2009年1月アーカイブ
逆に、見るつもりがなかったのに見ちゃって泣きそうなほどげんなりしたのが、無所属の田中真紀子。代表質問っていつからニュー速+みたいな最高速の罵倒の場になったんだろう。民主党は知名度もある田中元外相を使って注目を集めたかったのかな。対決姿勢を鮮明にしたかったのかな。質問というよりは他人のあげつらうことに執念を燃やしたかいあって、報道では「質問」の中身がほとんど取り上げられてなかったけどね。でも、いくら統一会派を組んでるからと言って田中元外相を使うのは、しかも党首も上がってこないのは、それって「政権担当能力のある政党」と嘯く民主党としてどうなの?って思っちゃうんだけど。
もひとつ驚いたのは、民主党の鳩山幹事長がまだまだ定額給付金の撤回を求めたこと。今週あたまに両院協議会まで引っ張った上で成立した二次補正だけど、実際に支給されるためには関連法案の成立が(伊吹マジックは別にして)必要不可欠。まだやるのかっていうエネルギーには感服っす。
話が出たのは日本の定額給付金の後だったのに、気がついたら既に国民の手に渡り、しかもかなり使われてしまっているのが台湾の消費券。2ヶ月前に、
この消費券と日本の定額給付金、どちらが一拍遅れでついて行くのかな。タイミングによっては台湾が日本の先行事例になるかも。
消費券は、文字通り起死回生の策となりますか。 (やうちさん、ニュースだよ!)
なんて軽いノリで書いてたんですが、まさか本当にそうなっちゃうとはね。しかも日本が周回以上遅れてるし。日本の政治家の先生たちに教えてあげてよ、その波の乗り方を。
図らずも先行事例となった台湾の消費券、市中の反応っていうわけでまずは配布の1週間前に聯合報の記事でスレを立てたんですが、
「消費券が必要か不要か」という議論から、既に「どのように消費券を使うことが台湾の経済を救うか」という議論に移っている。
抗韓 我々は台湾製品を愛し経済を救うべきだ (聯合報)
という考え方は、まったくその通りだと思う。日本の世論調査を見ると、マジョリティの意見って「定額給付金には反対だ。でも配られたら貰う」みたいですね。前向きに捉えれば、「どのように使うか」っていう議論の下地はできているって言えそうな気がするんだけど、実際には上に書いたように未だに入口のところで「バラマキだ」という不毛な議論。しかも「反対だから使わない。貯金する」なんて言う人もいるみたい。どうやら「使い方」っていう点では先行事例とすることはできないっぽいね。国の経済政策なんて、そもそも「100ばら撒いてどうやって200や300の効果にするか」っていうものだと思うんだけどなあ。
一方、3,600元が春節前という好期に配られた台湾では、「どう使うか」からさらに進んで「次はどうするか」っていう話も出てきてるくらい。確かに第二弾なんていう話もあるんだよね。これについてはちょっと様子見の雰囲気だけど。30日の中国時報は社論で
消費券は天から落ちてきた贈り物ではない。ましてや各個人が受け取った額も多くはない。しかし、さらに余分なお金を使うことができ、多くの商店も便乗して値引きを行うなど、消費券の使用価値は、額面の3,600元を超えている。多くの人をみな大いに喜ばせ、第二次消費券がいつ発行されるのかという声もおき始めている。
消費券「後」の時代 (中国時報)
と、書いています。実際問題、消費券がどれだけの経済効果をもたらすかって言ったら、(定額給付金もそうだけど)もともとたいした数字が見込まれていません。肝心なのはその中でどうやって最大の効果を発揮するかっていうのと、次なる手はっていうこと。どうもこのへんの発想が日本だと無いんだよなあ。
その上でこの社論が「へー」って思うのは、この消費券と映画『海角七号』が似ているって書いているところです。あ、いちおう中国時報の社論だからね。念のため書いておくけど。
消費券も、事前の段階では多くの人が決して良いものとみなしていなかった。また、「寅吃卯粮(寅年に卯年の食料を食べる→後のことを考えずに先に使ってしまうこと)」のリスクを指摘する者もいた。しかし、これらは最終的にはみんなが大喜びに変わった。消費券がなぜこのように素晴らしいものに変わったのかと言うと、政府が発行したからというだけではなく、国民全体が一体となってイニシアティブをとったからだ。
消費券「後」の時代 (中国時報)
と、上の方に書いたような「どう使うか」議論が重要だったことを語ってます。漫然と3,600元を使うことが、消費券の狙いの通り台湾経済の起爆剤になるのか。スレ立てに使った聯合報の記事では「台湾製品を」っていう流れだったけど、今回の社論には「消費券の額面よりも高いものを買わせた」というプラスアルファのほうの効果も書かれています。これらについて社論では「非常に重要な点は、消費券が人々の心の中に『積極的な思考』のエネルギーを呼び起こしたことだ」とまとめてます。むむむ。この一体感を『海角七号』に結びつけるのはなんだか違和感を覚えるけど、日本の「反対だけどくれるなら貰う」っていうのと比べるとやっぱり耳の痛いお話だよね。「定額給付金っていう名前だけど、定額以上の効果を生み出すには云々」っていう話をおいらは聞いたことがない。
最後に社論の最後の段落を訳出。
『海角七号』の爆発的ヒットから「消費券」の国全体での歓喜にいたるまで、これらは台湾人がよい人とよい行いよいニュースを期待し、まさに「大旱の雲霓を望むが如し」(日照りの中、雨の前兆である雲や虹を望むこと→物事の到来を望むこと)であることを物語っている。
『海角七号』と「消費券」は、まるでアルキメデスのてこの支点のようだ。一つの点が、いくらかの人が持つよい生活の創造を支えている。新たな年は既に到来し、多くの人が将来に新たな希望を抱いている。もし、「牛」転乾坤が事実となることを期待するのなら、我々は『海角七号』がなぜ我々を感動させたのかを思い出す必要がある。「消費券」がなぜあのように効果的な益を生み出すことができたのかを思い出す必要がある。なぜならこれらの状況の背景には、我々が目撃した「みんなが一緒にイニシアティブを発揮すれば、巨大なパワーをばらまくことができる」ということがあるからだ。
確かに消費券は毎日発行されるものではない、『海角七号』も毎日上映されるものではない。しかし、台湾はさらに多くの善意ある暖かな協力する気持ちを必要としている。さらに多くの人に「互いに助け合い、互いに作り上げる」ことを気持ちに持たせ、行動の中に置くことを必要としている。消費券「後」の時代 (中国時報)
政策云々というよりもメンタルな指摘が多い内容なので、参考になるかっていうとそうでもないっす。でも、じゃあ例えば永田町で繰り広げられているドタバタ劇が果たして政策論争なのか、あるいはこの社論をやわな理想論と片付けることができるかっていうと、けっしてそんなことはないでしょ。「互いに助け合い、互いに作り上げる」っていう気持ちが必要なのは日本も同じだもの。
この社論、台湾人がお互いを気にかけたりよいニュースを期待したり創造する情熱を失ったきっかけとして、「長きにわたる種々様々の政治的対立」をあげています。台湾の状況を形容する言葉としては疑問符がくっつくんだけど、むしろここ数年の日本の状況を見ていると、なんだか日本の状況のほうがあっているような気がするんだよね。
