2008年8月アーカイブ

昔から怪しげな日本語を使うと親に怒られたものですが、このタイトルしかりこれまでの文章しかり、ブログではめちゃくちゃです。さーせん。

タイトルで使った「馮」の漢字で困ったのは、これまでこのブログでは名前だけしか登場しなかった、新駐日代表である馮寄台氏の姓。「憑依」の「憑」かと思ったら違ったし。とりあえず意味や熟語での使われ方を調べようと思い、goo辞書の国語辞書で先頭検索したら人名を除くと1件しか見あたらない。
> ひょうが 1 【▼馮河】
> 〔歩いて黄河を渡る意〕むこうみずで危険な行動のたとえ。ひょうか。
> →暴虎(ぼうこ)馮河
なんかあんまりいいイメージ湧かないんですけどー。

とはいえ、馮寄台新代表が渡るのは黄河じゃないし、行く先は日本の東京。新政権発足直後にいきなり暗雲が立ち込めた日台関係をどう導くのか、危険な行動ではなく着実な成果を望みたいところ。

この新代表(ついにコピペも面倒になったので名前省略。単語登録しないと...)、就任が決まって直後こそ日本のメディアに名前が挙がったものの、略歴と「馬総統が信頼する側近」という今やまったくないほうが好印象な説明が伝えられただけでぱったりになってしまいました。
この人選、台湾の中ではどうなのかというと、緑系の立法委員などからフルボッコです。21日の自由時報では、リード文で「劉兆玄行政院長は昨日、日本の交流協会台北事務所代表の斎藤正樹と会談した際、(中略)両岸関係が改善すれば東アジアに平和と繁栄が訪れ、台湾と日本の関係もさらに緊密になる(以下略)と語った」という前フリを行い、既に「(実質)駐台大使を前に『日本より中国との友好を優先するけど、それで日本との関係もさらによくなるからよくね?』などと放言した」という救えなさでお腹いっぱいの記事で取り上げられています。
民進党団総召集人の柯建銘は、「小学校や中学校の時に日本にいた、というのが日本経験を代表するものだと言うのであれば、多くの人がそれにあてはまるだろう」と、新代表の日本経験を痛烈に皮肉り、「駐日代表がなかなか決まらなかったのは、日本の馬政権に対する不信感の表れであり、劉兆玄行政院長の『一線もいとわず』発言問題がずっと残り、馬政権の人選が日本政府から認められなかったためだ」と批判しています。
また、同じく民進党の蔡煌瑯立法委員も、「日本の政界は経験や人脈を非常に重視する。これまでの羅福全、許世楷は長期にわたって日本と密接な関係を築き、それは親より上の代まで遡る関係だ。日本の安倍前首相によれば、許世楷は彼の父親の友人だという。このような人脈と人材が『人材豊富』という馬政権には見つからなかったのではないか。日本での経験と人脈が足りない馮寄台では、羅福全や許世楷のように日本政局を正確に把握することができないのではないかと心配している」とハードル上げまくり。まったくそのとおりなので、何の異論もありません。
 http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/21/today-p6-3.htm (自由時報)

そんな馮寄台は26日、今月頭に訪日もしている王金平立法院長を訪ね、会談というかアドバイスを受けてます。王金平から「日台間の漁業権問題をうまく処理すれば、日台関係は次のステップに進むだろう」という助言を得たまではよかったけど、記者へのコメントでこんな余計な一言を。「日本に行ったら、多くの事柄について学ばなくてはならない。 その中には、日本語のもう特訓も含まれる。全力で努力する」
っておい!かつて日本にいた時、5年間日本の学校に通ったっていうんだから復習っていうことなんだろうけど、これ言わなきゃよかったのに。そりゃ日本に駐在している大使の全員が全員、流暢に日本語が使えるとは思っていないさ。でも「対日関係を重視した人選」の結果がこれかよ!っていう思いはどうしても出てくるよね。「酒を2杯飲んだら思い出した」なんて言ったらしいけど、大丈夫かなあ。
中央通訊社の記事を見ると、王金平がやたら「馬英九総統の腹心だ」「馬英九総統に直接通じることができる」と持ち上げているけど、でもそれって馮寄台は単なるメッセンジャーていうことなのかな。そんな外交官もちょっと心もとないなあ。
 http://www.rti.org.tw/News/NewsContentHome.aspx?NewsID=123460&t=1 (RTI)
 http://www.udn.com/2008/8/26/NEWS/NATIONAL/NAT1/4490060.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
 http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,130502+132008082601357,00.html (中国時報)
 http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008082700263,00.html (中国時報)

さらに今日28日は、着任前に日本人技師八田與一が関わったことで有名な烏山頭ダムを訪問する予定だというニュースが流れてます。この記事にもあるんだけど、「馬英九の反日という印象が徐々に解消した」というのを引っ張ってくるあたり、180%ポーズとしての訪問なので、行く前からげんなりだ。せめてこういうのを予めオープンにせずに出かけてくれればいいのになあ。
また、この中央通訊社の記事によれば、中川昭一(酒)衆院議員が9月2日~6日の日程で台湾を訪れるとのこと。馬総統のほか、蕭副総統、李登輝前総統、王金平立法院長といったそうそうたる面々と会談予定だとか。
 http://news.yam.com/cna/politics/200808/20080828412316.html (yam天空/一次ソースは中央通訊社)


 【日台】「友好関係を築き上げている中国側に配慮した」 長崎県が台湾当局者の表敬訪問申し入れを拒否[08/27]
 http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1219846266/
なんてニュースが流れる昨今、氷河期に突入しかねない日台関係を馮寄台がどう橋渡しするのか、おっかなびっくりで注目したいところですね。「馬英九の側近」としてではなく、台湾2,300万人を代表する駐日代表であってほしいと真に願います。

ほんこーんのAA。

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中の人の隣の人が、遅いお盆休み(遅かったらお盆休みじゃない気がするけど)で先週の土曜日から水曜日まで帰省していました。って、土日月火水なんて休みすぎじゃない?

久々に会って「お土産わはー」って期待したら、残念すぎるモノ×2だったので晒しage。
まずは『マクロスF』のETC安全走行キャンペーンのリーフレット。絶望した!その適当さに絶望したっ!

(画像はあとで)

言うに事欠いて、「好きでしょ?」って何さ。観てないっつーの。
蓮田SAかどっかで気がついたんだろうけど、せめてどっかのお菓子でいいから買ってきてよ。はぅぅ。

午後から「あ、そうだ。これ見て、これ」って見せられたのが、ほんこーんのAA。あえて本家(流星群から)と並べてみる。

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何だかすごい残念すぎる感じが節々にするAAだなあ。ほんこーん(お約束)。
このほんこーんAA、AAサロン板さんとかに作ってもらえばもうちょっとまともになるんじゃないのかな?
っていうわけで、これも晒しage。



や。「ねえ、実家に帰ってこんなの作ってたの?」
中の人の隣の人「今日ヒマだったから作ってみた」

ああああああ。昼間やってたのかよ!ああもう、なんかむかつくー。週末は「24時間!!2ちゃんねら〜でつなぐ全国吉野家の旅 2008」に参加するみたい(イコール巻き添えを食う)みたいだし、どう考えてもフリーダムすぐる。●ASRACといっしょにしーねーばーいいのにー。

いつの間にか高校野球もオリンピックも夏コミも終わっちゃいましたね。暦の上ではとっくに秋なんですが、やっぱり8月は夏休みっていう感覚がまだ残っているので、このところ急に涼しくなってきたのはさみしい感じがします。っていうか、いきなり寒くなったので風邪ひいたし。

