加の議論では、これまでずっと、主権の矮小化、名称の矮小化で論争がある。これについてどのように見ているか?
池田:もし台湾がふさわしい形で国際組織に参加すれば、国際社会にとって利益となりよいことである。名称の問題については非常に難しい。基本的には、台湾の2,300万人の人たちが共に議論を行って決定すべきだと私は考えている。なぜなら台湾は既に民主国家であり、私たちはその民主的なプロセスを経て決定されたものを信じるべきなのだから。
問:これまでずっと、アメリカと日本は陳水扁政権に対して、地域の安定を維持するため挑発すべきではないと求めてきました。現在、反対に馬英九政府が猛スピードで進んでいくのも地域のバランスを崩すので心配はしていませんか?
池田:多くの世論調査を見ると、この20年来自分を台湾人だと考える人はだんだんと多くなっている。しかしこうした人たちの全員が独立を主張しているわけではない。大多数の人が現状を改変しないことを望んでいる。そのため、独立せず、さりとて統一もせずというのが今の台湾人の大多数の判断だと認識している。
民進党政権は、日米安保条約をよりどころにして台湾の安全保障問題を考えてきた。現在の国民党政権は両岸関係を改善し、同時に日本やアメリカとの関係も非常に重視しようとしている。しかし、私個人としては、どちらが優先されるかというと、はっきりさせることはできない。
私が強調したいのは、この地域の安定が、日米安保条約と同じく公共的な財産だということだ。台湾の法的地位は、1972年の日本と中国との国交正常化の際に、日中共同声明の中で明確に示されている。いわゆる「中国は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であること主張し、日本は、それを十分理解し、尊重する」というものだ。
問:馬英九政府に何を期待し何を呼びかけたいか?
池田:馬政権と日本との関係では、努力すべき余地がある。経済、文化、青少年の交流、観光客の往来、どれも再度強化する余地がある。日本と台湾はずっと投資促進の協定を検討してきたが、遠くない将来、もしこれにサインすることができれば、長期的な目標としてFTA調印という展望が開けることも積極的に考える理由の一つだ。
昨年、日本は台湾から60人の高校生を招いたが、今後もこれを継続したい。このほか日本では現在約4,700人の台湾人学生が勉強を続けており、逆に台湾で学校に通っている日本人学生は約2,300人に達している。
現在、毎年約120万人の日本人観光客が台湾を訪れ、その数字は非常に大きなものだ。同時に138万人の台湾人観光客が日本に来ている。こうした各方面からも、私たちは関係強化が続くことを期待している。
問:中国観光客の増加は日本の観光客の動向に影響を与えるだろうか?
池田:影響があるかどうか、時間を置いて経過を見たい。
問:陳水扁政府は過去にアメリカと日本には、全部ではないものの一部の事柄は事前に通知していたといいます。しかし、今回の中国との協商について、馬英九政府は日米に対してまったく事前説明を行っていなかったと聞きますが、どうでしょうか?
池田:両岸関係であろうとなかろうと、日本やアメリカと関係があろうとなかろうと、重要な事柄においては、もし充分に良好な連絡がなされていれば双方が驚くこともなくなるだろうし、日本と台湾の相互の信頼関係をさらに安定させることができる。
★ ソースは、自由時報 [台湾] とかからかなり全力で訳。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/7/today-p5.htm (中国語・繁体字)
===
個人的には、このタイミングで池田代表のインタビューを行ったということに、大きな意味があると思う。問いという問いが、いわゆる緑系の人間にとって気がかりな事項ばかりであり、それに対して本来最大の理解者たるべき日本が後押しする形で答えている。
日台間の外交スタンスはかくあるべきという、本当に原則論しか書いていないんだけど、貫かなくてはいけない二国間の指針がここにあると言っても過言じゃないと思う。
【台湾】「国民政府を擁護し...」 軍学校の卒業式で「軍人読訓」が復活 馬英九総統の朗読に野党から反発[07/03]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1215179444/
です。
そもそもおいらも「軍人読訓」なるものは詳しくないのだけど、緑サイドの言うように復活が時代に逆行しているというのはわかる。何よりこの自由時報の記事を読む限り、かなり時代錯誤の前文だ。むむむむむ。と思って立てたのでした。
ところで、上にも書いたように実はこのお話、あんまり詳しくありません。