とかなんとか言っておいて、今回の本題には全く関係がありません。なんということでしょう。
春節というのもあって、中華圏からはその系統のニュースがたくさん入ってきてますね。そんな中、春節休みに入った「なる台」と違ってしっかり日本語で配信を続けるRTIは素敵です。少しは毛色の違うニュースでも、なんて思って昨日は異色なニュースでスレを立てました。これが大失敗だったね。
昨年6月、台湾の保釣団体の船が尖閣海域にやってきました。当たり前だけど聯合号の直後で、そりゃあもう東亜+のスレもひどいものでした。あれに同乗していた聯合報の記者による回想ルポなんだけど、これが長い上につまらない。船酔いがどうこうっていう描写もひどいんだけど、文章の自分酔いもひどい。何がひどいって、諦めきれずに立ててしまったおいらがいちばんひどい。
【尖閣諸島】台湾紙記者の保釣運動同行記 「嘔吐しながらも取り返した釣魚台」[01/26]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1233075072/
【尖閣諸島】台湾の抗議船と巡視船艇が魚釣島に接近、日本領海に進入 海保が警告 その後領海から離脱[06/16]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1213583674/
そんな春節の期間中、台湾では先週末の寒気が引っ込んで暖かくなっているみたいだけど、どうも天気がよくないみたい。とはいえ、さすがに平地じゃ「今日降る雪のいやしけ吉事」とはいかないよね。25日、馬英九総統は大晦日談話の中で、台湾の現状について「寒い冬はいずれ過ぎ去り、すぐに春がやってくるだろう」と述べているけど、馬が牛の年をどうやりくりするのかなあ。果たして春と呼べる時期がやってきて、2,300万国民に送るきれいな花が咲くんだろうか。
【台湾】馬英九総統がテレビを通じて大晦日総統談話を発表 「寒い冬は必ず過ぎ去る」と呼びかけ[01/25]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1232893359/
丑年と言えば、台湾各紙を見ていても牛にちなんだ語呂合わせがあちらこちらで出てきてけっこう面白いです。いちばんわかりやすいのは「Happy 牛 Year」かなあ。「牛」の発音(niu2)が「New」に近いので、「牛年」と「New Year」をひっかけているっていうわけ。
また、26日の中国時報は社論の中で、
> ウォール街の慣習によれば、市場が上昇している時を「ブルマーケット(牛市)」と呼ぶそうだ。
> みんな、牛年が「牛」転「銭」坤になり、低迷する経済が荒ぶる闘牛のようになることを望んでいる。
と、割とよくある語呂あわせを披露したほか、牛の勤勉さについても
> 牛は十二支の中でも最も苦労をいとわず何を言われても気にしない動物だ。
> 中でも台湾水牛は、苦労を受け入れ、どんどん重い荷物を背負わせても崩れたりせず、
> 一歩一歩懸命に働き、たとえ雨風にあっても揺るがずに立っている。
と表現しています。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110514+112009012600040,00.html (中国時報)
この「牛転銭坤」っていうのは、わざわざ「牛」「銭」をカッコ書きにしているところからもわかるように、語呂合わせでっす。元の単語は「扭転乾坤」。意味は「天地をひっくり返す」「重大な変革を行う」だって。この発音が「niu2 zhuan3 qian2 kun1」になるんですが、そのうち「niu2」と「qian2」で同じ発音の文字を取り替えているんですね。「丑年に」「経済面で」っていう変化、しかもドラマチックな好転を希望する気持ちの表れなんだろうね。
この語呂合わせ、ぐぐってみると、「牛転乾坤」っていう置き換え、つまり丑年全般に期待するやつはけっこう見かけますね。かなりメジャーな置き換えみたいで、、例えば干支記念切手でも「牛転乾坤慶豊収」と題して発行していたりします。
http://japanese.rti.org.tw/Content/PhotoNewsArchives.aspx?ImgID=88632 (中央廣播電台)
この語呂合わせに込めたメッセージ性をいちばん端的に表現していたのが28日の聯合報の社論。
> 「牛転乾坤」は春節休みに最も流行した縁起物の招貼(貼り紙)になった。
> これは、一つには人々の丑年に対する期待と祈りを表しており、
> これとは別に、世界的な景気がすっかり谷底に落ち込んでいる時期に、
> 最悪の状況が来れば後は良くなると思い、大転換となる成果や突破を産み出さねばならないと
> みんなが思っているということの表れでもある。
http://www.udn.com/2009/1/28/NEWS/OPINION/OPI1/4709051.shtml (聯合報)
問題は、この「牛に願いを」が果たしてどこまで通じるか、っていうところ。日本も経済っていう点では人のことを心配していられる立場にないっす。お互い2009年の着目点としてかなり重要になってくるのは間違いないね。もっとも、日本の株式相場に限って言っちゃえば、戦後5回あった丑年って変動が激しい(しかもマイナス方向に)みたいなんだよね。
一方、政界を見て「牛転幹坤」を使ってきたのが同じ28日の中国時報の社論。意外だったのはこの社論、過去8,9年の与野党の(っていうか藍緑の)闘争について「そのような争いを続けることが、国会や県市長の議席を得る最良の戦略とだとでも言うのだろうか?」とチクっとやっているところ。
春先には立法委員の補選があり、年末にかけて県市長選挙もあります。既に国政レベルで大敗を喫している民進党にとっては、(いくらもともと不安のある地方選挙と言えど)正念場と言える選挙だからね。確かに今年の台湾政界の目玉はこの2つと言っていいでしょ。
さてこの社論、2008年の台湾政界を振り返り、国民党・民進党の両方を非難しています。特に国民党については、あの立法院の圧倒的多数の状況で何もできていないじゃないかとかなり厳しい指摘。もちろん民進党に対しても、進歩精神が無くなったよねというかなり辛辣な物言いもあります。そうした上で、この社論はタイトル通り「台湾政局に「牛転幹坤」を望む」と与野党の両方に注文をつけてます。
おっと。よく考えてみましょ。2008年の台湾政界って、「宴盛走空の+亜東 ~Anti the lethargic curtain~」で「むしろ台湾の方が「変」なんじゃないかなって思っちゃうくらい。」なんて書いたとおり、立法院の情勢ががらっと変わり、政権交代まであったんだよ。そこに来て、中国時報はなおも「政界も変わらなきゃ」ってイチローみたいなことを(なつい)言ってるわけ。これってけっこう現実的な指摘だよ。
> 全台湾人にしてみれば、丑年の願いというのはおおよそ「牛」転幹坤だろう。
