ほうたいをほうかして、ほうかをほうたいする。

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ぜんっぜん関係ないんですけど、今さらながらがいらくさんありがとうございます。そしてきよたろさんもありがとうございます。

さてさて、さっそくタイトルに戻ります。うん、ひらがなにするとさっぱりわかりません。これだから日本語は怖いね。それならまだ漢字オンリーの(そうとは限らないけど)中国や台湾なんかの文章の方が読むぶんにはいいかもしれません。全部はわからなくてもぱっと見てなんとなく大意がわかったりするし。あ、それが落とし穴だったりもするんですが。

このあいだ、台湾の外交部のサイト(正確にはその中の「最新消息(最新ニュース)」のとこ)をぱっと見た時に、なんとなく「あれ?」と思ったのがこれ。

yaguyagu068.jpg

最後の丸で囲ったところ、「訪華」(中華民国訪問)の文字がひっかかりました。
例えば外国の要人が日本にやってきたときどう表現するか。これは普通、客観的に表現すれば「訪日」だろうし、日本側から見れば「来日」になるよね。日本でも地方によっては自分たちの県に来ることを「来○」って言うし(例えば沖縄では「来沖」とか。)。
この「訪○」「来○」という表現は実は台湾でも同じです。じゃあ、台湾を訪れることはなんて表現するか。おいらの感覚では「訪台」であり「来台」です。勝手な想像だけど、今の大半の日本人にとってもそうなんじゃないかな。なので、その感覚からすれば「訪華」っていうのは「あれ?」って思うんです。

この問題については、昨年馬英九が総統になった直後に、外交部の指示が二転三転したことで話題になりました。
 【台湾】外交部、「外国要人が台湾を訪れることは『訪台』ではなく『訪華』と言うように」と在外公館に通達[06/05]
 http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1212682168/
 【台湾】外交部、「『訪台』を『訪華』に改める通達は、ひとまず適用延期」と方針急転換[06/06]
 http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1212767712/

名目としては2つ目のスレの記事にあるとおり「正式国号を使うことがふさわしい」なんですが、馬英九政権成立直後のことだけに、「台湾」から「中華民国」への舵のきり直しの先鞭として捉えられ激しい批判が噴出、一旦は棚上げになっていたものです。

確かに台湾の国としての正式な名称は「中華民国」です。日本でも日華平和条約や日華懇みたく日本と台湾との関係の略称に華の字が使われているしね。歴史的経緯としては間違ってるわけじゃない。でも、それは数十年前の過去の遺産。法令なんかを見ても今は台湾って書いてるのもあるし、議員連盟だって最近できたものは台湾を使ってるからね。
―というのは実はけっこう詭弁チック。
今の日本人の感覚としては、「あそこは台湾」というので間違いないのですが、(くどいようだけど)国としての正式名称は中華民国なんです。いちおう。日本が関係を絶ったのも世界で20数ヶ国が国交を結んでいる相手も中華民国。そういう経緯も含めて、華の字が使いづらいというのも少なからずあります。
そういう意味では、はたして華の字を使うことが(特に国と国との関係において)すぐに「大中華主義に結びつく」とか「終局的に統一を目指す」とか「去台湾化だ」とはいいきれないし、台の字を使えば「大陸とは違う国だ」とか「独立している国だ」という扱いになるわけでもないんだよね。大陸だって誰かが台湾に行くことを(ただし意味合いとしては国内扱いで)「登台」とかって表現するから。
どういう字を使うかじゃなくて、実態がどうかっていうほうがはるかに大事なんです。台独派が台湾名称にこだわるのもわかるんだけどね。

さてさて、ともかくもいったんは見合わせることになった「訪華」だったんですが、上のキャプチャ画像のように、どうやら今年の頭くらいからさりげなく表舞台に出てきていたようです。外国からの要人訪問をどう表現しているのか、総統府の新聞稿のページと、外交部の最新消息のページで、それぞれ記事の見出しに「訪(来)台」と「訪(来)華」がどのくらい使われているのか、陳水扁政権の最後の1年(2007年5月~2008年5月)と馬英九政権の最初の1年「2008年5月~2008年6月」を比べてみるとこんな感じ。おいらが数えたから間違ってたらすいません。あ、「訪(来)台」と「訪(来)華」の色使いはわざと。やらしいなあ。

yaguyagu069.png

ご覧のとおり、陳水扁政権時には全く使われなかった「訪(来)華」という表現が、馬英九政権成立後にじわじわと使われるようになり、2009年に入ってからはメインで登場するようになっています。逆に「訪(来)台」という表現は、総統府では2009年1月のイギリス下院議員団来訪の記事を最後に、外交部も4月のツバル首相来訪の記事を最後に見出しには使われなくなっています。

と、ここで切ってしまえば、東亜+っぽく書くと「馬英九けしからん」でめでたく記事が1本書けてしまいます。ぱちぱち。
いや、書けてしまうというか、ここまでそのつもりで書いてました。だけど、上のグラフ作ったら「あれ?」って思ったんだよね。
馬英九政権発足後にそういう記事の件数そのものが減っていること、そして外交部に比べて総統府の件数が少なすぎること。特に前者は不思議だよね。2008年9月なんて見出しに一つも「訪台」「訪華」の文字が出てきていません。ん?この時期の台湾って鎖国していたんだっけ?