ペテンオリンピックもどうにか終わったのもつかの間、あまり余韻に浸っている場合でもありません。オリンピック開幕前の7日には2727.577だった上海総合株価指数(SSEC)は2営業日でいきなり2500を割り込み、終了後の25日の終値は2413.374(-12%)という「五輪効果はどこいった?」状態。同じ期間の香港ハンセン指数が-4.6%、日経平均が-2%、ダウ平均が-0.4%っていうのを考えれば、はっきり言って一人負けです。以前から言われていた「オリンピックがピークになるのでは」という憶測が、さらに怖い結果になりかねないですね。
もっともこの下落、北京と上海という(地図上のだけではなく)距離を考えれば連動しないこともあるし、何より「成功したように見える」オリンピックを作るために躍起になった結果、労働者は田舎に送り返すわ、人の流れも物の流れも制限するわで、これで五輪開催中に経済効果が生まれるわけないじゃん、っていうのもあるしね。

中国経済が予想より早くオワタになろうともあんまし知ったこっちゃないですし、何よりおいらがあんまり詳しくありません。「日々是チナヲチ。」の御家人さんのヲチをマターリ待つことにします。
一方、オリンピックで「台湾に露骨に地味な嫌がらせしやがる北京オリンピック。」に書いたようなぞんざいな扱いを食らった台湾ですが、この五輪後の先行きという点ではモロに余波を受けるような気がしてなりません。というのも、両岸直航にしろ愛台十二建設の中国企業への開放にしろ、経済再生へのテコ入れに対して大陸に依存しようとしてきた馬英九政権(依存であって東亜+のように統一云々までいくのは早計でしょ)だから、依存を強めれば強めるほど共倒れの危険性が高まります。両岸直航にしたって、導入直後に当初予測から大きく下回った理由として「オリンピックがあるので、そっちに人が行くし移動も制限されるから」というよくわかんない釈明をしていたので、いよいよ「奥運後」は正念場になってきます。

折りしも今日27日というのは、馬英九が5月20日に総統に就任して満100日を迎えた日。各種機関が前後して世論調査を行ってますが、藍緑で結果が分かれちゃいました。
まずは25日の中国時報が報じた世論調査(22日実施)では、馬英九政権への満足度として満足46%(前月比+10%)、不満足38%(同-4%)と、就任以来株価同様右肩下がりを続けてきた満足度で初めて反発したことが書かれています。また、27日の聯合報は25日に行った調査の結果として、満足47%(同+7%)、不満足37%(同-6%)というほぼ同じ結果に。
じゃあ「何かいいことあったっけ?」となると、両紙とも決定打には触れていません。っていうかたぶん無い。聯合報には詳細な設問もあるんだけど、両岸政策にしろ物価対策にしろ個別の政策については先月とさして変わらない評価なんです。あえて書くとすれば、聯合報の調査によれば2/3の人が「100日で判断するのは早い」ということで、前回満足と不満足が逆転したことに対するリバウンドもあるのかなと思ってみたり。ただ、いずれにしてもこれは近い将来審判を下すという予告には違いないし、それを加味しても満足が半分以下というのは依然としてプレッシャーだよね。おまけに別の設問では半数近くの人が「今よりもよくなる」と未だに淡い期待を抱いていることから、いつ何をきっかけにそれが崩れるのか、っていうのを考えると、大きな時限爆弾を抱えたようなものかもしれません。
不思議なのは、民進党が20日から22日に行った世論調査の結果との対比。こっちの調査では満足36.9%、不満足57.0%と、それぞれ過去最低と過去最高を更新しました。一方で、陳水扁の海外送金疑惑で揺れる民進党の支持率は、前回とさほど変わらず20%台をキープしてるとのこと。それもどうかなあ...。
低下を続けてきた満足度が、かたや反転し、かたや続落した。となれば、どちらかが「作っている」のは間違いないのですが、藍系メディアも回復の理由を示せない(あえて書けば真理的リバウンドという)状態だし、緑系にしても「中国に系統する政策で人々に不安が広がっている」という分析ではこれまでと同じ価値観すぎないかな。

http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110502+112008082500164,00.html (中国時報)
http://www.udn.com/2008/8/27/NEWS/NATIONAL/NATS5/4491499.shtml (聯合報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/26/today-p3.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/27/today-fo1.htm (自由時報)

当然、いちばんの決定打は(日本もそうだけど)景気回復っていうはずなんだけど、100+α日前に「就任前だっていうのに、公約達成を「無理かも」と言う馬英九の不甲斐なさ。」に書いた「六三三」が「今年は無理」っていう話になりそうです。聯合報が報じているんですが、どうも先手を打って「世界経済がこんな感じだし、無理なのもしょうがないよね」的な保険をかけているようにも見えてしょうがない。
そりゃあ昨今の世界情勢の中で台湾一人勝ちなんていう状況を作り出すのは難しいと思うけど、せめて「こういうことをやるけど世界経済の流れ的に押されてそこまでは無理」ならともかく、自分以外のせいにするっていうのはねえ。しかも今年ってまだいちおう4ヶ月残ってるんですけど。いくら口だけ男でも、手を全く動かさずに言ったらダメでしょ。そして、数少ない政策にしても相変わらず大陸に傾いているというのが困ったもの。世界経済のせいにしようとする傍ら、一人負けを演じようとしている中国経済に乗っかるっていうのは、危険な行為にしか思えないなあ。

http://www.udn.com/2008/8/27/NEWS/NATIONAL/NATS5/4491484.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/8/27/NEWS/NATIONAL/NATS5/4491304.shtml (聯合報)

馬英九にとって、しょっぱなに切った切り札が不発を招き、とりあえず言い訳に使ったオリンピックも終了。夏が去って秋が来る中で、さて本人は「奥運後」を迎える心の準備と仕事の準備はできているのかな。頼んだところで秋の初風が手加減してくれればいいんだけど、案外大きな風暴に発展するような気がしてなりません。しかも、総統にしろ立法委員にしろほぼ安定的な今の政情の中で、国民の不満が政治不信や行政不信といった方に向けて吹くことがなければいいんですが。
ブログでほんこーんの話を取り上げて、「趣旨が違う」と言われるならともかく、「キャラが違う」と言われるのはどういうことなんだろ。というか、ちょっと待って!いったいどんなキャラって思われてるんのさ。
そんなほんこーんが、NHK(Nice HongKooongの略)で最もフリーダムな番組、「ザ☆ネットスター!」の9月号(9月5日24時~BS2)に出演するみたい。流星群の20万再生達成に続いておめでとう。放送前にメルトも20万再生達成できそうかな。

もともと陳水扁の海外送金問題とか、新駐日代表の馮寄台(馬英九のグリーンカード問題でせこせこ動いていた人っていうイメージしかないんだけど)とか書こうと思っていたんですがやめました。あまりに普通なネタだというのと、陳水扁の話は報道過多気味で少し情報を精査(っていうか頭ん中で整理)しないといけないし、馮寄台は元々よく知らない人だし日本でも基礎的な情報は流れているので、まーいっかなーっていう感じです。
この前も書いたけど、東亜は相変わらず半島と北京五輪でいっぱいだしね。ちょっとだけ流行に乗ろうと思いました。

週末、ようやく録画しておいた開会式を観ようとしたんですが、オープニングセレモニーの途中で満腹して一旦やめちゃいました。まだおいらの中では選手が入場していません。あー、たぶん一生入場しないだろうな。そりゃフフンも立ち上がる元気が無かったかもね。
このどうでもいいくらい長ったらしいオープニングセレモニーなんですが、中国で国体(国民体育大会ね)があったらそっちでやればよかったのに、っていう感じです。世界各地の204の国と地域が参加するイベントで、中国の(都合のよい)歴史をひけらかす傲慢さは、爆笑の域に達しますね。これで大会のスローガンが「同一个世界 同一个梦想(One World, One Dream)」というから救いようがない。

北京オリンピックについてはいろいろ書きたいことがある(というか、いつも通りあっちこっちに話が行っちゃう)んだけど、今回はスローガンにちなんでOne Chinaな問題について。
3月に噴きあがったチベット問題もしかりで、今年に入ってとかく中国はOne Chinaの維持にやっきになりました。「中華民族が一丸となってオリンピックを成功させよう」という上のほうの人の執念たるや目を見張るばかりです。でも、その強引さと、集大成ともいうべきあの妙な統一感のオープニングセレモニーを見る限りどうしても、One World, Everybody has a Dreamという国家の限界を垣間見るし、その限界の範囲で国家を構築するべきだという思いにならざるを得ません。