> しかし、民間がさらなる努力をし社会が進歩を重ねても、
> 藍緑の政治家たちの思考が変わらなければやり方は何も変わらず、
> 政治は台湾の政治経済の発展にとって、永遠に単なる障害物でしかないだろう。
> 新たな一年に期待することは、藍緑の政治家たちが、よりいっそう考えを重ね両手を差し出し、
> 自身のために進歩の窓を開き、競争相手のために和解の窓を開き、
> 台湾のために団結共栄の窓を開くことだ。
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110514+112009012800038,00.html (中国時報)
ちょっと都合のよい解釈かもしれないけど、言ってみれば「政権交代すれば何かが変わる」なんていうおとぎ話を国民は求めちゃいないってことなんだろうね。昨年5月に政権が変わって約8ヶ月、暦の変わり目という要素はあるにしたってこれだけ好転を求める声が出てきているっていうのは、2008年に起きた変化だけじゃまだまだ足りない、あるいは何かが違うっていうことの表れだと思う。それは、単に馬英九に対する希望だけじゃなくって、記事のとおり与野党の全ての政治家に向けて言えることだろうし、よくよく考えてみたら日本の政治家に求められていることに通じるものだし。
さて、そうは言っても台湾の政界でいちばん大きな鍵を握っているのは間違いなく馬英九総統。うーん、果たしてこの声に応えるだけの匠っぷりを持っているのかな。いかんせんこの匠、リフォームどころかリビルドしようとしちゃいそうな気がしてハラハラするんだよね。
その前回、
> おいらのmixiでの足あとがもうじき777になる
って書いたんですが、おかげさまで記事を書いてから丸二日以上たった01/15の21:01に777人目の訪問がありました。どんだけ過疎ってんだよ。外部ブログで名前を出すのは反則だと思うので、時間を参考に「自分の足あと」と見比べてみてください。でもって、777人目の人は心の中でガッツポーズを作ってください。前後賞の人はありったけの表現で悔しがってください。
面白いのは、この前後1人ずつを含めた3人(つまり776~778)ともマイミクじゃないっていうことですね。それくらいおいらのネット上でのつながりはてきとうです。というよりおいらのマイミクってφ★さんしかいないんだよね。でも、それでいいんじゃないかなあって思います。あくまで、◆YAUCHInowAのトリップを使ってネット上であれこれやってる人としては、ね。
先週の土曜日、とってもカオスなネットラジオを両の耳で聴きながらおいらは何をやっていたかと言えば、超くだらない王毅の記事を相手に悪戦苦闘していました。図らずも、(言葉は悪いけどさ)世界が違うんだなあって思ったね。
【中台】中国国台弁の王毅主任、「両岸の協議は『一つの中国』の枠組みの下で行う」と述べる[01/17]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1232214796/
ネットの世界っていうのはどんどん広くなっているように錯覚するけど、それって結局は既存の世界が再構築&離合集散して、新しくできた小さなグループたちがぐるぐるつながっているだけなんだと思う。例えば「台湾からすごいたくさんの訪問があって狼狽したけど飽きた寝る。」 みたいなことは、ネットならではのことだし、これはおいらもびっくりした。じゃあそれって「ネットの力で世界が広がった、近くなった」っていうふうに結論付けられるかって言ったら必ずしもそうじゃなくて、あくまで一部の日本人と一部の台湾人っていうグループ同士の接点が生まれやすくなった結果なんだと思う。冷めた言い方しちゃえばね。
ねとすたで東さんが「ネットは世界の一部分にしかすぎない」みたいなことを言ったけど、その通りだよね。ネットを使わない人が思っている以上にネットの世界は広いけど、ネットに浸かっている人が思っているほどネットは世界をカバーしていない。くっつき方が変わっただけで、可能性が無限になったわけじゃなく、有限なことに変わりはないんです。
そうやって小さなグループと小さなグループとがクモの巣でつながっても、所詮2ちゃんねるは2ちゃんねる。ましてやその中でφ★なんてやってる物好きな人たちっていうのは、やっぱりちょっと異色な存在だと思ってます。言い方が悪いけど、唾棄すべきような存在。なんか「被害妄想乙」って言われちゃいそうだけどね。
だからこそ、φ★を背負ったままで他のグループとの接点を見るのは、なんだかなあって思っちゃうんですよね。こちらから陽射しのあたる場所に踏み出すことも(mixiでもあれだけいろいろ足あと残しておいてそれかよ)、彼らが深淵を覗くことも。
彼らはそういうしっかりした立ち位置にいるのだから、朱に交わる必要は無いんです。なので、おいらはこのトリップやキャップで2chの外で(っていうかφ★以外の人と、かな)あんまり仲間を作りません。タイトルには「100年早い」なんて書いちゃったけど、「真っ当な人」とは100年たっても半万年ROMってもマイミクにはならないっす。あはは。おいらも、2chの外で何かする時には(このブログは別にしてね)他の名前を使ったりするし、他の板では基本的に名無しさんだから、そっちで何かあるかもね。
っていうわけで、今日もてけてけ2つの板でスレを立てて、ここでなんだかよくわかんないことと愚痴を書いてます。
なんかさあ、
> 283 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2009/01/20(火) 01:00:13
> また記者さんが愚痴りそうなレスばっかりでw
【日台】馬英九政権、2009年を「台日特別友好関係促進年」とし、台日関係の強化を推進へ[01/19]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1232370432/283
って、しっかり先を読まれちゃったしね。
何しろ、なんだか知らないうちに「馬英九が日本に宣戦布告した」ことになっているみたいで、このスレにはそういうレスが10レス以上もあるんだもん。例の「一戦も辞さず」の顛末はだいぶ前に「西の魔女と東亜+のソース第一主義は死んだらしい。」に書いたとおりです。仮定に仮定を重ねて言質を取ろうとする人も、取られる人も、それをショートカットして伝えるメディアもどうかと思っちゃうけど、それをさらにショートカットして受け取る人がこんなにいたとはね。どんな伝言ゲームなのさ。
名無しさんごめん、いちいち指摘するのはもう無理。なので、これは突かれてもしょうがないなあ。あはは。KAITO兄さん、ささくれそうなおいらの心を癒してください。
★ 追記(09/08/03 12:00)
上の方で、
> 「真っ当な人」とは100年たっても半万年ROMってもマイミクにはならないっす。
って書きました。
