蓋を開けてみれば。

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土曜日、約3ヶ月にわたって繰り広げられた「第3回2ちゃんねる全板人気トーナメントッッ!!」が終了しました。お疲れ様でした。
東亜+って板への帰属意識が薄いと思っていたので、スレが立ったとき「大丈夫かな」と思ったけど、始まってみたらどうにかなったので安心しました。おいらも最初の一時期だけだけどつなぎ役を果たせてよかった。その後のオーバーランが大きすぎたかもだけどね。本戦1回戦で敗退した後、自治スレで火がついて選対に燃え広がったら嫌だなと思って出入りは控えていたけど、そんなのも杞憂だったね。やっぱり大きすぎるオーバーランだったかな。あはは。

さて、先週「尻を蹴られた人と尻拭いをする人と。」で「またお前か」と書いた蘇安生だけど、また紙面を賑わせました。実は陳水扁のお尻を蹴った事件の直後、時間と場所を指定した上で「俺を殴りたい奴は来い」みたいなことを言っていたんですが、26日、マジで襲われて「ぼっこぼこにしてやんよ」をやられたそうです。
事件があったのは26日の午前9時40分頃、自転車に乗っていたところ40~50代の2人組の男に鉄の棒と木の棒でフルボッコにあったとのこと。すぐさま和平医院に運ばれたんですが、左肘の開放性骨折、左手首脱臼という怪我を負ったもより。
となると、流れが流れなだけに緑系の人が疑われるのはいたし方ないんですが、目撃者や本人の証言から1人については容疑者が浮かび上がっているみたい。また、民進党サイドでも鄭文燦文宣部主任が「これは刑事事件だ。警察にはしっかり捜査してほしい」とコメントしています。
「人を呪わば穴二つ」なんていう言葉もあるけれど、こういう「目には目を」みたいな暴力の連鎖というのは法治国家としてはいかがなものかって思っちゃいます。そもそも蘇安生がDQNというのはあるけど、だからと言って同じことやっちゃ同じDQNだもん。警察にはしっかりと対応してもらい、しっかりと後を絶ってほしいもんです。っていうか、蘇安生が大手を振って歩いてる状況がやっぱり納得いかないんですけど。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/27/today-p6.htm (自由時報)

先週の続きと言えば、「やってきたチャイカ、やってくるチャイナ。」で台風7号(カルマエギ)の話をしたんですが、現在台風8号(フォンウォン。香港の命名で「鳳凰」の意。)がほぼ同じようなルートで台湾の東海岸に接近し、明日28日の午前中には花蓮県あるいは台東県あたりに上陸することがほぼ確実になっています。
雨の状況とかさっぱりわかんないけど、26・27日でやってた「Fancy Frontier 12(前にスレ立てしたPetit Fancyの双子のイベント)」は大丈夫だったのかなあ。
おっと、話を戻します。前回と似たような経路、しかも記憶に新しいうちとなると、台風7号ですごい叩かれた中央気象局に対する目がいちだんと厳しくなるわけなんですが、27日の中国時報は「各メディアが日本の気象庁の予報を引用するので中央気象局は面目丸つぶれ」と報じています。
記事によれば、台風8号が発生した25日14時以降、台湾の各メディアは15時くらいからさっそく第一報を報じているんですが、最初に報じた東森が「日本の気象庁によれば大型の台風に発達する恐れあり」という見出しで伝えたとのこと。もっとも、これについては気象庁資料の読み間違えに中央気象局が気がつき、東森に連絡して訂正したというオチがついているんですが、他のメディアも気象庁発表資料をおっかけているとのこと。そりゃ気分いいわけないよね。極めつけはその中央気象局も協力している台風研究団体「追風計画(DOTSTAR)」も最新のニュース速報で「日本の気象庁によると~」としたのでなお気まずい。一朝一夕ではどうにもならないかもしれないんですが、台風の研究ってまだまだわからない部分が多いそうなので、がんばってほしいものです。ちなみに、個人的にはTVBSだけがCNNを引用した、っていうのにわらた。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110501+112008072700021,00.html (中国時報)