今回、このOne Chinaという限界を飛び越えた国家の幻想にいちばん振り回されたのが、Chinese Taipeiこと台湾に他なりません。中国は開催国としての立場をフルに活用して、それはそれは細かいやり口で「台湾は中国の一部」、「一つの中国」であることを既成事実化させようとしたんですね。一見して細かいものですが、世界が注目するイベントだし、世界が認めるイベントです。細かいからと言ってわずかばかりも見過ごすことはできないよね。

★ 聖火リレーが回ってこないのに大炎上。
オリンピックが聖火で始まり聖火で終わるように、この問題もまずは聖火でした。1年以上前の2007年4月、聖火のルートが公表された際にも、台湾は「中国国内であるかのような扱いだ」として反発しています。
問題だったのは聖火の通過する場所の順番でした。当初案ではベトナムのホーチミンから台北に入り、その後香港を経由して中国に到着、その後各都市を回るというもの。ここで肝心だったのは「ホーチミン→台北→香港→中国」というルートの「どこからが中国か」という点でした。当然台湾としては、百歩譲ったとしても台北→香港の間に国境があるという考えではあるけれども、体外的に見て一国二制度の香港の延長線上とも取られかねない。
大陸からすればこのこの「境外路線」という当初案もすごい譲歩したと思うんだけどね。境外、つまり中国とすれば「大陸ではないけれど中国の一部(つまり香港と同じ)」って言えるし、台湾側は「中国ではないところ」という解釈も(かなり苦しいけど)可能なところ。けれども、ちょうど台湾化を目指してしゃかりきに進んでいた陳水扁政権は「あくまで第三国から入り、他の第三国に抜けるルートを」という主張を崩さず、聖火は台湾を通らないことに。
今思えば、この時は「台湾もちょっと大人気ないな」とか「いくらなんでも陳水扁もやりすぎではないか」とちょっと思ったけど、これはあくまで序の口に過ぎなかったんだね。

【中台】 北京五輪の聖火、台湾通過へ~台湾五輪委副会長が明かす [04/12]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1176375503/
【北京五輪】五輪聖火、台北通過を発表 台湾「国内路線」と拒否[04/26]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1177603870/
【北京五輪】蘇貞昌・行政院長「中国が北京オリンピックで台湾を国内地方政府のように扱うのならボイコットする」[04/28]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1177753357/
【北京五輪】「聖火は中国以外の第三国から入り、また別の国へ出るべき」という台湾の主張は変わらず[06/20]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1182342460/
【北京五輪】聖火リレー、台湾通過せず[09/21]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1190344704/

★ 2007年ユニバーシアードから仕込みは万端。
去年のちょうど今頃にタイのバンコクで開催された第24回ユニバーシアードでは、新華社の記者が「オリンピックでは、同胞の中国台北の選手にも応援を」というタイトルで、
> 台湾の同胞たちへも応援をするべきだと筆者は考えている。
> 特に、中国台北と他の国の試合では、さらなる応援をすべきであって、
> 彼らに対する祖国人民の加護を感じ取ってもらおうではないか。
と書いています。まさに大陸によるOne Chinaを体現したかのような記事だね。しまった。大陸による矮小化なんてこの頃から始まってたんじゃん。なんで気がつかなかったんだろ。誰だよこれ立てたの。って、おいらじゃん。

【北京五輪】「オリンピックでは、同胞の中国台北(台湾)の選手にも応援を」[08/31]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1188716829/

★ 中国語版広報資料で「中国台北」表記。
いったんは終息したかに見えたこの両岸問題だけど、残り1ヶ月を切った段階で中国側が再攻勢をしかけました。いわゆる「チャイニーズ・タイペイ(Chinese Taipei)」の中国語訳として、1989年に合意した「中華台北」ではなく「中国台北」という単語広報資料(中国語版)を使い始めたんです。この「中華」というのは、あまりに微妙すぎるんだけどお互いに都合よく解釈できるという鈍い玉虫色の表現でした。けど、これが「中国台北」となれば「チャイニーズ・タイペイは中国の一部」としか考えられなくなっちゃいます。
折りしも前の週に両岸直航が始まったばかりで、緑系メディアの自由時報は一斉に反発。11日付の記事では、昨年の聖火リレーの顛末を警戒し「開会式の入場行進は簡体字の画数順だという。これならば日本の次、中央アフリカ(中非)や香港の前になる(日本は簡体字画数で4-5、中華台北は4-6-5-5、中央アフリカは4-8、中国香港は4-8-9-12)。けれども、対岸の小細工によりわざと香港が台湾の直後に配置されるようなことは防がねばならない。我が国と中国香港が隣り合うようなことになれば、世界に誤った印象を与える」と書いています。この開会式のは実際には杞憂に終わったんだけど、小細工はまだまだ始まったばかりでした。

http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/10/today-fo2.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/10/today-fo2-2.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/11/today-p2.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/jul/11/today-s1.htm (自由時報) 

★ 中国各メディアの「中国台北」報道がボイコット騒動に発展。
そうすると、今度はメディアを使って「中国台北」表記。この間に馬英九がおばかな発言をしているんだけど、今回は中国の小細工がメインなのでそっちはカット。
上の中国語版広報資料もそうだけど、「それって中国語圏の人しか観ないから意味ないんじゃん?」って思われがち。でも、中国にしてみれば、世界各国に対して「一つの中国」をアピールするのは既に山ほどやってるし、オリンピックでもそれができれば上出来という程度かもしれません。むしろ、チベットや東トルキスタンなどでぐらついた「13億の一つの中国」という砂上の楼閣をキープするために、内向けのカテゴライズを図ったような気がします。
これに対してやっぱり台湾側が猛反発。ボイコットもちらつかせたことで「それが理由でボイコットされては一つの中国もへったくれもない」とでも思ったのか、「中華台北」に戻しました。

【台湾】「中国台北」に不満強める~中国・台湾事務弁公室「チャイニーズ・タイペイの中国語訳」と容認[07/17]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1216323105/
【中台】中国・台湾事務弁公室、五輪期間中の台湾代表団の名称についての談話を発表[07/23]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1216838365/
【台湾】中華台北のはずが「中国台北」呼称に反発 五輪参加取りやめも辞さず[07/26]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1217029922/
中国、台湾の名称で譲歩か  「中華台北」を採用
http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008072601000805.html (共同通信)

隙を突いてCCTVが「中国台北」と表記。
これまで通り「中華台北」に戻してから1週間あまりたった開会式直前、中国の国営放送である中国中央電視台(CCTV)がまたしても「中国台北」を使うという「お前ら油断も隙もあったもんじゃないですね」という展開に。まあ、元々油断も隙も無い国なんだけど。
とばっちりを食ったのは、アテネ五輪にテコンドーで金メダルを獲得した朱木炎。「我的奥林匹克(私のオリンピック)」という番組で「中国台北テコンドーチームの朱木炎」と紹介されたというもの。
3日付自由時報は「オリンピック開幕までまもなくだというのに、中国はやはりたびたび小細工をする」と冷静に分析。
っていうか、今見たら人民日報日本語版に「中国の歴代夏季五輪金メダリスト」っていうコーナーがあるんだけど、朱木炎陳詩欣も入ってるじゃん。なんて白々しい。

http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/3/today-fo3.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/4/today-fo1-2.htm (自由時報)

★ 柔道の会場でさりげなく「中国台北」と書く寝技。
オリンピックが始まってからもこつこつと中国の小技は続きます。
まず、女子48キロ級重量挙げで銅メダルを獲得した陳葦綾は、CCTVで「中国台北の選手」として紹介されちゃう。さらに北京科技大学体育館で行われている柔道の会場で、記者室内で各国の記者に提供されたトーナメント表のうち、女子52kg級に出場していた施佩均のところに簡体字で「中国台北」と書いてあったとのこと。
対プレスのごたごたとしては、「シールを外したらゆうこりん」という音の出ない(壊れかけの)ラジオが有名になったけど、本当に小細工が好きなオリンピックだなあ。

http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/11/today-fo2.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/8/11/NEWS/MAINLAND/MAI1/4466825.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)

