去る者は日々に疎し、そして疎し者は日々いろんなことを忘れ去り。
いちおう念のため最初に書いておくと、「去る者は日々に疎し」は中国南北朝時代にまとめられた「古詩十九首」に収められている名無しさんの書いた詩から来ています。荒廃する墓地や丘陵を見て郷里を思う漢詩なんですが、後に続くのは「来者日以親(傍で生きている者は日々に親しくなるものだ)」です。中学生諸君、おk?
さて、フフンの記者会見から一夜明けてファンタジスタ麻生が総裁選に立候補、今日には総裁選の日取りも決まってあっという間にフフンも過去の人になってしまったような感じ。それにしても無投票三選がほぼ確実、「三たび党員・サポーターの判断をあおぐ」という言葉が安っぽく響く民主党の代表選挙にぶつけてくるあたりはさすがフフン。実は3日付けの聯合報が陳世昌東京の特派員の記事で小沢vs福田というのを「角福戦争の最終ラウンド」と位置付けて書いていて、生半可な日本の記事より面白いです。この記事の最終パラグラフ、
> 福田康夫の対人によって、先代から続いた角福戦争は最終的に田中派の勝利で終わった。
> しかし、物語はまだ終わらない。素晴らしい「次回をお楽しみに」がきっとあるだろう。
> 福田康夫の後継者たちが「ハムレット」を演じてくれるはずだ。
なんで仇討ちでわざわざハムレットをひっぱってくるのかは別として、残念ながら小沢民主党代表の次なる相手は「ポスト福田」と呼ぶような人じゃないような気がする。本人、きっとうまくまとめたと思ったんだろうけどね。っていうか、福田康夫の後継者、って呼ばれるようなことをフフンはあんまししてないわけでありまして。
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/WORLD/WOR3/4501275.shtml (聯合報)
一方、どんだけアフォをやっても4年間は(たぶん)大丈夫なのが、総統という制度に助けられている馬英九。総統を廃止して行政院長に集約させたほうがいいんじゃないかと思う今日この頃。
今日、台湾の各紙を賑わせたのが、総統府のサイトに掲載されたメキシコ「太陽報」(現地語読みだとなんて読むんだろう)の記者によるインタビューにやりとり。
http://www.president.gov.tw/php-bin/prez/shownews.php4?Rid=14410 (中華民国総統府)
その前半、何をとち狂ったか
> 我們基本上認為雙方的關係應該不是兩個中國,而是在海峽兩岸的雙方處於一種特別的關係。
あるいは
> 我們雙方是一種特別的關係,但不是國與國的關係,
と述べ、両岸関係は「国と国との関係」ではなく、「一種の特別な関係」と表現したんです。これを日本のメディアで最初に伝えたのは時事通信のおっそろしく短い記事で、
> 台湾の馬英九総統は3日までに、馬政権が重視する両岸(中台)関係について
> 「国と国との関係ではない」と述べ、李登輝元総統が1999年に提起して以来、
> 台湾が維持してきた中台「二国論」を否定した。
と伝えています。当然、これをもとに立てた東亜のスレもすげえすげえ。
【中台】馬英九総統、中台「二国論」を否定 両岸関係で新機軸か[09/03]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1220449196/
ここで念のため馬英九の発言を見てみる。インタビュアーの「『二つの中国』という考えについてどうか?今後どうなるか?」という問いに対して、
> 我々は、基本的には双方の関係を『二つの中国』としないほうがよいと考えている。
> 一方で、両岸関係はお互いに一種の特別な関係に置かれていると考えている。
> 我々の憲法は、我々の領土の上に他国が存在することを認めていない。
> 同様に、彼らの憲法もまた彼らの憲法が定めた領土に他の国があることを許していない。
> したがって、我々は一種の特別な関係であり、国と国との関係ではない。この点は非常に重要だ。
> そのため、いかなる他国、メキシコも含めて、からも二重に承認を得ることは不可能である。
> 我々は平和と繁栄の関係を保ち、同時にお互いを国際社会の中で尊重することになるだろう。
> このことが我々の目標だ。
と答えています。省略しちゃダメだよ時事通信。たしかに二国論について問われて、しょっぱなでこれを否定いるんですが、じゃあどういう状態かっていうと「特別な関係」という意味不明な言葉で定義している。二国論の否定よりも、この不可解な現状認識の方が重要だと思う。というか、二国論のだけ伝えるのはミスリードを誘うだけだし、事実東亜のスレは「国と国との関係ではない」→「台湾は中共と同じ国であることを認めた」という解釈が(確かにこの記事だと読めなくもないけどさ)主流になっちゃってるオカン。