げげげ。もっと前の「誰かあの裸馬に馬具を。」で26日に行われた中国国民党の中央常務委員会(中常委)の選挙に触れていたのを発見してしまった。なんという大遠投。2週間前のおいらは、ちゃんと取り上げるなんて思っていなかっただろうけど、見つけちゃったんだからしかたがない。
時間がないので名前だけを得票順にドン。あとで加筆するかもしれないししないかもしれない。でも過去の傾向から言って200%放置する希ガス。
> 黄昭順、姚江臨、蒋孝厳、曾永権、謝坤宏、林滄敏、連勝文、許顯榮、
> 賴調燦、侯彩鳳、楊瓊瓔、潘維剛、蔡正元、賴士葆、陳釘雲、丁守中、
> 李全教、謝龍介、周守訓、廖萬隆、朱鳳芝、厲耿桂芳、洪秀柱、紀國棟、
> 帥化民、廖婉汝、李嘉峰、呉育昇、沈慶京、徐少萍、徐中雄、華真。
これまで国民党にさっぱり興味を持っていなかったのが裏目に出たね。ほっとんど誰が誰だかわかんないや。蒋孝厳(蒋経国の息子)と連勝文(連戦の息子)はわかるけど、あとは「どっかで名前見たことあるかも」がちょこちょこいるくらい。やっべーじゃん。
今回、定数32を40人で争う少数激戦となったわけですが、注目すべきは日本の国会議員に相当する立法委員が19人立候補して全員が当選したということ。報道を見ても、全員が当選し、しかも過半数を獲得したということにやはりスポットが当たっていますね。日本の政党と比べると32人中19人だけ国会議員というのもなんとなく違和感があるんだけど、そもそも同じ「党」でもちょっと違うからね。
27日の聯合報では、今回の選挙にあたってはいわゆる人気度のほか、立法委員からのバックアップ、とりわけ立法院長の王金平の影響が大きかったと報じています。19人の立法委員のほか王金平派の元立法委員も選ばれ、これはかなりの一大勢力。もっともこれは当然、若手の党員や地方の党員、財界(3人当選したけど)といった分野とのバランスを欠いたという指摘もあり、今後の党運営が気になるところ。同紙はある党員のコメントとして「中常会が拡大党団会議になってしまう恐れがある」って書いているけど、マジでそうなりそうだね。これまで何回も書いているけど、馬英九と国民党立法委員党団の関係ってなんかすっきりしない状態なので、すごい醜悪な内輪もめとかやんなきゃいいけどなあって今から勝手に心配してみたり。
http://www.udn.com/2008/7/26/NEWS/NATIONAL/NAT1/4443329.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/27/NEWS/NATIONAL/NAT1/4443754.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/7/27/NEWS/NATIONAL/NAT1/4443682.shtml (聯合報/一次ソースは経済日報)

内輪もめ、っていうほどじゃないんですが、劉行政院長の内閣名簿の中でちょっと浮いていた賴幸媛に馬英九と国民党のぎくしゃくした関係の火の粉が及んじゃいました。ことの発端は26日に李登輝前総統が講演後に記者団に語ったコメント。元台湾団結聯盟の立法委員だったこともあり、かねてから「李登輝が賴幸媛を推薦した」という噂はあったんですが、李登輝前総統がこれをあっさり否定。むしろ馬英九がこの話を持ち込んだといい、その理由として「国民党の対大陸政策は早急すぎる。賴幸媛にこれを止めてほしい」とのこと。え。馬英九がこう言ったのかよ。思わず何回か読み返しちゃったし。
むむむ。これは判断に困る発言だなあ。全員が本心だったと仮定すると、確かに馬英九がお得意とする「現状維持」がガチだったとして、立法院の2/3以上を占める国民党立法委員を抑えるには、党外の人間、特に一時的とはいえ台聯の名前を背負った経歴のある賴幸媛を指名するというのはありえないとも言えない。実際には親民党に入ろうとしていたらしいし、思想的にも民進党寄りじゃないし、何より使えなかったとしてもいざとなったら切っても何の問題もないという点で合格かもしんない。
まあ馬英九がそこまで考えているはずもないだろうから、「国民党の対大陸政策は~」というのが口八丁で、李登輝に対する貸しを作るためというのも大いにありうる。国民党の勢いを本気で抑えるつもりは無かったとしても馬英九からこのような頼みを切り出したというのはポーズとして上々だし、実際に押さえれなかった上に対大陸政策の開放が急すぎて失敗しても陸委会や賴幸媛のせいにできるし、逆に党側から厳しく言われても賴幸媛を矢面に立たせればことが足りるし、何より前述の通りいざとなったら切れる。おお。悪魔だなこりゃ。
そして大穴が、実は李登輝が吹いたという仮定もけっこうあるんじゃないかと思ったり。というのも、TVBSの記事には台聯への復帰に関するやり取りがあるんだけど、どうもおざなりというか賴幸媛を切ったかのような印象すらうける受け答え。一つは実は本当に推薦していたんだけど、思いのほか暴走したので入閣の時点に遡って切ったという「吹いた」。そして、実は馬英九に頼みも頼まれもしなかったんだけど、昨今の馬英九と国民党のやり口に危機感を抱いたので入閣の時点に遡って話を作ったという「吹いた」というのもありうるんじゃないかと勝手に空想。
4パターンとも完全に妄想というか夢想というか、完全にフィクションのストーリーではあるんだけど、発言の裏を考えようと思えば思うほどいろんなことが出てきそうなくらい今の政局は微妙なバランスな気がします。ちなみに超個人的な空想では、2番目な気がします。
http://www.udn.com/2008/7/27/NEWS/NATIONAL/NAT1/4443763.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008072700203,00.html (中国時報)
http://www.tvbs.com.tw/NEWS/NEWS_LIST.asp?no=yehmin20080726224348 (TVBS)