★ 政府の応援が得られず帰国した応援団長。
台湾の名物とも言うべき応援団長・楊蕙如という女性がいるんですが、入国を拒否られて台湾にしぶしぶ帰国。本人いわく「挑発しに行ったのではない。応援をしに行ったのに」とのことで、やっぱり過去の応援でブラックリスト入りしていたのが原因なのかな。それにしてもセコいなあ中国。
ありゃりゃと思ったのは、中国国民党の呉育昇立法委員が「自ら恥を招いたもの」とコメントしていること。これには楊蕙如も「国を愛するのは身から出たさびなのか?『中国台北』と呼ばれたくないと思うこともそうなのか?」と反論。民進党の一部立法委員からは、彼女を次の立法委員選挙で擁立し呉育昇にぶつけよう(台北県1区)っていう声もあるみたいだけど、「それ(同じ選挙区に出ること)こそ自ら恥を招くものだ」と反駁したんだって。

http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/12/today-fo2.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/8/10/NEWS/NATIONAL/NAT5/4464521.shtml (聯合報)
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/08/html/d40432.html (大紀元時報日本語版)

★ オフィシャルサイトの選手紹介では、過去の大会の開催地で「中国台北」の文字が。
ここまで来ると小細工するほうも見つけるほうも金メダル級かも。台湾の野球チームのメンバー紹介の中で、過去に参加した大会っていう欄があるんですが、台湾で行われた大会について開催地が「中国台北」になっていたと13日付自由時報が報じています。
試しに高志綱のページを見てみたんですが、

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まだなってるじゃん。

http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/13/today-p2-3.htm (自由時報)

★ 新華社は中国選手のページで「中国香港」「中華台北」を並べて扱う。
18日付自由時報が「新華社Webサイトが小細工 台湾選手を中国チームに」というタイトルで一報。出だしがまた秀逸なので(めずらしく吃豆腐なんて言葉も使っちゃってるし)、ぜひ一読を。
この新華社のサイト、これはどう見ても「台湾は中国チームの一部」「香港と同じ扱い」と思っちゃいかねないですね。さすがこれは露骨過ぎるから直すかなと思ったら、

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直ってねーし。

http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/18/today-p7.htm (自由時報)


と、自由時報を中心に(っていうか他のメディアからも拾おうと思ったんだけど、あまりに自由時報でたくさん拾えたのでもうお腹いっぱいでっす)取り上げてみたんですが、これでも氷山の一角かも。
既にお分かりのとおり、タイトルは「ギャグマンガ日和2」の「聖徳太子の楽しい木造建築」から。聖徳太子から名前を間違われた(ある意味矮小化だね)小野妹子が「露骨に地味な嫌がらせしやが」ったんだけど、名前は矮小化されるわ「露骨に地味な嫌がらせ」されるわとなれば、これはギャグでは済まされないね。

気がつけばオリンピックももう後半戦。中国の金メダル獲得数がすごいことになってるけど、やっぱりなんだかんだ言っても威信を賭けた国と国との戦いになっちゃうのはいたし方ないことだよね。
そんな艶やかなスポーツの祭典の水面下で、別の「威信を賭けた国と国との戦い」が繰り広げられていることも忘れちゃいけません。
実はこれを書いている段階ではまだ秒読みなんだけど、フライングでお祝いしちゃいます。
ほんこーん、流星群20万再生おめでとう!


さて。先週の金曜日、15日は終戦の日(って書くよ、おいらは)だったんですが、中途半端に慌しくて黙祷しかできませんでした。今から思えば、有楽町線で移動してるときにちょこっと永田町で乗り換えてれば(時間的に無理かもだけど)九段下に寄り道できたかもしれなかったなあ。でも、その時って、大きな紙袋をたくさん持った人たちがすごい大勢有楽町線に乗ってて、驚きのあまりそっちに気をとられてました。暑そうな人に限って弱冷房車にいるのも不思議だった。
15日は、連合国側から示されたポツダム宣言を受諾する旨の玉音放送が流れた日ですが、この連合国という言葉は中国語圏では国際連合のことを指します(繁体字だと聯合國)。United Nationsのことだからね。

っということで、ようやくタイトル通りのお話に。いつも以上に強引なタイトルだし強引な話の展開ですねー。念のため書いておくと、元ネタは当然「東方紅魔郷」から「U.N.オーエンは彼女なのか?」。別に「東方うぜー」っていう話じゃなくて、台湾の国連加盟(人によっては、「中華民国の国連復帰」という考え方もあるだろうけど、おいらはこっちの考え方です。あしからず)についてです。
もともと、馬英九の過去の発言を見ていても、彼は国連加盟に対して積極的なスタンスではありませんでした。3月の総統選挙の際に同時に行われた国民投票でも、そこまで踏み込んだ発言は無かったはず。それは、いわゆる「大陸反攻の後に代表権を復活させる」という長期的な妄想に基づいて消極的なわけでもなければ、あまりメリットの無い国連加盟よりもいち地域としてWHOなどに加わったほうがよいという実利的な視点でもなかったように見受けられます。早い話があいまいすぎるんです、この人。結局。

驚くような発言があったのは、ちょうど陳水扁が選挙費用の流用問題でフルボッコにあっていた14~15日にかけて。
いまだに「台湾は国じゃない」なんてことを言う人が日本にもいて困ったものなんですが、台湾(中華民国)は世界のうち23ヶ国からは国として認められ国交があります。そんな友邦国を経由して国連の総務委員会に参与の案をNY時間の14日午後(台湾時間15日3時)に提出する―と外交部が発表したのは台湾時間の14日午前のことでした。
この時、馬英九は中南米訪問の真っ最中だったのですが、この国連への参与について「政府は慎重にならなければならない」と記者会見で発言しました。その理由として3月の国民投票の結果にも触れているんですが、国連加盟・国連復帰の両案とも36%の投票率しかなかったこともあり、その方法や手続きについて考えなくてはならないと述べています。気になるのは、「外交や両岸の利益に影響を与えることのない、また既存の関係に傷を与えない、達成可能な政府の目標を提出したい」と述べているところ。うーん、全然わかんないけど、そもそも国連加盟で失われる両岸の利益ってなんだよ。中国のメンツだけじゃん。
それと国民投票にしても、36%という低投票率を持って斬り捨てるのは、新規加盟案のボイコットを積極的によびかけた国民党が言うのはちゃんちゃらおかしい話だし。むしろ台湾週報の「新聞局:台湾の国民は政府が推進する国連加盟案を支持」のとおり、「国連にどういう形で加わるか」という点と「それをどう決めるか」に無駄な争いがあったからと考えるべき。そして本来であれば政府が目的と効果をしっかりと国民に説明する(陳水扁は理念が先走ってそれができてなかったんだけど)べきで、自分たちが投げっぱなしにした投票結果を持ち出して「無理だよ」なんて言うんじゃ政府の存在価値が無いよ。それにこのあと書くけど、今回馬英九政権が取った方法のほうが、国民のコンセンサス得られてないしね。
http://www.udn.com/2008/8/14/NEWS/NATIONAL/NAT1/4471986.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/8/15/NEWS/NATIONAL/NAT1/4473352.shtml (聯合報)