> 7 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2008/07/04(金) 22:56:05
> >>1
> そも「軍人読訓」ってのは一体何なのだ
> 何故それを読み上げることがこのような論争を産むのか
> 解説せよ
というのがスレの中で出て、思わず「週刊こどもニュースかよ」と書いてしまったけど、単に「ググれ」って言っても、それは言うは易し西川きy(ry なので、ちょっと調べてみることにしました。
調べていくうちに驚いたのは、この自由時報の記事では
> 立法委員の蔡同栄は、 「軍人読訓」第2条にある
> 「国民政府を擁護し、長官に従い、虚偽、背理ある行為を許さない」について、
> 学生に対して国民政府への服従を呼びかけることは、
> 国民党の一党専政時代へ戻るものだとして痛烈に批判した。
とあるけど、どうやら馬英九はこの「国民政府」という言葉を口にしていない模様。
http://news.sina.com.tw/article/20080703/527429.html (中廣→新浪)
の記事にあるように、国防部によれば、確かに1936年に蒋介石が喋った原文では「国民政府を擁護し」となっていたものの、時代の変化に応じて現在では「中央政府を擁護し」になっているとのこと。馬英九の朗読もこれに倣って「中央政府」で読み上げられていたようで、個人的には動画キボンなんですが、いずれにしても最大の問題点は思わぬ形で着地してしまった感じ。むむむ。これって復活させるときに直したのかな。
さらに気まずいのは、この「国民政府→中央政府」の言い換えの件は、既に当日(2日)の台視でも報じられていたりなど、どうも蔡同栄の勇み足(メディア側が後出しで直していなければ)っぽい雰囲気なうえに、自由時報もそのまんま載せてしまっているということ。
http://www.ttv.com.tw/097/07/0970702/09707024922201I.htm (台視)
となると、必然的にこのスレのスレタイも「国民政府を擁護し...」で始めている以上、「アチャー」なわけなんですが、そこはどうかお許しください。今回ばかりはうかつでした。「西の魔女と東亜+のソース第一主義は死んだらしい。」で偉そうなことを書いておきながら、このザマです。はぅぅ。
あとでスレのほうで訂正しておかないと。いろんな人のブログにはTBで伝えようかなあ。
勇み足と言えば、馬英九が国家統一委員会を再開させるのではないか、というニュースが自由時報で出たけれど、これも出所が怪しい上に、政府側もこれを否定するという現段階ではどうにも判断しがたいニュースです。確かに馬英九ならやりかねないし、自由時報の言うように8月というのもタイミングとしては悪くない(遅いんじゃないかっていう気がするけど、むしろ)んだけど、おいらとしてはちょっとこの報道には懐疑的です。ところが、東亜+では例によってこれが規程路線であるかのように、全力で台湾の先行きを憂慮。はぁっ。馬英九を叩いたり、中台接近を憂慮することにかけては本当に盲目的に熱心だなあと思う。
【台湾】馬英九政権、8月にも国家統一委員会の活動を再開か メディアの報道に政府高官は「100%デマ」と否定[07/06]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1215330157/
閑話休題っと。
遠回りになってしまったけど、軍人読訓を日本語訳したものを貼ります。上に書いた「国民政府→中央政府」のくだりはカッコ書きにしました。また、いつものお願いですが、おいらの拙い語学力で訳したものなので誤訳があったらごめんなさい。あと、当然ながらオフィシャルでもなんでもない訳なので、一人歩きはご遠慮願います。
---
中華民国陸海空軍軍人読訓
我が中華民族は、東アジアに雄々しく立ち、建国以来これまで5,000年を経ている。4億の平和で優秀な民族が1,100万キロの大地に住んでいる。幾重にも悠久の栄光ある歴史を有し、これはその間の先聖先賢が苦心を重ね、奮闘の上に作り上げたものであり、もとより艱難辛苦をなめ尽くしたものだ。今後は、さらに我が忠勇軍人に保全維持を頼ることにより、我が国家はますます発展することができる。
我が将士たちよ、勤勉であれ、勇敢であれ。心を一つにし、民族固有の道徳と品性を発揮して、互いに励ましあって殉国の精神に身を捧げよ。救国のために犠牲になることを考え、祖国防衛の準備を常に行え。どのようにして我が祖先が遺した広大な土地をそれから守ることができるか、どのようにして我が反映をこの先子々孫々まで綿々と続けることができるか、どのようにして我が国家の独立自主たる国権を守ることができるか、これらは全て、我が将士たち全体が誰にも押し付けることのできない職責である。これを一時たりとも忘れるものがあってはならない。我が国家民族は限りない生命を永続させるだろうが、これには我が将士たち全員が頼りである。ここに10か条を列挙し、戒めと励ましを与えることとする。