繰り返しになっちゃうけど、自分でもどうしようも人間だと思ってるし、◆YAUCHInowAというトリップを使っていろいろやっていく中で積極的に他の輪に交じるようなことは考えていません。でも、そういうのをわかってもらった上で、そんなおいらにも手を差し出してくれる人がいるのならば、それを跳ねるのも失礼な話かなあと思うようになりました。
差し伸べられた手に見合うようなきれいな手ではないけれど、それでも掴んでくれるのであれば、ぜひにもよろしくお願いいたします。
なんていうかあれですよ。「ある人にはフクロウでも、ある人にはサヨナキドリ」っていうことで許してください。東亜+にだっていろんな人がいて、おいらみたく韓国の経済に食指が動かない人だっているんです。たぶん、少しは。
も一つ東亜+を賑わせているのが、今月からアニメまで始まっちゃうという例の「ヘタリア」。韓国の描かれ方が気に食わないということで盛り上がっているみたい(こっちはちゃんとスレを開いて読んだ)。なんだ、それってやってることが「ヘタリア」のキャラそのまんまじゃん。
確かにあれって面白いと思うし、脇役もいいところの韓国がこのタイミングでしゃしゃり出てくるっていうのもアリなんだけど、おいら的にはちょっと対岸の火事ですね。っていうのも、原作の簡易キャラ紹介での台湾の扱いがイマイチ。キャラの絵とか結構好きなんだけど、説明文が、
> 気が強いお洒落な女の子。最近気苦労が絶えない。
っておい、短すぎるだろこれ。
一気に意気消沈。そして原作のどこに出てくるのかわからなくって未だに見つからない。誰か教えて。同じアジアでも中国や韓国と違ってキャラを表現しにくいのかなあ。
そろそろ本題に入ろうと思うんですが、その前に予め脱線。ごめん、既に脱線しまくってるんですけど。
昨日ニコニコ動画で、台湾の歌い手さんのスカーレットさんが若干Pの「うそつきでもすき」を歌っていたので、思わずmp3を落としちゃいました。若干どころじゃなく可愛くて、若干小悪魔チックなところもあったりして。いいなあ、こういう可愛い歌い方。絶対に真似できないもんなあ。あはは。
そして、迂闊にも昨日まで気がつかなかったのが、束子Pの「ゼロ・ワン」をココリーヌ・ナタデさんが歌っていたという驚愕の事実。もっと評価されるべきだと思う曲をもっともっと評価されるべきと思っている歌い手さんが歌っているっていうのは、なんだかとっても嬉しくなるんだよね。原曲のいっぱいいっぱいの高さを目いっぱい頑張って歌い上げるところがステキだよ。いいなあ、こういうかっこいい歌い方。これも絶対に真似できないもんなあ。
さて、本題。
タイトルの「777」の1つ目の意味は、おいらのmixiでの足あとがもうじき777になるっていうこと。「mixi始めて2年半もたってるのにそれだけかよ!」って言われそうだなあ。ネット上であんまり交友関係作ろうとしていないからしょうがないじゃん。ってちょっと言い訳してみたりして。ちなみにタイトルに「待ちわびて」なんて書いたけど、別に待っていたりしてないんだよね。しかも、777取っても何も出ません。っていうか、mixiのことをここで書くのもいくないので公表するつもりもないっす。おいおいネタ振りだけかよ!
もう1つの「777」は普通の人が思い浮かべるアレ。そうギャンブルの関係ですね。台湾の立法院で13日、離島でのカジノ建設を認める法案が通過しました。構図としては国民党が賛成し、民進党が反対するという形になっています。
この法案、厳密には離島の開発に関する「離島建設条例」を改正するというもので、今回その増補部分として加わったのが通称「博弈條款」っていう条項です。離島の「国際観光度假区(国際観光休暇地区)」に、合法の「観光賭場(観光カジノ)」を設けることを特例として許可できるというものなので、「カジノを離島に設置できる」というよりも「離島の開発の一環としてカジノ設置ができる」っていう解釈ですね。ってだいたい同じか。
じゃあ離島だったらどこでも設置許可の申請が可能かっていうとそうでもなくて、その地域の住民投票で賛成多数を得ることが必要になってます。
これで台湾のどこかの離島がマカオみたくアジアの一大カジノエリアになるかっていうとちょっと微妙。上に書いたように離島の住民の賛否を問うというのが一つと、実はこの法律、申請手続きや設置基準、特別税や監督管理といったもろもろが決められていないんです。当初は設置にかかる税金やカジノの特別税の収入を中央・地方でどう配分するかまで案になっていたんだけど、与党国民党内や行政院内での調整を経るうちに「別に法律で定める」ってなっちゃったみたい。箱だけ作って、中身の作り方についてはそれからっていうのは、どこの国でも同じなのかな。共同通信が「台湾でカジノ法成立 澎湖諸島に開設へ」なんて記事を書いていますが、このタイトルは後段部分が若干勇み足なんだよね。
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jan/13/today-t1.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jan/13/today-fo4.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2009/1/13/NEWS/NATIONAL/NAT3/4684577.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,120501+122009011300162,00.html (工商時報)
さらにハードルになるのは世論の声ですね。行政院スポークスマンの蘇俊賓は、「行政院は宗教界や民間団体による反対の声を重く受け止め、こうした声を今後の調整に組み込みたい」とコメントしているなど、必ずしも台湾全体がイケイケドンドンっていうわけじゃありません。経済的な波及効果も未知数だからね。
立法院で全員が反対した民進党は、蔡英文主席が「政府による全体計画が体裁をなしていないこと、経済効果が不明瞭であること」を理由に反対を表明しているんですが、根本的な理由としてはちょっと弱いような。また、「カジノで経済を救おうというのはけしからん」っていう意見もあるけど、それで本当に浮揚効果があるのならメリット・デメリットを比べた上で導入することは間違っていないと思うんだけど。
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jan/13/today-fo4-3.htm (自由時報)
むしろ、何が心配なのかって言ったら、離島っていうところ。離島っていうことは、それだけ交通の便が悪いし、それだけ中央の目が届きにくい。石原都知事がかつてぶち上げたお台場カジノ構想とはここが違うんです。
元経建会副主任委員の張景森は、離島なんかに外国から投資されることがあるだろうか、と離島に限って開放した政策を批判してます。じゃあ、やがては本島でも解禁になるのか?っていう点については総統府も微妙に濁してます。そんな何個も何個も作れないと思うんだけどなあ。