ここでもう一回時事通信の記事に戻ると、99年の李登輝発言というのは、いわゆる「特殊な国と国の関係」というもので、ちょっと今回の馬英九発言に近いですね。ところが馬英九が逃げに逃げているのは、自分たちを「国」と呼んでいないところ。「わが国の領土の上に他国が存在することを認めていない」なら二国論になるのに、「我々の領土の上に」と言ってしまっている。
積極的に解釈すれば、旧来の国民党のように「いずれは大陸もわが中華民国のものに」という「終局的に一つの中国にするんだから、あいつらを国だなんて認めない」というイメージにもとれるんですが、そうなると最後の文章と齟齬が生じる。かといって併呑されることを認めているわけではないのでなお難しい。
特にこの直後には、「両岸の主権問題は当面の間『92共識』で整理する」と答えていて、なおのことわけがわかんない。『92共識』、つまり「一つの中国」というフレームの考え方についてはお互いでそれぞれ定義するっていうものなのに(これだと「一つの中国、一つの台湾」が可能)、「特別な関係」では「一つの中国」が定義できなくなっちゃう。いや、仮に「一つの中国」を定義したとしても、台湾は何なのか、中国とは違う国でないのなら何なのかっていうことになる。
現状維持と言えば格好がつくけれど、「台湾とはいったい何なのか」と問われたら間違いなく立っていられなくなる理論。二国論を否定したというのは間違っていないが、両岸関係の再定義にはまったくなっていないんだもの。
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/MAINLAND/MAI1/4501563.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/MAINLAND/MAI1/4501591.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
さて、この発言に対する各界の反応を少しずつだけ拾い上げ。緑系は明日の自由時報待ちかな。
国民党の張碩文立法院党団代理書記長は、馬英九発言を「正しい」としたうえで「国と国との関係ではないが、同時に中華人民共和国は中華民国の一部分だとも言える」と頓珍漢な発言。どんだけ中二病だよ。っていうか、馬英九発言の最後の文章とあわないんだっての。
また国民党団副書記長の呉育昇は、「李登輝元総統の『二国論』や陳水扁前総統の台独思想に傾いていた両岸関係を動かすもの」と評価、「両岸が互いに尊重し、かつ国家の主権と尊厳には影響を与えないというのは、総統の論理的な思考、主張、言葉の選び方は非常に適切だった」と語っています。ていうか実質的にそれは矛盾を引き起こしてないっすか。
総統府サイドでは、王郁琦スポークスマンが憲法の修正条項を持ち出して、「大陸部分も中華民国の一部分。大陸地区と台湾地区の関係であって、国と国との関係ではない」コメント。えーと、もう何て言ったらいいのやら。本人も何言ってるのかわかってないんじゃないかと心配。
こういう発言に対して民進党の文宣部主任の鄭文燦は「特殊な関係というのでは結局、中華民国は一つの主権独立国家なんだろうか。台湾の主権の地位は堅持すべきかすべきでないのだろうか。馬総統はまったくこの点に触れておらず、焦点がぼやけてしまっている」と批判。あ、なんかこれ読んで上の文章書いたみたいじゃん。
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/MAINLAND/MAI1/4501924.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/MAINLAND/MAI1/4502008.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
http://www.rti.org.tw/News/NewsContentHome.aspx?NewsID=124448&t=1 (RTI)
http://www.rti.org.tw/News/NewsContentHome.aspx?NewsID=124427&t=1 (RTI)
この二国論発言でも既に、もうやめて!おいらのライフはゼロよ!状態なんですが、実はこのインタビュー、もう一つ爆弾を抱えてます。総統選挙時の経済政策の公約だった「633」、「経済成長率年6%、1人あたりGDP3万ドル、失業率3%以下」っていう数値を掲げたやつについて、記者から「今の世界経済の情勢の中で大丈夫なのか」と見事に着火。これまで「就任前だっていうのに、公約達成を「無理かも」と言う馬英九の不甲斐なさ。」で書いたように、就任前から「6%むりぽ、5%なら可能かも」とチキり、最近でもメディアを通じて「すぐには無理」と匂わせたことを「心して吹け秋の初風。」で書いてましたが、直々に事実上の棚上げをしました。しかも上げ方がひどい。まずは原文を翻訳してみましょう。