本題に来るまでにすごい時間がかかっちゃった。
どうしても取り上げたかったのは、22・23日にTVBSが行った両岸直航開始に伴う世論調査の結果だったんです。めんどくさいことに結果がPDFで載っているので、質問と回答(PDFには過去のデータも載ってるけど今回ののみ)を引用するとこんな感じ。
> Q1:7月4日の両岸直航から1ヶ月近くが経過しましたが、馬政権の両岸直航開放に満足ですか不満ですか?
> A1:満足37%(非常に満足8%、やや満足29%)、不満33%(やや不満16%、非常に不満17%)、意見なし30%
> Q2:政府の現在の両岸直航政策を支持しますか支持しませんか?
> A2:支持する58%、支持しない23%、意見なし19%
> Q3:馬政権の両岸政策について、さらに開放すべきか、さらに保守的になるべきか、あるいは現状維持すべきか?
> A3:さらに開放23%、さらに保守的22%、現状維持41%、意見なし15%
> Q4:両岸直航は台湾の経済発展に有利または不利になると思いますか、あるいは影響しないと思いますか?
> A4:有利になる49%、不利になる21%、影響しない17%、意見なし13%
> Q5:両岸直航はあなた個人の仕事や収入に有利または不利になると思いますか、あるいは影響しないと思いますか?
> A5:有利になる11%、不利になる14%、影響しない67%、意見なし7%
> Q6:両岸直航が国家の安全に影響する心配をしていますか、していませんか?
> A6:心配している45%、心配してしない48%、意見なし7%
> Q7:両岸直航開始によって、大陸への旅行や親戚訪問をしたいという気持ちは高まりましたか?
> A7:高まった35%、高まっていない58%、意見なし6%
> Q8:もし機会があれば、仕事あるいは勉強で大陸に行きたいと思いますか?
> A8:思う26%、思わない70%、意見なし4%
> Q9:馬政権の両岸政策は中共に近寄り台湾の利益に損害を与えるという意見がありますが、これに同意しますか?
> A9:同意する34%、同意しない54%、意見なし12%

ということで、意外なほどに冷静というかあまり変化のないことがわかってちょっと驚いた。まず、両岸直航そのものへの是非を見ると、Q1Q2を見ても支持するが多いものの、満足するには至っていないのがわかるし、今後の政策についてもQ3のとおりなおも「現状維持」が多いのがわかる。いやー、でもこれって現状追認の繰り返しになっちゃいそうで怖いなあ。
温度差がはっきりしたのがQ4とQ5、「たぶん台湾の経済発展にはプラスになりそうだけど、自分の生活には影響しないんじゃない」というのが主流な意見でわらた。TVBSもまとめで書いているけど、実はQ4の「影響しない17%」という数字なんですが、前回(2005年の連戦・宋楚瑜訪中直後)の9%から増えていてこれがいちばん大きく数字が動いているんです。同様にQ5の「影響しない67%」も前回の52%から+15ポイント。「実はそれってあんまり影響しないんじゃね」という空気がますます広がった、というか実態を伴ってきたというのが実際のところっぽいですね。経済再生の起爆剤と吹聴してきた馬英九にとって、これは案外早くからボロが出そう。いやいや、実はもっと言ってしまえば、このQ5の問いに関しては過去3回(2002年、2004年、2005年)の調査でもおおむね50%の人が「影響しない」と答えているんですね。台湾の人たちがその頃から「あまり自分たちの生活には影響しない」ということを感づいていたことがわかり、今さらながらちょっと驚いた。Q7Q8あたりも含めて日本からだとそういう感覚全然わっかないからなあ。
さて、東亜+でよく見かける憂国な人たちも気になるはずのQ6Q9だけど、どうも微妙な結果に。これQ9の質問が悪すぎるとはいえ、Q6とQ9の数字って逆なんじゃないかと思っちゃうんですけど。Q6については過去にも同じ質問がなされており、数字については2004年・2005年とほぼ同じになっています。ということは、これだけ比較すると東亜+でよくある「台湾は中国に併合されることを選んだ」とか「中国への危機感が失われた」というのは、あてはまらないっていうことになります。もっともあのたぐいの断定って、立法委員選挙や総統選挙を「独立か統一か」というモノサシだけで見ていた人たちがしていることなので、別にいいんだけど。
今もなお大陸に対する警戒感は決して薄れたわけでもなく、また元々庶民にとってあまり期待されていなかった両岸直航はやはり実感を伴わなかったということが、台湾はもとより日本でも(勝手に)騒ぎになった「馬英九の対中国政策第一弾」の蓋を開けてみた結果と言ったところでしょうか。とはいえ、今後も政権はしばらく続いていくし馬英九と国民党の関係も相変わらずのまま、第二弾第三弾と蓋を開けていく中で気がついたらパンドラの箱だったということにならなければいいんですが。
http://www.tvbs.com.tw/FILE_DB/DL_DB/even/200807/even-20080725193547.pdf (TVBS/PDFファイル)

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このページは、◆YAUCHInowAが2008年7月28日 02:07に書いたブログ記事です。

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