また、当然なんですがこのカジノで狙っているのは台湾の人たちのお金に限りません。っていうかマカオを世界一のギャンブル都市に押し上げたチャイナマネーを筆頭に諸外国のお金に他なりません。となると、大三通以上に危なっかしい人の往来が、(澎湖であれば)台湾海峡のど真ん中で行われるわけで、それは傍から見ていてもやっぱり心配。中国を含む第三国から第三国への中継ポイントになるのも怖いよね。警政署は非合法の賭博なんかは取り締まるって言っているけど、本島から遠い場所なだけに、理想通りに行くかどうかは気になるところ。
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jan/13/today-fo4-4.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2009/1/13/NEWS/NATIONAL/NAT3/4684708.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2009/1/13/NEWS/NATIONAL/NAT3/4683487.shtml (聯合報)
日本の報道では、上に書いた澎湖諸島で可能性があるなんて報じられているけど、実際のところはどうなんだろ。いちおう法律上は、中国大陸沿岸の金門と馬祖、台湾海峡にある澎湖諸島、そして台湾南東部にある緑島と蘭嶼、同じく南西部にある小琉球が対象になるんだけど、金門馬祖でやったら流石に危なくないっすか。
澎湖県長の王乾發は、長年の努力の結果と今回のことを評価しつつも、年内にも予定されている住民投票の結果をもって決定するといちおう慎重な姿勢ですね。気になるインフラの整備状況にしても、カジノが設置できるとなればそれを機に整備するとかなりの意気込み。
金門県・連江県とも住民の意思によるとしているけれど、金門県議会の謝議長は「ここ数年、金門県の経済には冷たい風は吹き、さらに軍の縮小もあって、カジノ産業が経済を回復させてくれると期待する者もいる」と、離島ならではの悩みも吐露しています。「国境の島」の悩みというのは、日本の対馬や先島諸島と通じるものがあるんだね。
一方、太平洋に浮かぶ緑島と蘭嶼は意見が分かれちゃいました。緑島郷が昨年、島内の全戸に調査を行ったところ、9割の住民がカジノ特区の設置に賛成し、その理由として観光人口の増加や就業機会の増加が挙げられたとか。逆に蘭嶼は興味がほとんどないようで、蘭嶼郷の周郷長は、「カジノ以外に経済振興の方法はないのか?」と、こちらはカジノを設けることによるマイナスの影響をかなり危惧している様子。また、小琉球を管轄する琉球郷では、「琉球郷こそカジノ特区を設ける離島として最適だ」とかなり意欲的だけど、規模や交通の便としてどうかなあ。
むしろ、こういうのってあんまりあちこちあったってしょうがないと思うんだけど。ましてや台湾の周辺だとマカオやシンガポールもあるしね。それこそ日本の地方にあるテーマパークみたく、作ってみたものの規模が小さくて人も呼び込めずさらに自治体の懐事情が厳しくなった、なんていう状態になりそうだなあ。
おいらのmixiがそのうち777に達するのは、放っておいたって間違いありません。だけど、ある島がカジノを誘致することができたとしても、それが果たしてジャックポットを引き当てたと呼べるようになるのかどうか、これはなんだか微妙な気がしてならないんだよね。藁をも掴みたい離島の気持ちはわかるんだけど、利点欠点をちゃんと住民に提示したうえで住民投票が行われるといいなあ。
http://www.udn.com/2009/1/13/NEWS/NATIONAL/NAT3/4684604.shtml (聯合報)
http://www.udn.com/2009/1/13/NEWS/NATIONAL/NAT3/4684620.shtml (聯合報)
http://news.chinatimes.com/2007Cti/2007Cti-News/2007Cti-News-Content/0,4521,110501+112009011300141,00.html (中国時報)
この胡六点と呼ばれる発言、「台湾同胞に告げる書」30周年を記念して去年の大晦日に北京で開かれた会議で、胡錦涛国家主席が行った台湾政策に関する6点の提言のことです。NHKが報じていたので立てちゃいました。これ、実は「胡錦涛が何か言ったんだなあ」程度の感覚で立てたんですが、けっこう重要な発言だっていうことに後から気づかされました。
しかも、「台湾同胞に告げる書」30周年っていうメモリアル要素に加え、中台の三通が実現した直後、また馬英九が就任してから7ヶ月あまりで満を持してっていう意味で、タイミングとしても上々のお膳立てがなされてます。
【中台】中国の胡錦涛国家主席、台湾に安全保障協議の開始などを呼びかけ[12/31]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1230782308/
ちなみに、このスレの>>3でいきなり、
> こんな「呼びかけ」なんて2ch的にもまるで伸びないNEWSだよ。
> ↓
> >「敵対状態を正式に終息させる話し合いに入り,中台関係の平和的な発展を図る
> >枠組みを構築しよう」と呼びかけました。
なんて言われちゃっただけど、そりゃあぶっちゃけ伸びないよね。でも重要性から言えば、スレは伸びなくてもいいけどこの発言はもっと注目されるべきだと思う。
中国の指導者が台湾問題で方針を示す際、いくつかの項目をまとめて行うので、「(姓)+(提言数)+点or条」と呼ぶことが多いですね。古いものでは、一国二制度に近い考えを示した1981年の葉剣英による「葉九条」、同じく鄧小平による1983年の「鄧六条」、一つの中国を強く打ち出した1995年の江沢民による「江八点」、その胡錦涛バージョンとも言うべき2005年の「胡四点」なんかがあります(江八点に対して当時の李登輝総統が逆提案した「李六点」っていうのもあったけど)。
ここで「胡六点」の扱いで着目しなきゃいけないのかなあと思うのは、1つ目として「江八点」に比べてインパクトが弱いとされた「胡四点」からどう変わったのか、2つ目は「江八点」や「胡四点」に代わるものとなれるのか、3つ目として「胡六点」と「馬英九元旦文告」との関係性や呼応性っていうところかな。
今回の胡六点より前の話にもさらっと触れときます。まずは江沢民の江八点について。これはもともとあった鄧小平の「和平統一、一国両制(平和統一、一国二制度)」という思想をベースにし、「あくまで『一つの中国』を貫くこと」、「その中で両岸関係を発展させること」、「平和的に統一を行うこと」を説いたもの。「一つの中国」を前面に掲げ、台湾を強く牽制しました。
一方、胡四点は具体的な方針というよりもスローガン的な位置付けなのかなと個人的に思います。「『一つの中国』の堅持する原則は決して揺るがない」「平和的統一を勝ち取る努力は決して放棄しない」「台湾人民に希望を託すことを貫徹する方針は決して変わらない」「台湾独立運動への反対は決して妥協しない」というもの。