> それは非常にいい質問だ。現在、我々は就任して3ヶ月が経過し世界の経済情勢を見たが、
> 現在あるいは今後半年や一年では6%の経済成長を我々が実現するには充分な条件をそろえることが
> 難しくなっている。我々は今年の経済成長をおよそ4.6%と見ているが、これも上々のものだ。
> 現在まで失業率は大幅な上昇を抑えており、およそ3.8%を維持し、数年以内に3%以下に低下させることが
> できるだろう。したがって、我々は公約を変えることは一切せず、達成の時期がわずかに遅れるのだと言える。
> 最終的には、もし再選した場合の最後の一年となる2016年には「633」を達成したいと思っている。
日本でこれ言ったらしばかれるだろうなあ。「馬上好」、「馬英九が総統になればすぐによくなる」などと言っていたのに、「達成はできる。遅れるだけだ」とか「再選したら最終年に達成できそうだ」って、どんな詐欺だよ。ちゃんと自分の言ったこと覚えてるのかな。有権者は4年間の舵取り(人によっちゃ近々の)を託したのであって、8年後の空手形なんか欲しがっちゃいないっての。恥ずかしいとは思わないのかなあ。
民進党の鄭文燦は、これについても痛烈に皮肉り「それより先に株式市場(の加権指数)が633に近づくかもね」と発言。ちなみに3日の大引けは6584.93ポイントと前日比-114.89ポイント。6330なら今週中に達成しちゃうような予感。鄭文燦は、韓国の李明博大統領が「747政策」が頓挫したときに謝罪したことを引き合いに出して、馬英九も国民に謝罪するべきだと指摘。ただ、いかんせん危機感が欠如した馬英九じゃしないだろうなあ。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-Focus/2007Cti-Focus-Content/0,4518,9709030071+97090303+0+221759+0,00.html (中国時報)
恐ろしいのは、「最初の4年間で結果を出さない人間に次の4年間が付託されるわけがない」というのを馬英九が理解しているのかどうか怪しいというところ。もしかして「陳水扁が8年間総統でいられたんだから、台北市長選挙で奴に勝った俺ができないわけがない」とか考えてんじゃないだろうね。いやいや、いちばん恐ろしいのは、「二期目の最後の年には達成可能!」なんて言っちゃう人が、恐らくあと3年9ヶ月も国の行く末を左右する立場にいるっていうことなのかもしれないんだけどさ。
さて、フフンの記者会見から一夜明けてファンタジスタ麻生が総裁選に立候補、今日には総裁選の日取りも決まってあっという間にフフンも過去の人になってしまったような感じ。それにしても無投票三選がほぼ確実、「三たび党員・サポーターの判断をあおぐ」という言葉が安っぽく響く民主党の代表選挙にぶつけてくるあたりはさすがフフン。実は3日付けの聯合報が陳世昌東京の特派員の記事で小沢vs福田というのを「角福戦争の最終ラウンド」と位置付けて書いていて、生半可な日本の記事より面白いです。この記事の最終パラグラフ、
> 福田康夫の対人によって、先代から続いた角福戦争は最終的に田中派の勝利で終わった。
> しかし、物語はまだ終わらない。素晴らしい「次回をお楽しみに」がきっとあるだろう。
> 福田康夫の後継者たちが「ハムレット」を演じてくれるはずだ。
なんで仇討ちでわざわざハムレットをひっぱってくるのかは別として、残念ながら小沢民主党代表の次なる相手は「ポスト福田」と呼ぶような人じゃないような気がする。本人、きっとうまくまとめたと思ったんだろうけどね。っていうか、福田康夫の後継者、って呼ばれるようなことをフフンはあんまししてないわけでありまして。
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/WORLD/WOR3/4501275.shtml (聯合報)
一方、どんだけアフォをやっても4年間は(たぶん)大丈夫なのが、総統という制度に助けられている馬英九。総統を廃止して行政院長に集約させたほうがいいんじゃないかと思う今日この頃。
今日、台湾の各紙を賑わせたのが、総統府のサイトに掲載されたメキシコ「太陽報」(現地語読みだとなんて読むんだろう)の記者によるインタビューにやりとり。
http://www.president.gov.tw/php-bin/prez/shownews.php4?Rid=14410 (中華民国総統府)
その前半、何をとち狂ったか
> 我們基本上認為雙方的關係應該不是兩個中國,而是在海峽兩岸的雙方處於一種特別的關係。
あるいは
> 我們雙方是一種特別的關係,但不是國與國的關係,
と述べ、両岸関係は「国と国との関係」ではなく、「一種の特別な関係」と表現したんです。これを日本のメディアで最初に伝えたのは時事通信のおっそろしく短い記事で、