この「参与」というのは原文のまんまなんですが、加盟でも復帰でもなく「参与、参加、関与」っていう意味です。さて、実際どんな案を出したのかというと、「意味ある国連専門機関の活動に参加する権利」を求めるというもの。またこれに併せて友邦国から「中華民国の2,300万人の国民に国連の専門機関の活動に参加する基本的権利があることを審査する必要がある」という提案がなされています。
国連への加盟でも復帰でもなく、専門機関の活動への参与を求めるというのは、初めてのことであり、これまで民進党が行ってきた提案とは大きく意味合いが変わっています。正直それまでの「中華民国名義での国連復帰」や「台湾名義での国連新規加盟」に比べてトーンが下がった感じは否めません。
事実、この戦略変更については台湾社をはじめとする本土社団から強い非難が巻き起こっています。つまり、国連に加盟するといういわば「国として世界の多くの国から認められる」というのよりも、「国かどうかはあいまいだけど、実務機関に加わってその果実を受け取ることができる」というほうがよさそうな気はするんだけど、あいまいにしておくツケとしていちいち中国の許可が必要になってくるというもの。例えば台湾はこれまで何度もWHOへの加盟やWHAへのオブザーバー参加を求めて中国に跳ね返されてます。結局これと同じように、どの場面でも「中国が認めてくれるかどうか」というお伺いを立てねばならなくなってしまうっていうわけですね。
日本でも共同通信などがこの政策転換を伝えているけれど、その点に触れて報じているところが無いのが残念だなあ。
気がついてみたら「台湾は、国際組織で活動するためには中国様の許可を得なきゃいけない」なんていう規定路線が出来上がっちゃうかもね。はたして、それは実利的な外交と言えるのかな。
http://www.udn.com/2008/8/15/NEWS/NATIONAL/NAT1/4473692.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/8/16/NEWS/NATIONAL/NAT1/4474711.shtml (聯合報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/16/today-p3.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/16/today-p3-2.htm (自由時報)
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008081601000675.html (共同通信)

けれども、こうも毎年毎年国連加盟案が中国の力によって潰されていると、確かに「何かいい方法はないものか」という考えが出てくるのもわからなくはないよね。こう言っちゃなんだけど23ヶ国の友邦国ってどこもちっちゃい国だし。でもちょっと待ってよ。国連に加盟していないし、中国とのいわゆる「一つの中国」問題があるから友邦国が増えないというのは確かにそうなんだけど、今回のでこういう国々はどうなっちゃうんだろ。引き続き台湾を応援してくれるのかな。「え?それでいいんだ」って思われかねないよなあ。
友邦国の数は陳水扁政権時からジリ貧傾向が続いていて、今年頭には金銭外交に絡んで持ち逃げが発覚するなど、どうもよくない流れが続いていました。けれど、かつてそれを「外交が無能だ」と批判していた国民党が政権党となり、今後はどうなるのかと思っていたら馬英九が驚くようなプランを示しました。
それが訪問先のパナマで15日に飛び出した「大陸との友邦国獲得競争をやめれば、友邦国の数は再び増えることはないだろうが、減ることもなく現状維持ができる」という「現状維持」発言。それを聞いたパナマのマルティン・トリホス・エスピーノ大統領は「賢明な判断だ」と言ったそうだけど、そんなわけないじゃんとおいらでも思うんですけど。
「中国と争いたくないから外交努力はもうあんまりしないけど、引き続き俺らのことよろしくね」と、今の台湾は言えるような立場じゃないよね。23ヶ国から増えないことはわかるけど、減らないっていう確固たる見通しはない。むしろこれらの国で中国と台湾が争わなくなれば、当然それらの国に対する中国の締め付けが緩くなり、友邦国がなびくのも簡単に予想がつく。これまで国連加盟を後押ししてくれた友邦国の国々に申し訳ないと思わないのかな。
自由時報は署名記事で「もし台湾と断交しようとする友邦国が出てきた場合、馬英九政権はどうするというのか?よもや北京に対して褒美を求めたり、その国と国交を結ばないようお願いでもして、馬英九政府の23ヶ国という幻想を丸く収めようというのではあるまい?」と痛烈に皮肉っているけどまさにその通りだと思う。甘すぎてびっくりだ。
その甘さというのは、言うまでもなく中国はそんなに「はいわかりました」なんていう国じゃないということ。そしてかつて陳水扁時代に「友邦国を減らした」と批判した手前、保険をかけに走ったように見えるけど、さっぱり保険になっていないということ。
そりゃ、国連に加盟していなくてもどうにかなっていると言えばどうにかなってるし、友邦国が23しかなくてもそれ以上の多くの国と国際関係を築いているとはいえ、これじゃまったく実利を手にしていない。「国連への参加方法の大転換」と「友邦国獲得の大転換」は、台湾が今後も「国」としてあるためにはすごい誤った判断と言わざるを得ないと思う。むしろ国であることの意思を放棄しかけているかのような印象すら与えてるし。
「まーいっか、国としてじゃないけど国連機関に参加できてるし」とか「まーいっか、国交断絶したけど貿易とか渡航はどうにかなってるし」とかやってると、台湾を「国」として認める国なんて「そして誰もいなくなった」になっちゃうよ。と、またしても無理矢理タイトルに話を戻したところで今宵はお開きに。
http://www.udn.com/2008/8/15/NEWS/NATIONAL/NATS6/4473694.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/8/15/NEWS/NATIONAL/NATS6/4473168.shtml (聯合報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/16/today-p5.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/16/today-p5-2.htm (自由時報)



緊急訪中中止。

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クーラーのリモコンが壊れたまんまです!何を押しても「ドライ」になるし、本体がすごい高いところにあるので、結局ほったらかしにしています。試しに一晩置いて電池も入れ替えてやってみたけど、やっぱり「ドライ」。むしろ電池取り替えた分だけパワーアップしているような錯覚すらあるね。これがホントの「スーパードライ」。はい寒い寒い。



吹いた。
これをやっちゃうパワーに素直に感動したんだけど、いちばん吹いたのは8分手前で出てきた
> ファゴット:cocoonP
なにやってんすかー。

さて。
今週の台湾を見てみると、12日に馬英九が就任後初の外遊で中南米に飛んでいるんですが、総統専用機ではなく一般の飛行機で飛ぶという奇怪な珍道中。経由したアメリカ西海岸では特に外交活動をしなかったそうなんですが、こればかりはいたしかたないかもね。
これについては「台米関係は相変わらず」という見方もできるけれど、陳水扁は政権後期アラスカ経由をさせられていただけに、単純に今回の件で評価はできないでしょ。むしろ、数少ない友邦国でどれだけ外交手腕を発揮できるのか、そもそもそんな腕を持っているのかというのに期待あげ。

前後して、7日から訪日していた王金平立法院長が13日に帰国。こちらもあんまり日本のメディアでは取り上げられませんでしたね。残念。っていうか、おいら今週はスレ立てもブログもさっぱりだったなあ。日本でどれだけ楔を打ち込めたかというと、こちらもどうも不完全燃焼だった(本人はそうは言ってないけどね)予感。コメントを見ても、やれ新政権の対日スタンスだとか、やれ新駐日代表がとかで、まだ歯車が噛み合って回り始める前っていう感じですね。

一方、そんな王金平訪日を「開会式にぶつけた」と環球時報が形容した中国のオリンピックだけど、中国国民党の呉伯雄主席のほか、連戦栄誉主席、親民党の宋楚瑜主席が訪中し、国家元首クラスの待遇を受けたとか。バカ、そんなんで喜ぶやついるかよ。って思ったら、なんか連戦はすごい満足したらしいです。
3人は中国共産党中央政治局の常務委員である賈慶林とも会談したそうですが、その席で「言ってみれば(台湾=中華民国にとって)北京はホームゲームだから、いい成績が期待できるだろう」と言われてます。いやあ、怒らなかったんだろうなあ、この3人。
ちなみに、台湾でいちばん期待されている野球の予選では、日本戦がその日の最後の試合(19時プレイボール)なのに、次の日の第一試合(同10時半)で中国と対戦し、「なんだこのタイトな日程は」という批判が出てます。何がホームが有利だっていう話。確かに日程表見てみたけど、他の国でそういうとこって無いのね。おまけに今ちょうどやってる台湾と日本の試合、雨のせいで1時間開始が遅れてますますキツいスケジュールに。体力回復できるのかな。もしかして、中国は雨を降らせるロケットでも撃ったんじゃないの?なんて。