第1条:三民主義を実行し、国家を防衛し、これに背いたり怠ったりする行為を許さない
第2条:国民政府(中央政府)を擁護し、長官に従い、偽りや背理する行為を許さない
第3条:同僚を敬愛し、人民を保護し、傲慢で粗暴な行為を許さない
第4条:職務に忠義を尽くし、命令を実行し、緩慢で臆病な行為を許さない
第5条:規律を厳守し、大胆に即決し、弛んだり適当な行為を許さない
第6条:精神を団結させ、一致協力し、バラバラで他人に押し付けるような行為を許さない
第7条:恥を知り、武徳を尊び、汚辱や貪欲で卑しい行為を許さない
第8条:努力を重ね苦しみに打ち勝ち、つつましくあり、贅沢で浮ついた行為を許さない
第9条:礼節を重んじ、要望を整え、ふしだらでだらしない行為を許さない
第10条:誠実に人間を磨き、忠実に信義を守り、卑劣に人を騙す行為を許さない
---
い、異様に難しいので後でもう一回見直します。こうしてみると、前文こそ少しばかり時代錯誤なフレーズがちらほら見受けられるけれども、10か条はそこまで叩かれるほどの内容ではない希ガス。道徳的な内容が大半で、「国民政府」の第2条を除けば、国防部の言うような
> 「軍人読訓の目的は軍人の品格を互いに磨き、人格教養を育てるものであり、
> 『軍人読訓』には教育としての意義がある」
っていうのも、全面的に否定することはできない。もっとも、馬英九がこれを全部読んだというのなら、かなり滑稽な絵になったことだろうね。
いずれにしても、馬英九のトンデモ行為に目を光らせたり指摘したいのはわかるけれども、勇み足で喋ると恥ずかしいのは菅直人の必殺技「ブーメラン」を例に出すまでもなく言わずもがな。民進党にしても自由時報にしても、もっとおちけつ。そして、それを取り上げるφ★やスレの人にも、都合よく解釈するんじゃなくって、放たれた矢がブーメランじゃなかったかどうか見極める必要があるのれすね。はあっ。
くだんのスレは、昨日立てた
【日港】香港の路上芸術家「九龍皇帝」の写真集に、自身が撮った写真が無許可使用され日本人カメラマンが落胆[07/05]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1215271696/
です。
とりあえず、>>10までで、
> 4 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2008/07/06(日) 00:30:44
> 何かよくわからないけど
>
> 3げと
>
>
> 6 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2008/07/06(日) 00:33:55
> 2度読んだが、いったい何の話をしているのかさっぱり解らん
>
>
> 7 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2008/07/06(日) 00:34:24
> >>1000
> よく分からないがお前の出番はなさそうだ
>
>
> 9 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2008/07/06(日) 00:36:23
> 意味が解らんが、とりあえず中国なんぞにかかわったヤツが悪い
>
>
> 10 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2008/07/06(日) 00:38:20
> 以下、意味が解らん禁止
orz。
しかも、>>2は「すごい長い記事なのではしょりすぎたし、スレタイも微妙な表現でごみんなさい。」とおいらが謝っているレスなので、かなり高確率で「意味がわからない」というレスがついていることになります。やっぱりorz。
おいらとしては、「変わりゆく香港」みたいな話で、わりと「いいはなし」なスレ展開を予想していたのだけど、著作権やら皇帝の落書きの是非のほうに話題が向いて、予想外な流れに。何しろ本題が写真についてだから、スレタイも元記事同様にあんな風にせざるをえないしね。φ★がスレの流れを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね、とはよく言ったものです。
もともと、ソースのところにもあるように、九龍皇帝と伊藤さんの記事は2つに分かれていました。リードから写真が最終的に出版社に渡った流れを推測するまでが1つ目の記事。そして、伊藤さんが皇帝の書を通じて今の香港について語っているのが2つ目の記事。1レスに収めるためにこれを一つなぎにしたことが、かえってニュースの焦点をぼかしてしまったことは、次のレスにもあるように否めません。反省っす。