> 台湾の馬英九総統は3日までに、馬政権が重視する両岸(中台)関係について
> 「国と国との関係ではない」と述べ、李登輝元総統が1999年に提起して以来、
> 台湾が維持してきた中台「二国論」を否定した。
と伝えています。当然、これをもとに立てた東亜のスレもすげえすげえ。
【中台】馬英九総統、中台「二国論」を否定 両岸関係で新機軸か[09/03]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1220449196/
ここで念のため馬英九の発言を見てみる。インタビュアーの「『二つの中国』という考えについてどうか?今後どうなるか?」という問いに対して、
> 我々は、基本的には双方の関係を『二つの中国』としないほうがよいと考えている。
> 一方で、両岸関係はお互いに一種の特別な関係に置かれていると考えている。
> 我々の憲法は、我々の領土の上に他国が存在することを認めていない。
> 同様に、彼らの憲法もまた彼らの憲法が定めた領土に他の国があることを許していない。
> したがって、我々は一種の特別な関係であり、国と国との関係ではない。この点は非常に重要だ。
> そのため、いかなる他国、メキシコも含めて、からも二重に承認を得ることは不可能である。
> 我々は平和と繁栄の関係を保ち、同時にお互いを国際社会の中で尊重することになるだろう。
> このことが我々の目標だ。
と答えています。省略しちゃダメだよ時事通信。たしかに二国論について問われて、しょっぱなでこれを否定いるんですが、じゃあどういう状態かっていうと「特別な関係」という意味不明な言葉で定義している。二国論の否定よりも、この不可解な現状認識の方が重要だと思う。というか、二国論のだけ伝えるのはミスリードを誘うだけだし、事実東亜のスレは「国と国との関係ではない」→「台湾は中共と同じ国であることを認めた」という解釈が(確かにこの記事だと読めなくもないけどさ)主流になっちゃってるオカン。
ここでもう一回時事通信の記事に戻ると、99年の李登輝発言というのは、いわゆる「特殊な国と国の関係」というもので、ちょっと今回の馬英九発言に近いですね。ところが馬英九が逃げに逃げているのは、自分たちを「国」と呼んでいないところ。「わが国の領土の上に他国が存在することを認めていない」なら二国論になるのに、「我々の領土の上に」と言ってしまっている。
積極的に解釈すれば、旧来の国民党のように「いずれは大陸もわが中華民国のものに」という「終局的に一つの中国にするんだから、あいつらを国だなんて認めない」というイメージにもとれるんですが、そうなると最後の文章と齟齬が生じる。かといって併呑されることを認めているわけではないのでなお難しい。
特にこの直後には、「両岸の主権問題は当面の間『92共識』で整理する」と答えていて、なおのことわけがわかんない。『92共識』、つまり「一つの中国」というフレームの考え方についてはお互いでそれぞれ定義するっていうものなのに(これだと「一つの中国、一つの台湾」が可能)、「特別な関係」では「一つの中国」が定義できなくなっちゃう。いや、仮に「一つの中国」を定義したとしても、台湾は何なのか、中国とは違う国でないのなら何なのかっていうことになる。
現状維持と言えば格好がつくけれど、「台湾とはいったい何なのか」と問われたら間違いなく立っていられなくなる理論。二国論を否定したというのは間違っていないが、両岸関係の再定義にはまったくなっていないんだもの。
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/MAINLAND/MAI1/4501563.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/MAINLAND/MAI1/4501591.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
さて、この発言に対する各界の反応を少しずつだけ拾い上げ。緑系は明日の自由時報待ちかな。
国民党の張碩文立法院党団代理書記長は、馬英九発言を「正しい」としたうえで「国と国との関係ではないが、同時に中華人民共和国は中華民国の一部分だとも言える」と頓珍漢な発言。どんだけ中二病だよ。っていうか、馬英九発言の最後の文章とあわないんだっての。
また国民党団副書記長の呉育昇は、「李登輝元総統の『二国論』や陳水扁前総統の台独思想に傾いていた両岸関係を動かすもの」と評価、「両岸が互いに尊重し、かつ国家の主権と尊厳には影響を与えないというのは、総統の論理的な思考、主張、言葉の選び方は非常に適切だった」と語っています。ていうか実質的にそれは矛盾を引き起こしてないっすか。