ところが、今回の胡六点は一転して具体的な政策理念を提供する形を取っています。変化の理由の一つは、2008年に台湾で起きた政権交代がありますね。胡四点は反分裂国家法の制定と前後する時期に発表されたものだけに、台湾側(というより陳水扁政権)の反発に対する緩衝の意味合いもありました。ところが政権が陳水扁から馬英九に交代し、ご存知のように両岸関係はその頃と大きく変わっちゃっています。なので、胡四点とは異なってくるのも江八点とも違ってくるのも必然なんですね。
胡錦涛は31日の発言の中で、鄧小平や江沢民らの政策方針に触れたうえで過去30年間の両岸政策を総括し、あくまで「台湾問題解決の核心は祖国統一の実現にある。その目的は国家主権と完全なる領土の維持及び確保であり、台湾同胞を含む中華の若者たち全体の幸福を追求することにあり、中華民族の偉大さを復興させることにある」と息巻き、あくまで台湾を含んだ形での『一つの中国』を完遂し、平和的な統一こそが台湾を含む中華民族の利益だと述べています。つまり、台湾政策の目的というか前提となる考え方については江八点のそれと変わっていないということですね。
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-12/31/content_10586495_1.htm (新華社)
じゃあ具体的に胡-馬という両岸の構図の中でその目的をどうやって果たしていこうかっていうのが胡六点です。
---
1.「一つの中国」を遵守し、「台湾独立」という分裂活動には引き続き反対する。大陸と台湾は未だに統一がなされていないが、これは中国の領土や主権が分裂しているのではなく、1940年代後半に発生した国共内戦から続く政治的対立である。
2.三通が実現したが、台湾企業が台湾に投資し活動することには引続き支持する。両岸は総合的な経済協力で合意し、両岸経済の共同発展とアジア太平洋地域の協力体制が互いに連動する道を探る。
3.台湾同胞の郷土を愛する台湾意識は、台湾独立意識とイコールではない。両岸の文化教育交流の協議を希望し、中華文化を通じて精神的な結びつきを強めたい。
4.民進党が台湾独立という分裂活動を停止することを希望する。民進党が台湾独立という立場を変えれば、大陸は正面からこれに応えたい。
5.両岸は交渉の中で不必要な内部消耗を避ける。台湾の国際組織に参加する問題については、「二つの中国」や「一中一台」を作らないという前提の下、両岸の具体的な協議を通じて道理に適った調整を行う。
6.両岸は、国家が未だに統一されていないという特殊な状況の下で、政治関係で具体的な検討や軍事面で安全に連携できる体制を構築すべき。それらは、「一つの中国」のベースの上で、両岸の敵対状態を正式に終了させる協議を行い、平和協議を達成する。
---
思い切りがよすぎるほどにはしょりました。全文は下の新華社から読んで。
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-12/31/content_10586495_2.htm (新華社)
っていうことで、随所に「対馬英九政権」っぽさと「胡錦涛っぽさ」が出ていますね。そういう意味では完全に江八点を(ベースにしているとは言いつつも)離れたように見えます。注目すべきは1と2と3と4と5と6。って、おい。
スレ立てに使ったNHKの報道を読むと、あたかも胡錦涛が台湾政策を一新させて前向きな共同体制を提示しているようにも見えますが、決してそんなことはないです。1,3,5,6に出てきたように、「一つの中国」という基本姿勢は断固として崩していません。むしろよほど大事なことらしく2回も3回も(もっとか)言ってるしね。
逆に目を引くのが、1に出てきた「領土や主権が分裂しているのではなく政治的対立だ」っていう考え方。これまでの「一つの中国」という言い方は、「分裂している台湾を統一することで『一つの中国』が完成」という前提だったのに、いつの間にか「そうじゃなくって、『一つの中国』の中で異なる政治勢力がある」というふうに、大陸側としても台湾との距離を意図的に近いものにしちゃってますね。いや、実際近くなったと思っているんでしょう。逆に言えば、武力どうこうというよりも政治的対立を解消することにより『一つの中国』は果たせると踏んでいるという余裕すら感じちゃう。
また、4で具体的に民進党の名前が出てきたように、また2,5,6なんかにあるとおり今後3年半の間は国民党政権との間で両岸協議を促進する意図も示しています。NHKも触れているとおり、当面は経済交流が優先になるとは思うんだけど、そんな中でも具体的に6にあるような「敵対状態を終結させる」というフレーズが出てきたことは、けっこう大きな楔ですね。江八点にあった「三通を実現させる」を達成したことや、国共会談の実現なんかが手ごたえにつながっているのかもしれないっす。
そういえば、この翌日に行われたのが馬英九の元旦文告だったのですが、馬英九はかろうじて両岸関係の展望についてこんな風に言っていました。
「両岸の民間交流もまたさらに頻繁となることは、台湾にとってチャンスであり、またチャレンジでもあります。台湾はこの機会にグローバル経済の中の位置づけを高めると同時に、両岸経済貿易関係が日を追うごとにますます深化する際に、積極的に中華民国の主権と台湾の尊厳を守り、自己の政治、社会、文化の特質を効果的に発揮して、台湾の両岸関係に対する長期的な発展、前向きな連動効果を発揮しなければなりません」
最初から台湾向けに喋った胡錦涛と、経済問題という急務を抱えた中で政策の一つとして触れた馬英九とを比べるのは酷なんだけどね。それでもこの二つを比べると、馬英九の押しの弱さというか具体性の無さが目立ってしまいます。ここで「台湾の前途は台湾の2,300万人が民主的に決める」とか一文入っていたら痛烈なカウンターになったと思うんだけど、それはちょっとハードル高いかなあ。
はたして両岸のトップが一致して述べた「経済的な関係を深める」という道の先で、胡錦涛が言うように軍事的な交渉にまで及ぶことになるのかな?それとも馬英九が唱えるように主権と尊厳を主張することかできるのかな?胡六点ががっしりとした基本姿勢の上でかなり切り込んできている中で、馬英九の返しが抽象的かつ「~しなければなりません」という尻すぼみなところを見ると、ちょっと次のラウンドあたりでTKOされるんじゃないかなっていう不安がよぎっちゃうんだよね。
http://www.taiwanembassy.org/JP/ct.asp?xItem=76379&ctNode=1453&mp=202 (台北駐日経済文化代表処)
馬英九が胡六点に対して公に反応したのは6日、アメリカのシンクタンクの研究員と面会した時のことでした。馬英九は胡六点について「これまで台湾が呼びかけてきたことへの具体的な反応」として捉える一方、その評価については「内容を分析中だ」としています。
そういえば、馬英九は10月に発売された『世界』誌で両岸関係の展望について、
> 「まず経済貿易の面で正常化を図り、続いて台湾の国際空間(国際社会・国際組織への参与)の問題、
> それから平和協定調印を話し合うべきだと考えています(P46)」