面白いのは、この時期に訪中しているのが国民党の面々で、いちばん遠くにいるのが馬英九という絶妙な距離感。しかも馬英九と王金平がすれ違うというのもなにやら意味深な構図ですね。馬英九と中国国民党、そして馬英九と王金平との乖離っぷりが如実に現れているような気がします。
本当は、この「誰が今の台湾政界をコントロールしていて、誰がアンコントローラブルなのか」っていうのはしっかり考えたいとこなんですが、ちょっと時間が足りないので夏休みの宿題っていうことで許してください。
本当は、民進党サイドでもいろんな動きがあるんですが、なかなか追いつけません。陳水扁は新たに週刊誌の「壹週刊」が「陳水扁と呉淑珍が、息子の嫁とその家族の口座を使って海外に3億元を送金」という記事を書いて軽く祭りになっていたり(「壹週刊」がソースかよ、っていうのはあるんだけど)、許信良や施明徳といった元主席の復党問題が出てきたりなど、下野したとはいえ気になるニュースが山ほどあるんです。えーと、これも夏休みのラジオ体操みたくがんがります。

っていうか、夏休みなんてあと2週間しかないじゃん。おまけに「緊急訪中。」に書いたけど、最終週って中国行くから時間無いじゃん。
とか思ってたら、中国に行く話がなくなっちゃいました。ばんざーい、なしよ!タイトルは「緊急訪中が中止」でも「緊急に訪中中止」でもどっちでもいいです。もう本当に。しかも、「中国当局から圧力がかかって」みたいな陰謀論でもあればすごいwktkな展開になるんだけど、全っ然そんなの関係無くって、1000%こっちの都合。はぅぅ。あー、ガイドブック買う前で本当によかった。ショックから立ち直れなかったかもしれないよ。

どうしよっかなあ......。夏が終わっちゃうよ。
前に「ほんこーん。」で、
> そういや、たまにニコニコので歌詞とか打ってます。
って書いたけど、先週久々に歌詞打ち。っていうかその前に入れていた人のをベースに手直ししたのを貼っただけだけど。一回でほぼ全部入れたのって初めてだったので、すごい疲れた。歌詞コメだけで200っていうのはやっぱり抵抗あるね。でも、前の版の人がフォントサイズやらいろいろ凝っていたので楽しかった。「呪いの館」のアレまで歌詞に入れていたのには笑ったけど、タイミングをミスって若干早くなってしまい、歌詞でネタバレするという散々な出来栄えに。さーせん。



さーせんな歌詞ついでにもう一つ。コンビニで100円玉と50円玉を間違える「コンビニ 女店員Ver.」で、歌詞が100円間違えました。耳コピだと585円って歌っているように聞こえたんだけど、それだと650円出してる絵で「足りてるじゃん!」となってしまうとんだミス。正しくは685円。はぅぅ。さーせん。



もう一つ関係ないところでニコニコ動画ネタ。週末温泉に行ったんですが、サウナで一人きりになってしまったので流星群を歌ってたら、原曲だと10分くらいのところでダウン。途中、youとかテンポ速めて歌ってたからたぶん歌ってたのは実質7,8分くらい。もう体力ないっすね、としょんぼり。

さて、このあいだ「中国語のニュースでスレ立てするとき、どういう風にやってんですか?」という話をされたので、たまにはそういう話もしようと思います。なんか今、猫も杓子もオリンピックだしさ。
いちおう書いておくけど、おいらが普段どうやっているか、っていうだけなので、これが正解だとかそんなことはないです。むしろ、「うわ、もっといい方法あるの知らないのかよ、プギャー」みたいな話があればこっそり教えてください。

★ ニュース選び。
チャイ語のニュースからスレ立てするとき、まずしなきゃいけないのはニュース選び。中国語圏には山ほどニュースサイトがあるんですが、手軽なものとしては、Googleニュース(中国香港台湾)かな。とはいえ、Googleニュースってけっこう玉石混交なので、いろいろ試したんですがおいらの場合は各ソースを巡回する形にしちゃってますね。台湾の場合は、「な~るほど・ザ・台湾」という現地紙を和訳して要約してくれるサイトがあるので、そこで気になったニュースの元記事を探すっていう場合もあります。
それぞれの巡回順はこんな感じ。自由時報聯合報中国時報蘋果日報(ここまで台湾)→明報蘋果日報(ここまで香港)→国際先駆導報環球時報新華社人民日報(ここまで中国)。
台湾はかなりおいらのスタンスがあらわになってるし、香港はかなり適当なのがわかっちゃうし、中国はネタに走っているのがバレバレだし。ちなみに、途中で立てようと思った記事が見つかった時点で巡回は打ち止めなので、人民日報まで目を通す日というのは、すごい少ないですね。

★ 何を使って訳すか。
気になった記事が見つかったら、何はなくとも訳してみます。訳している最中に「面白くないな、これ」とか思ったり頓挫したりしたらお蔵入りになっちゃうだけ。
翻訳でいちばん手っ取り早いのは、Webでの翻訳だと思います。ただ中国語の翻訳っていまいち(どころじゃなく)精度が悪い。理由はいくつかあるんですが、固有名詞をやたら略す傾向と、一文が異様に長いというチャイ語ニュース独特の現象が大きいんじゃないかと思っています。例えば、今日の自由時報のトップ記事、「生日6/6,7/7,8/8,9/9 4人駕車連環追撞(誕生日が6/6,7/7,8/8,9/9の4人が運転する車が玉突き事故)」の最初のパラグラフをエキサイト翻訳に突っ込むとこんな感じ。
> よける1突然飛び出す夜の猫のため、福爾摩沙の高速道路の嘉義の蘭潭のトンネルの近くの道路、
> 4日夜4車が発生して追って一連の交通事故にぶつかります。
> 国道の8隊の白河分隊の警察が記録を作る時驚く発見、4人の当事者の誕生日それぞれ
> 6月6日、7月7日、8月8日、9月9日で、その上事が当日を出すのが国暦の8月4日(旧暦の7月初四)です;
> このが追って意外な思い(事故)にぶつかります一連の4(台の言葉の近似音が融通がききません)がありますが、
> しかしただ5人の軽傷だけをもたらして、その上医学にすべて大いに妨げることがないことを送ります!
と、このままでスレを立てたら苦情が殺到すること間違いなし。というわけで、おいらはエキサイト翻訳なんかを使ってません。基本的に、原文をイチから日本語に打ち直していく感じになります。あ、単語の意味の確認とかなら使うけどね。

ここで便利なのは、「Pinconv+」というフリーソフト。実は同じ作者さんで「翻訳エディタ Xin」というのもあるんですが、さっぱり使いこなせませんでした。このPinconv+は、簡体中文をピンインに変換したり、辞書機能もついているすぐれもの。よくわかんない単語が出てきたときも、このPinconv+なら内臓の辞書で調べることができるし、載っていなかったとしてもピンインが表示されているので辞書を引くのも容易になるっていうもんです。

★ 繁体字と簡体字。
上でいきなり「Pinconv+を使え」って書いたけど、準備が必要な場合があります。それが、ソースが繁体字の場合。
ざっくり言うと、いわゆる中国で使われているのが簡体字。そして台湾や香港で使われているのが繁体字です。日本でもっぱら教えられている「中国語」というのは中国の標準語(みたいなもの)である普通話なので、おいらみたく日本で中国語を勉強した人にとっては、むしろ簡体字のほうが慣れていたりします。上に書いたPinconv+も簡体字にのみに対応しているので、台湾や香港の記事をPinconv+にぶち込むには繁体字→簡体字という変換が必要になります。
これもXinとかでできるそうなんですが、おいらの場合は「漢字変換道具 [JavaScript版]」を使っています。プルダウンから「繁体字→簡体字」を選び、変換元に記事の繁体字をコピペしてから「変換」を押せば瞬く間に簡体字verが出来上がります。これをPinconv+に入れれば、(極端なことを言えば)中国語がさっぱりわからない人でもなんとなく読めるような気がしてきます。「話せない、聞けない、活字だと読めないけどWebのチャイ語は読める」なんていうのにどれほど利点があるのか、って言われると確かに意味がないおかん。

★ やってみる。
先ほどの自由時報の記事を「漢字変換道具 [JavaScript版]」で簡体字に変換します。記事の繁体字をコピーして、上のテキストボックスに入れて、へんかーん。
yaguyagu022.jpg