総統府サイドでは、王郁琦スポークスマンが憲法の修正条項を持ち出して、「大陸部分も中華民国の一部分。大陸地区と台湾地区の関係であって、国と国との関係ではない」コメント。えーと、もう何て言ったらいいのやら。本人も何言ってるのかわかってないんじゃないかと心配。
こういう発言に対して民進党の文宣部主任の鄭文燦は「特殊な関係というのでは結局、中華民国は一つの主権独立国家なんだろうか。台湾の主権の地位は堅持すべきかすべきでないのだろうか。馬総統はまったくこの点に触れておらず、焦点がぼやけてしまっている」と批判。あ、なんかこれ読んで上の文章書いたみたいじゃん。
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/MAINLAND/MAI1/4501924.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
http://www.udn.com/2008/9/3/NEWS/MAINLAND/MAI1/4502008.shtml (聯合報/一次ソースは中央通訊社)
http://www.rti.org.tw/News/NewsContentHome.aspx?NewsID=124448&t=1 (RTI)
http://www.rti.org.tw/News/NewsContentHome.aspx?NewsID=124427&t=1 (RTI)
この二国論発言でも既に、もうやめて!おいらのライフはゼロよ!状態なんですが、実はこのインタビュー、もう一つ爆弾を抱えてます。総統選挙時の経済政策の公約だった「633」、「経済成長率年6%、1人あたりGDP3万ドル、失業率3%以下」っていう数値を掲げたやつについて、記者から「今の世界経済の情勢の中で大丈夫なのか」と見事に着火。これまで「就任前だっていうのに、公約達成を「無理かも」と言う馬英九の不甲斐なさ。」で書いたように、就任前から「6%むりぽ、5%なら可能かも」とチキり、最近でもメディアを通じて「すぐには無理」と匂わせたことを「心して吹け秋の初風。」で書いてましたが、直々に事実上の棚上げをしました。しかも上げ方がひどい。まずは原文を翻訳してみましょう。
> それは非常にいい質問だ。現在、我々は就任して3ヶ月が経過し世界の経済情勢を見たが、
> 現在あるいは今後半年や一年では6%の経済成長を我々が実現するには充分な条件をそろえることが
> 難しくなっている。我々は今年の経済成長をおよそ4.6%と見ているが、これも上々のものだ。
> 現在まで失業率は大幅な上昇を抑えており、およそ3.8%を維持し、数年以内に3%以下に低下させることが
> できるだろう。したがって、我々は公約を変えることは一切せず、達成の時期がわずかに遅れるのだと言える。
> 最終的には、もし再選した場合の最後の一年となる2016年には「633」を達成したいと思っている。
日本でこれ言ったらしばかれるだろうなあ。「馬上好」、「馬英九が総統になればすぐによくなる」などと言っていたのに、「達成はできる。遅れるだけだ」とか「再選したら最終年に達成できそうだ」って、どんな詐欺だよ。ちゃんと自分の言ったこと覚えてるのかな。有権者は4年間の舵取り(人によっちゃ近々の)を託したのであって、8年後の空手形なんか欲しがっちゃいないっての。恥ずかしいとは思わないのかなあ。
民進党の鄭文燦は、これについても痛烈に皮肉り「それより先に株式市場(の加権指数)が633に近づくかもね」と発言。ちなみに3日の大引けは6584.93ポイントと前日比-114.89ポイント。6330なら今週中に達成しちゃうような予感。鄭文燦は、韓国の李明博大統領が「747政策」が頓挫したときに謝罪したことを引き合いに出して、馬英九も国民に謝罪するべきだと指摘。ただ、いかんせん危機感が欠如した馬英九じゃしないだろうなあ。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-Focus/2007Cti-Focus-Content/0,4518,9709030071+97090303+0+221759+0,00.html (中国時報)
恐ろしいのは、「最初の4年間で結果を出さない人間に次の4年間が付託されるわけがない」というのを馬英九が理解しているのかどうか怪しいというところ。もしかして「陳水扁が8年間総統でいられたんだから、台北市長選挙で奴に勝った俺ができないわけがない」とか考えてんじゃないだろうね。いやいや、いちばん恐ろしいのは、「二期目の最後の年には達成可能!」なんて言っちゃう人が、恐らくあと3年9ヶ月も国の行く末を左右する立場にいるっていうことなのかもしれないんだけどさ。
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