なんて言っていたことを考えれば、確かに馬英九政権の提案に大陸側が乗ってきたようにも見える。この話を書いた「あ、それとね?面白いおうまさん 決まってるの?陳雲林を迎えに行くって。」では、
> おいらがいちばん怖いと思うのは、2ステップ目の国際空間での地位確保にコケてしまい、
> 結局いわば「政府と反政府勢力」みたいな構図で和平協議を行う形になってしまうこと。
って偉そうに語ってたけど、胡六点は明確に「『一つの中国』の原則の上で」と言っており、やっぱり国と国として協議が行われる可能性はなさそうです。皮肉なことに、そこを明確にしてきたっていうことがいちばん「具体的な反応」なのかもしれないっす。
馬英九は6日の会談の中で、「台湾の中には異なる意見もあるが、政府はこうした意見にも耳を傾ける。そういう人たちに政府の両岸政策を理解してもらうと同時に、台湾の利益を逸しないようにする」ともコメントしています。上に書いたとおり胡錦涛は民進党の主義主張を一切認めず、「台湾独立の野望を諦めたら相手にしてやってもいいよ」といういかにも中共らしいを発言していました。これを暗に批判していると考えればちょっと頑張ったのかなっていう感じもするんだけど、いまいちインパクトに欠けるんだよね。
http://www.president.gov.tw/php-bin/prez/shownews.php4?Rid=14871 (中華民国総統府)
http://www.udn.com/2009/1/7/NEWS/NATIONAL/NATS4/4675737.shtml (聯合報)
http://www.rti.org.tw/News/NewsContentHome.aspx?NewsID=139756&t=1 (中央廣播電台)
隣「バイリンガルってすごくない?」
や「でもおいら使わないよきっと」
隣「いちおう一通りは使えるんだから持っててもいいんじゃないか」
や「動かせるかどうかっていうのと、できあがりは別だと思うんだけど」
隣「大丈夫、途中で挫けたらまたもらってあげるから。とりあえず買ってみ」
や「だが断る」
それにしても、巡音ルカってなんだか前の3人に比べてさらに不思議な名前だよね。
や「なんかの短歌みたいだね。なんだっけ、『年ごとにめぐりめぐりて』・・・」
隣「それ、『ゆづりゆづりて譲り葉の』じゃね?」
この人は、理系なのか文系なのかよくわかりません。まあ、ど忘れなんて誰にだってあることだからね。
そういえば、去年の暮れに「宴盛走空の+亜東 ~Anti the lethargic curtain~」で
> 台湾の今年を代表する漢字は「乱」だそうです。あ、でもこの話についてはまた次回で(えー)。
なんて書いておきながら2つ続けて関係ない話を書いちゃっていました。でも、こっちはど忘れしてたわけじゃありません。あ、「「逢九必乱」の年がやってきた。」で書かなかったけど、「馬英九の就任した年を代表する文字が「乱」だった」っていう意味ではちょっと触れかけていたね。
なのですが、実は書きたかったのは「乱」や「変」といった「代表する文字」そのものではなく、それを伝えたニュースに関して派手な重複があったという話のほう。台湾で「乱」が選ばれたのは16日の出来事だったんですが、17日に台湾メディアが伝えた記事をもとにスレを立てたところ、その後の日本語ソースで立て続けに別スレが立っちゃいました。
【台湾】2008年の台湾を表す文字は「乱」に 2位以下は「騙」「惨」「悶」「貧」・・・[12/17]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1229518853/
【東亜】台湾は「乱」、日本は「変」[12/18]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1229582004/
【台湾】台湾の今年の漢字は…1位「乱」、2位「騙」、3位「惨」、4位「悶」、5位「貧」[12/18]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1229589564/
2chの削除ガイドラインを持ち出すまでもなく、重複スレッドは板への負担という点や話題の拡散という点でも忌み嫌われます。記者制を採用している+系の板ではなおさらですね。
タッチの差っていうケースを除いて通常は重複スレを立てた人、つまり後から立てた人が叱られることになります。お前何やってんだ。ちゃんと検索しろっていう話。おいらがなりたての頃は、キーワードを一文字ずつ検索かけて絞るなんていう話も聞いたね。今でもたまにやるけど。
だけど、+板の場合って同じニュースでもソースによっては微妙に違った単語や表現を使っていたりするので、全部が全部後発スレを立てた人のせいとも言えないと思うんだよね。むしろ、先に立てたほうの人にも重複を避けるための心配りをしてしかるべきだと思う。痛い+なんか、よくあれで問題起きないよなあって不思議でしょうがないっす。
特においらの場合、日本語以外のソースを訳して立てることがあるので、なお注意が必要なんだよね。現地ソースを使う場合っていうのは、だいたい日本語ソースが無いか日本語ソースが短くて貧弱なケースです。だけど、おいらが「おっ、これは」なんて思うニュースは、それこそプロの記者さんだって注目しないわけがないので、現地ソースを訳して立てた後に日本語ソースが出てくることもけっこうあります。
そういう時に「さすがメディアの記者さんは違うなあ」って感じるのは、現地紙が報じる内容を日本人向けに噛み砕いて、日本人向けの記事とタイトルをつけるところ。当然、おいらだって日本語でスレタイ作るんだから四苦八苦しながら考えているんだけど、微妙に日本語メディアのタイトルとずれちゃうことがあるんだよね。そこで生じたズレによって、後発の重複スレが立つっていうのがけっこうあります。言ってみれば上に書いた心配りが追いつかない状態なわけで、自分の能力の限界を感じちゃう。
っていうのが、よくある「現地語ソースを翻訳したスレ」と「現地ニュースを報じた日本語ソースによるスレ」とが重複する理由の一つです。
だけど、今回の重複って「乱」だけで見つかるような気がするんだよね。むむむむ。これが仮に2つ目までだったらおいらも「φ★だって人の子だから(牛とか猫とかロボとかもいるけど)そういうこともあるよね」で済ませちゃうんだけど、3つ目まで出てくると「やっぱりおいらはスレを立てるのが下手なのかなあ」って考えちゃいます。ちょっと凹む。
さらに凹むのは、この3つのスレ、上から順(つまり立った順)に48レス、106レス、50レスまでついてdat落ちしました。ようするにおいらの立てたいちばん最初のスレがいちばんレスがつかなかったんですね。うーん。このスレ、>>1のほかに2つの関連記事まで含めて>>2-3まで使って立てていたのでなおさら傷つくなあ。前に書いた「「九龍皇帝」のスレの敗因について本気出して考えてみた。」の時のスレもそうなんだけど、おいらが気合入れて訳したスレってだいたい裏目に出るよね。あはは。