そして、出てきた簡体字をPinconv+に入れて、原文+ピンインにへんかーん。単語ごとに切れるので、読みやすい(と、おいらは思う)し辞書チェックもしやすくなっています。
yaguyagu023.jpg






この状態から日本語に訳しながらテキストエディタに打ち込んでいきます。わからない単語が出てくれば、マウスで単語をダブルクリックすると右側のDictionary Barに意味が出てくるので、うまくいけば紙の辞書をひかなくても大丈夫。もっと言ってしまえば、この方法なら今日から中国語の新聞記事を読むことも不可能ではない、はず、たぶん。
ちなみに、この方法で訳すとこんな感じになります。
> フォルモサ高速道路の嘉義蘭潭トンネル附近で4日夜、突然飛び出してきた猫を避けようとして4台の車が
> 玉突き事故を起こした。
> 警察の国道八隊白河分隊が事故調書を作成していると、驚くべきことがわかった。
> 4人の当事者たちの誕生日がそれぞれ、6月6日、7月7日、8月8日、9月9日だったのだ。
> しかも事故が発生したのは8月4日(農暦の7月最初の4の日でもある)、
> 事故にあったのは4台の車と、台湾語で「死」と同じ音の4が関連していた。
> しかしそのような事故にもかかわらず、事故では5人が軽傷を負っただけで、病院に搬送される者もいなかった。

うーん。例としてひっぱってくるにはあんまりいい例じゃなかったね。意訳、というより説明が必要な単語が多くてそういうのを補記したり、固有名詞もあったりしたしね。
何はともあれ、普段どんな風にしてニュースを翻訳したスレを立てているのか、というのをはしょりながら書いてみました。またいつか、こだわっているとことか気をつけているとこなんかを書きたいなあと思ってます。ちょっとだけ。

緊急訪中。

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ご多分に漏れずタモリさんの弔辞にうるっときたおいらですが、多くの人が見ていたはずの北京オリンピックの開会式は録画で我慢です。ていうか見ないかもしんない。

いよいよ始まった北京五輪ですが、はたして平和の祭典という名に恥じないものになるのかどうか、余計な心配も少し残っちゃいましたね。向こうの人のブログなんかを見ていると、13億人総盛り上がりというわけではないみたい。ただ、そうは言っても自国で初めて行われるオリンピック、まだまだ始まったばかりなので、競技ともども蓋を開けてみないとわからなそう。

ちょっと懐かしい話になっちゃうんですが、今回のオリンピックが北京で行われることが決まった2001年の夏、中国に行っていました。決まったあとしばらくして上海に少しの間滞在したんですが、思ったよりもサバサバした受け止め方が印象的でした。南京東路のオーロラビジョンには確かにオリンピック開催決定を祝うフレーズが踊っていたけれど、通りを行く人たちは気にも留めてなかったしね。「オリンピック?何それ、美味しいの?」というよりは、むしろ上海独特の北京への対抗心みたいなものがあったのかもしれないです。しかも7年後のことだしね。むしろテレビでは3ヵ月後の上海APECのCMのほうがたくさん流れていたような気がするんですが、よくよく考えたらAPECなんてもっと一般市民には関係ないじゃん!

そんなオリンピックに沸く?中国に突発的に行ってくることになりました!中の人の隣の人GJ!ていうかNice Work!
時期は8月最終週!場所は浙江省杭州市!
っておい、オリンピック終わってるじゃん!しかも杭州って北京からめちゃくちゃ離れてるじゃん!
もはや2008年の夏に中国に行く意味が全く無いんですが、行くことになったからには行ってくるしかないので、山ほど楽しんでこようと思います(遊びに行くわけじゃないんだけど)。上海まで足を延ばせるかなあ。楽しみ。
しあさってには北京五輪というスポーツのお祭り騒ぎが始まるんですが、遠く離れた新疆ウイグルでの大騒ぎのほうが盛り上がっちゃいそうですね。
香港の明報によれば南京軍区の航空部隊が新疆に派遣されるという緊迫した展開がなされているみたい。もともと新疆ウイグルは蘭州軍区の管轄、一方南京軍区は台湾海峡を含む南東部を守備範囲とするはずなのでまったく想定されていない部隊展開です。明報によれば、「新疆でテロの脅威が高まる一方、台湾海峡は落ち着きいていること」が理由だとか。
無駄な軍事的緊張は当然好まないんだけど、広州や瀋陽とも一味違い、最重要のはずの南京から派遣されるというのを考えると、どうも先行きがかなりきな臭い予感。
で、これを訳そうとしたら派手に頓挫した。はぅぅ。
http://www.mingpaonews.com/20080805/caa1h.htm (明報)

たまに馬英九以外の話をしようと思うとすぐこれだ。っていうことで、またしても馬英九のお話。
日本の日華懇こと日華議員懇談会の方々が台湾を訪問していて、昨日4日は馬英九総統とも面会しました。その席上のことみたいなんですが、自由時報によると日本側の矢野哲朗参院議員(自民党・栃木選挙区H16組)が、
> 「15年前に李登輝元総統と会見した時、通訳もまったく必要としないでコミュニケーションをとることができた。
> 今回来台して立法委員と会ったが、今となっては日本語を理解している立法委員は1,2人ではないだろうか」
> 「世界に数多くの国家がある中で、真に理解し、真の親日派と言える政治家は、当時の李登輝元総統だけだ」
と言ったみたい。聯合報はその場面について「少し気まずいものになった」と書いてるけど、そりゃ気まずいって!

いや、ていうかこれってけっこうドン引きなんですけど。自由時報が馬英九を責めるような書き方をしているのもあるんだけど(たとえばRTIはソフトにやりとりを描写してます)、これにはびっくりです。
東亜+の「李登輝至上主義」というか「親日派至上主義」の前でこんなこと言ったら猛反発食らいそうだけど、いくら相手が馬英九とはいえ、そんなこと差っ引いてもそんなこと言うのはおかしいでしょ、JK。これ、だって逆にアメリカ人がやってきて「15年前にKiichi Miyazawaと会見した時、(ry」とか言われたら(日本語より英語が上手かった宮澤喜一を選んだら、たまたま15年前首相だったのでびっくり)、むかつくでしょ。それから例えば「世界に(ry、真の親中派と言える政治家は、河野洋平だけだ」とか言われたらむか......つかないなあ、あんまり。
訪問先の国で「うちの国の言葉を喋れる人が減った」とか「本当にうちの国のことを考えてくれたのは前の前の大統領だ」なんて、いくらなんでも傲慢すぎるでしょ。ていうか、たとえ思っていたとしてもこれは元首の前で言うべき言葉じゃないし。

これに対して馬英九は、
> 「我々も、毎回毎回日本語はかように流暢な総統を選ぶことはできない」
としながらも(これは馬英九もけっこう頑張ってる)、きっと日本と非常に友好な関係を築ける政府と団体を作ると、語っています。自由時報の記事ではこのほか、先の聯合号事件に端を発した尖閣諸島問題や劉行政院長の発言について説明し、理解を求めるなど、かなり低姿勢だった様子。
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/aug/5/today-p1.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2008/8/5/NEWS/NATIONAL/NATS5/4456589.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/8/4/NEWS/NATIONAL/NATS5/4455397.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2008/8/4/NEWS/NATIONAL/NAT1/4455314.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
http://www.rti.org.tw/News/NewsContentHome.aspx?NewsID=120473&t=1 (台湾国際放送)
http://www.naruhodo.com.tw/news/search.php?page_num=0&no=7095 (な~るほど・ザ・台湾)

この発言の根っこには、乖離しかけているように感じる日台間を憂慮する気持ちがあるんだと思う。でも、いちばんやれやれと思うのは、日台友好や台日友好を口にしておきながら、「好いてもらうこと」ばかりを求めるところ。そんなに言うなら日華懇に台湾語が、いやこの際国語(台湾での「国語」ね)でもいいや、通訳なしで喋れる人が何人いるって言うのかな?今週末、王金平が来日するけどコミュニケーション取れるのかな?こうした人たちって、台湾の土壌としてある「親日度」に甘えて勝手にハードル高めて悦に入っているようにしか思えない。