> 33 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2008/07/06(日) 01:18:06
> 正直、もっと略すか全部行くかだな…話があちこちに飛んで何が言いたいかわからない
もっとも、記事をはしょるにあたって、前半の記事は6段落中2段落+一部、後半の記事は5段落中1段落+一部×2を省略しているのだけど、恐らく全文掲載して2レスに分けたとしても、記事の流れは変わらないので「カオスすぎる」という批判はあまり変わらなかったんじゃないかな。
むしろ、前半の写真集の話を>>1にして、香港文化の移り変わりを>>2にすると、そこで話題がバツンと切られてしまうんじゃないかという危惧、>>1ばかりに話題が行くんじゃないかという不安もあるし。あ、でも、もともと写真の話がメインのニュースだよね、っていう話になると、それもいたしかたないのかなあ。
おいらとしては、あれ以上削ると逆に「この人は何をしたいのか」という状況にないかねないので、あれが限界じゃないかなあ(削るとしたら後半だろうけど)、という気がします。もともと中華圏の記事って1つの記事がめちゃくちゃ長い。速報記事ならいざ知らず、たいがいは>>1の容量ギリギリになっちゃいます。
そこで記事選択の力量が問われ、翻訳の際の手直しの手腕にかかっているのだと言われると、それはそれでちょっと凹みそうになる頭の痛い問題なのです。
【中国】「大学は出たけれど...」大学生が急増、就職競争が激化[06/01]
http://news17.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1086097776/
昔の芸術作品の題名っていうのは、スレタイでもけっこう使えるので重宝しています。えっと、今軽く調べたら、「君の名は」が最初にラジオドラマで世に出た頃に両親が生まれていて、「大学は出たけれど」の頃に祖父母が生まれてますね。偶然とはいえちょっと不思議な感じ。
27日、全板人気トーナメントの本戦1回戦が行われ、東亜+は1,000票以上という予想外の票を頂いたのですが、敗退してしまいました。ここで書くのもおかしいのですが、投票してくださった他の板の方々や、東亜+の人たち、ラシのAAを使わせてくださったはぴすたさんや作成のお手伝いをしていただいたAAサロン板の皆さま、あと投票の時にコメントしてくれたバルデスの中の人に、心底感謝です。
前回(2005年)の頃ならいざ知らず今の東亜+では無理なんじゃないか、なんて最初は思ったのですが、一段落するところまで走りきれたということに、それと何よりいろんな人(おいらじゃなくて)の面目が立ったということに、ひとまずほっとしています。
さて、この間全板トナメ関係の某ネトラジで、おいらの名前欄について「ところでなんて呼んだらいいんだ」というのがぽろっと出てきて、ああそういえば自分でも考えたことがあんまりないやと、ちょっと考えてしまいました。左上の説明書きのところでも、とりあえずトリップだけ書いてるようなありさまだし、そういやなんか考えたほうがいいのかな。勝手にいろいろ呼んでもらってるけど。
もともと初心者の質問板にいた頃は顔文字と名前ごちゃまぜでやってたけど、東亜+ではほとんどトリップだけだったし、名前欄に何か入れたとしても顔文字で「~^◇^)<♪」「´◇`)<」っていう程度。本当は毎回何かしらセリフをいれたいんだけど、面倒なので「´◇`)<ねむい。」とか「~^◇^)<全板トナメはいよいよ投票日♪」とかしか入れてないしね。単にその時の気分や記事を読んでのテンションで顔文字を使い分けたりセリフ入れたりしているだけなので、決して「ねむい。さん」では無いです。そういやいっかいだけ「~^◇^)<バルデス♪」って真似したことがあったっけ。
(30分くらい考えてみた)
あー、ま、なんでもいいかなと思い始めました。はい。
このブログのタイトルだって、名前ありきじゃなくってラジオのジングルをもじっただけだし、キャップ外してるときにもφ★の名前で呼んでも別に気にしないです。あ、でもレスするときはキャップの使い分けはするけどね。
そろそろ、スレ立ての方にも戻っていかないといけませんね。
スレを立てること、スレの中でレスをすること、そしてこのブログ。自分のやりたいことはどんなことで、どういう力の入れ方や使い方をするのがいちばん自分自身で納得できるのか、それぞれに可能性があって、それぞれに限界があるのだけれど、一度考えないといけないかなとは思っているんだけどね。