まあ重複はともかく、レス数の大小に限って言えば、φ★がスレの流れを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね、っていうやつ。あんまり気にしてもしょうがないのでぐっと堪える。
とは言いながらも、3つも立ってしまったことやレスのつき方を見ても、おいらのスレ立てに心配りが足りなかったことが原因じゃないのかなって反省しきり。ゆうきまさみの『機動警察パトレイバー』でも、
> 「おれは偶然も2つまでは許すことにしてるんだ。
> しかし3つも重なったらこいつは偶然とは思えん、何らかの必然があるんだ」
> 「そう考えるのが当然だな」
っていうセリフがあるしね。ちょっとの心配りの足りなさが偶然を越えた必然を招いてしまったんじゃないのかなあって考えてしまうのでした。
お隣台湾でも新年の恒例行事が開かれました。元日に行われる総統の新年の挨拶、いわゆる元旦文告っていうやつですね。この呼び名って台湾でも一般的なのかと思っていたら、意外とそうでもないみたい。へー。まずは、その内容について。総統府のサイトにある中国語Ver.のほか、駐日代表処のサイトには日本語訳されたものが載っているので便利便利。
http://www.president.gov.tw/php-bin/prez/shownews.php4?Rid=14854 (中華民国総統府)
http://www.taiwanembassy.org/JP/ct.asp?xItem=76379&ctNode=1453&mp=202 (台北駐日経済文化代表処)
これがなかなか首を傾げたくなる内容なので、どのように読むべきかちょっと悩んでしまう。内容の分量を大別すると、かなりの部分を経済政策、とりわけ景気対策に割いてます。さらに両岸関係、治水事業、官僚制度改革、公務員への訓示みたいなのが続いていきます。
2ヶ月ほど前に「見えざる手に差し伸べる手が見えなくて。」でもちょっと書いているけど、台湾でも失業率が上昇する傾向にあります。11月までの数字を見る限り、2008年の年間平均失業率が2005年以来となる4%台突入という事態は恐らく避けられない状況でしょ。馬英九は元旦文告の中で、行政院も雇用創出対策や労働者の技能向上のための取り組みを行っていると力説しているけれど、これが突っ込みどころ満載なので困る。
特に、馬英九が目玉としている大型インフラ整備プロジェクト群である「愛台十二建設」については、去年報道されている通り、無事に計画が進むかどうか先行き不透明なまま。というか、文告でさりげなく「4年で22万件の就業機会を創造する」なんて言ってるけど、これ数字減ってないすか?
さらに解せないのは、この前始まった三通によって両岸の人の行き来が緩やかになったことにより、これら産み出された雇用機会が、大陸の、もっと言えば大陸の農民工あたりの人たちによって奪われてしまうんじゃないかという疑念を払拭しきれないというところ。そりゃあ普通に考えれば制限はするはずなんだけど、ハードルをどんどん下げていっている現政権だから、誰がための経済政策なのかっていうことをいつの間にか忘れちゃいそうな心配があるんだよね。
特に馬英九は元旦文告の中で、「台湾はこれまで輸出産業が経済を支えてきた。そのため先ごろの世界経済の衰退の余波を受けた」と総括してます。そうそう。さらに読み進めると、「台湾の経済発展は両岸経済貿易の投資による成果だけに依存することはできない」とも。なるほど。極端に輸出に依存するのもダメだし、両岸関係に依存するだけじゃなくて内需拡大と国内投資が必要だよね。って、そうじゃないでしょ。輸出に頼るどうこうよりも中国一辺倒というほうが危険でしょうが。言ってることとやってること違くないすか?
馬英九は「台湾は世界経済における地位を高めるとともに、両岸の経済貿易関係を日々深めていく中で、中華民国の主権と台湾の尊厳を積極的に護らなければならない」と言っているけど、その言葉とは裏腹に、泥沼に向けてストローを突っ込もうとしているようにしか見えません。とんでもないストロー効果になりそうな悪寒。
【台湾】失業率が4.64%に上昇、11月としては過去5年で最悪の数字に[12/23]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1230050175/
【台湾】馬英九政権、公約だった「愛台12建設」プロジェクトでも撤回の危機か 予算の財源が追いつかず[09/07]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1220789970/
【中台】中台、60年ぶり「三通」開始 海運直航、郵便も直配[12/15]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1229333067/
さて、その泥沼中国だけど、ネット上では「逢九必乱」っていう面白い言葉が踊っています。早い話が「西暦の末尾が9の年はヤヴァい」っていうことですね(ちなみに、逢八必災っていうのもあるみたい)。ばばっと見てみたけど、これって去年くらいから既に言われていたことなんだね。へぇ。
詳しく見てみるとこんな感じ。戦前は1909年の宣統改元に始まり、1919年の五四運動、1929年は中ソ紛争など度重なる軍閥による紛争、1939年には日中戦争が大陸全土に拡大してました。戦後の1949年には国共内戦の末、中華人民共和国が建国され、1959年のチベット動乱制圧をもって中華人民共和国は現在の形に至っています。さらに1969年には、文化大革命、そして珍宝島事件あるいはダマンスキー島事件と呼ばれるソ連との国境紛争が勃発、1979年になると今度は中越戦争がありました。1989年は言わずと知れた天安門事件、そして1999年には記憶に新しい法輪功弾圧。
とまあ、一概に「西暦の末尾が9の年は」って総括するにはちょっとこじつけの要素が強いかなっていう気がするんだけどね。けれども、これが少なからず大陸のネットユーザの中でまことしやかに話されているというのは、「2009年はちょっとやばそうだ」という考えが頭のどこかにある、というアラートの表れとも取れそうです。
まあ別に早かれ遅かれ中国はどこかで破綻するだろうなあっていうのは見て取れるし、法則が完成しようとしまいとどっちでもいいんですが、今の日本は巻き添えを回避するほどの体力が無いから、もうしばらくは勘弁してほしいなあって思っちゃいます。
あ、話を戻さないと。困ったことに、馬英九は「大三通によって両岸の経済貿易関係がより密接となった。両岸の民間交流がさらに頻繁になることは、台湾にとってチャンス(機会)でありチャレンジ(挑戦)だ」とやる気充分。せめてもう少し他に目を向けてくれないかなあ。チャンスにもチャレンジにもリスクはあるんだから。
というわけで、この「逢九必乱」が「九は馬英九の九」ってなるんじゃないかと、今年一年ちょっと心配な門出です。ってちょっと待って。「逢九必乱」の九が馬英九だとしたら、2009年に限った話じゃなくって2012年までずっと「逢九必乱」のターンじゃんか。