ところが、この記事の判断に悩ましいのは、発言をした当の矢野哲朗という人物がとりわけネット上で評判がよくないという点なんです。最近では、「入閣確実と言われていたのにハブられて安倍前首相に逆切れした」というので有名になっちゃったけど、東亜+がまだ出来上がる前の2002年11月、李登輝元総統が慶應義塾大学の三田祭で講演するためにビザ発給を申請した際にも大いに叩かれました。
11月14日、外務省がビザを発給しないことを正式に公にしたんですが、それが当時の矢野哲朗外務副大臣の記者会見だったんです。当然、この時判断したのは誰かということとなると、
> 外務省としてということで考えていただいて結構です。
と答えているのですが、その理由として
> 我が方としては、今般の李登輝の訪日を「私人による私的な目的によるための訪日」と評価することは極めて困難
と示したものの、その前後で、
> 非常に不自然な対応だったと私は理解せざるを得ません。
> 私は誠実さは感じ得ません。
> 非常に不自然な申請だと思うのですよね。
> 私は一連の展開が、かなり問題があるのではないのかなというふうなことを考えざるを得ないということです。
と、よせばいいのに主語に自分をもってくる発言を連発し、報道でも矢野副大臣が公式見解を述べたことから非難の矢面に立つことになっちゃいました。

この展開には当時、中川・酒・昭一衆議院議員も、
> 「台湾と関係の深いあなたは、むしろ李氏を応援する立場ではないか」と迫ったが、説明は変わらなかった。
というやりとりをするなど、どうも釈然としない部分は残るのですが、いずれにせよこの事件で「李登輝にビザを発給しなかった矢野哲朗」というイメージが一部に定着してしまったのです。

とすると、講演を「『私人による私的な目的によるための訪日』と評価することは極めて困難」と切った人物と、「真の親日派と言える政治家は、当時の李登輝元総統だけ」と言う人物がどうしても一致しない。今回の馬英九相手の非礼スレスレの発言が、はたして前述の評価を6年ぶりに覆すものになるのか(記者会見でババ引いた、と考えたらこちらなんだけど、そう理解するにしてはちょっと不可解)、それとも単なる政治家の二枚舌なのか、困ったところなんです。

李前総統にビザ発給せず  日本政府が通告
http://www.47news.jp/CN/200211/CN2002111401000152.html (共同通信)
外務副大臣会見記録(11月14日付)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/fuku/f_0211.html#2-F (外務省)
李登輝氏へのビザ拒否は外務省による「逆拉致」だ 衆議院議員中川昭一
http://www.sankei.co.jp/seiron/koukoku/2003/ronbun/02-r3.html (正論)

そして、出てきた名前が李登輝元総統というのもかなり不安な感じ。李登輝元総統をそのように形容するのは正しいと思う。でも、同じ国民党出身の総統というつながりで引き合いに出したのかもしれないけど、既に政界を引退した人物を引っ張ってきて「真の親日派政治家は彼だけだ」なんて言われても困るでしょ。
さらに言えば、これって李登輝~陳水扁という20年間の「親日」政権(ここをひとくくりにすることには批判もあるだろうけど)の中で、日本側が親日派勢力を作ることができなかったことを吐露したも同然。
政界の中の哈日族が誕生しなかった(と言い切るのは早計だし、もっと言えばこの矢野発言も早計だけど)のは、一概に台湾のせいだけかな。今さら「李登輝元総統はよかった」などと言うのは、国民党本土派とのつながりを作ることができなかった日本側の努力の足りてなさを棚に上げただけだもの。李登輝至上主義や親日派史上主義の方々は、そろそろ現実を見てお眼鏡に適う人を探さないとダメだよ。もっとも、親日というモノサシで人を計ろうとする人たちは、結局「ポスト李登輝」という偶像の焼き直しを探すしかなくって、結局は「親日国家台湾はオワタ」みたいに勝手に絶望するんだろうけどさ。
7月はなんだか2日に1件くらいのペースで書いていたみたいで、「けっこうヒマ人だよなあ」とか「そんなに書いてるんなら、たまにはもうちょっと面白いこと書けよなあ」とか思ったり。まずするべきなのは、短くてスパッとした文章を書くことなんですが、チャイ語同様に日本語が拙いので、こればっかりはごめんなさいとしかいいようがないですね。

mixiなんかを見ていると、外国、というよりアジア圏の人で日本語がやたら上手な人が目に付いて、驚くことがけっこうあります。「自重www」とか、どう考えてもテキストや教師から教わったものじゃないでしょ。あはは。そりゃあ、てにをはを中心におかしな部分も出てくるけれど、問題なく意味が類推できるし、それに加えて上に書いたような教科書に無い言い回しも使いこなすから、ああ舌を巻くっていうのはこういうことなんだあって思っちゃいます。

そういう人たちのブログは、向こうの情報や文化を知るのにものすごく役に立ちますね。現地の日本人の方のブログもときたま読むけれど、年齢層が違うのとやはり現地人と異邦人と違いからか、視点と目線が違うので、現地の人の日本語ブログのほうが新鮮に写ります。伝えよう表現しようっていう気持ちの中で、微妙にバイアスが違ってくるんだと思う。日本にいてわかった風な顔で解説したり憂慮したりする人のブログ(ここも含む)とは天と地です。
え、現地の人の現地語のブログですか。そりゃ検索でひっかかったりしたら読むこともあるけど、定期的にチェックする人はいないなあ。まず読むきっかけが無いし(やっぱり何らかの接点がないと機会がないしね)、「自重www」のチャイ語verみたいなのが出てきたら140%読めない希ガス。

たびたび書いてるけど、チャイ語も中途半端にしかできないし渡航経験も少ないおいらです。現地紙の伝える内容を確認する意味で、そしてプラスアルファする意味ですごく助かってます。たとえば先週の「あっ軽い人々vs正しい資質、となるのかな。」でチラッとFancy Frontier 12について書いたけど、ごめん、実は現地紙であんまり取り上げられてなかったので、mixiのがいらくさん(恐れ多くてマイミク申請できない)の日記読んで書きました。絶対ご本人がここにたどり着くことはないだろうけど、二度と機会がないと思うので書いておきます。ありがとうございました。

ふとここで冷静に考えてみて、同じことを逆の立場でできるか考えてみる。つまり、おいらがチャイ語でブログを書くっていうわけ。
あ。ぜってー無理。
そう考えると、彼らは本当にすごいなあと感心しきりですね。中国語検定だけじゃなくてHSK(漢語水平考試)も受けてみようかな。かいつまんで書くと、前者が日本で行われる日本人向けの中国語試験なのに対して、後者は中国語を母語としない全ての人向けの中国語試験。英語だと英検とTOEICみたいな感じかなあ。HSKは問題文もチャイ語だし。
ここでもたびたびとりあげている香港のほんこーんも、【手描きPV】「メルト」を歌って描いてみた(完成版)【ほんこーん】で、
> 私の日本語はやっぱりまだまだですね…
> 大学に入る前に、日検二級をとりたいけれど、残りあと一年くらい、
> この短い時間でできるのか…すこし不安です(´・ω・`)
って書いていたけど(ここで言う「日検」は、「日本情報処理検定協会」じゃなくって、「日本語能力試験」のことと思われ。これも日本語を母語としない人向けの日本語で出題される日本語の試験)、頑張ってほしいですね。この日本語能力試験2級の問題、日本語を母語とする人からすれば中学生レベル(かなあ)っていう感じだけど、もし同じ問題がチャイ語で出てきたとしたら、って置き換えて考えてみるとすごい手強いです。ていうか無理。
「80年代生まれが90年代生まれに負けるわけにはいかないぜっ」っていうわけじゃないけど(そもそも勝ち負けの問題じゃないし。年齢関係ないし)、おいらも頑張らなきゃいけないなあって思います。

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