それはそのはずで、前者は外交部がここ最近まで見出しに「だれそれが訪問」というスタイルを多用して、「訪台」も「訪華」もほとんど使用してこなかったからです。その手があったか。
そして、総統府と外交部の数については、これまたスタイルに原因があります。総統府の新聞稿は見出しを「総統がだれそれと会談した」というようにして、本文で「××日に訪台(訪華)しただれそれは総統府を訪れ、総統と会談した」というように総統の動向を伝える形にするがテンプレ。これに対して外交部は「どこそこのだれそれが訪れた」という形になるので見出しに出てきやすい、と。

じゃあ、本文のほうも数えてみようかと思ったら、これがすごいめんどくさい。「訪華」で検索すると「参訪華亜科技公司(華亜科技公司を視察)」がひっかかったり、「来台」で「如果未来台海発生了戦争(もし将来台湾海峡で戦争が勃発したら)」が出てきたりするんだもん。
というわけで、総統府の新聞稿と外交部の最新消息から「訪台」「訪華」だけで本文検索するとこんな感じに。関係ないのは取り除いた。はず。いちおう見出しのときは「来台」「来華」が圧倒的に少なかったから、これでも傾向が掴めると思う...。

yaguyagu070.png

昨年後半から「訪華」が出てきて「訪台」が減るという傾向はなんとなく読めるものの、「まるっと入れ替わった」とまで断じることはできない感じ。今年に入ってからで目立つのは、総統府は比較的「訪台」>「訪華」なのに、外交部は「訪華」>「訪台」なんだね。これは「來台」「來華」の傾向(ざくっと見ただけ)でも同じような感じになります。

総統府と外交部でスタンスが微妙に異なるというのはちょっと意外な感じ。ちなみにこれが英語版になると一目瞭然になります。外交部を見ると陳水扁政権時は「visit Taiwan」としていたのに、最近では見出しも本文も「visit the Republic of China (Taiwan)」という書き方で統一されています。総統府は「Taiwan」のままなのにね。

おいらとしては、上にも書いたように名を表す前に体をどうにかしなきゃいけないんじゃないかなと思ってます。とはいえ、見出しの重要性は東亜+でなくても自明の理。ましてや国として諸外国を相手にする外交部が先陣を切っているこの状況は、ちょっと注目せざるを得ません。昨年6月の「ちょっと待った」の段階では、「コンセンサス待ち」みたいなことを言っていたけど、どうやらさりげなくさりげなく、当初の目論見に向かって進んでいると言えそうです。

あ、タイトルですか。おいらの目論見ではこんな変換になります。
「訪台を放下して、訪華を奉戴する」
放火と包帯だと思った人は、東亜+にお帰りください。おいらもなー。

★ 追記。(06/21 18:40)
21日の自由時報がこの話を載っけててびっくりした。
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jun/21/today-fo2-4.htm (自由時報)

HKS受けてきたばっかりで中国語読むのはお腹いっぱいなんだよねえ...。

★ 追記その2。(06/21 19:10)
立てた。

【台湾】外国要人訪問の表現が『訪台』から『訪華』に 民進党陣営「台湾が徐々に消えていく」と批判[06/21]
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1245578911/

マッチポンプみたいな状態になっていたらどうしようかとも思ったけど、そんなことはなかった。そりゃそうだね。

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コメント(4)

Anonymous :

いつも乙です
ほんこーんが七色を今夜うpするみたいですよ≧▽≦
余裕があったらまた歌詞貼ってくれると嬉しいです!

◆YAUCHInowA Author Profile Page:

> 名無しさん。
> ほんこーんが七色を今夜うpするみたいですよ≧▽≦
まじっすか。こすもたんもお抹茶Pも新曲をアップしているみたいなので、光の速さで帰ってる途中です。

> 余裕があったらまた歌詞貼ってくれると嬉しいです!
そういうのって余裕が無いときのほうができたりするのが不思議。
いちおう歌詞つきの原曲は、コピペ用に歌詞を保存してスタンバってるんですけどね。あとは背景動画の色の相談してフォントカラー考えないといけないし、何よりほんこーんがどうアレンジするかもわくてかです。ただ「百合色のニコニコ動画」みたくオール替え歌になると、 全 部 パ ァ 。 あはは。
だけど、きっとほんこーんのことだから投稿直後はコメがたくさんついて歌詞は邪魔になりそうだからちょっと自重かな。他にもたくさん人がいるだろうから、きっと誰かやってくれると思うし。
何より、まず自分が聴いて楽しみたいなって思ってます。ていうわけで、歌詞はおいおい機会があったら、で。ごめんなさい。

Anonymous :

スレ見てこの記事思い出して飛んできますた

向こうの人がここ見てるとかあったりするん?

◆YAUCHInowA Author Profile Page:

> 名無しさん。
特定のホストからのアクセスについては、あるとかないとか含めて言わないのが信義則ですが(中の人の隣の人が調べるのをめんどくさがったため、という説もある)、台湾や中国からのアクセスはちらほらあります。
もっとも、その大半っておいらが向こうの人のブログやmixiを見たりしている「返り」のアクセスだと思うんですけどね。

で、おいらの記事と自由時報の記事の関連性ですが、まあぶっちゃけ、結局誰でも「おやっ?」って思うものだった、っていうことじゃないでしょうか。日本人のおいらが違和感を覚えることだから、台湾の、特に民進党系の人ならいずれは気がつくものだったと思います。

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このページは、◆YAUCHInowAが2009年6月 9日 18:20に書いたブログ記事です。

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