試される島国。
2月に北海道に行ったとき、向こうの子に「北海道は21世紀になっても『試される大地』なんだよ。誰に試されてるんだろうね?」とさらっと言われました。あまりに自然な会話の中で言われてしまったので、逆にびっくりして心に残ってます。
というわけで、北海道にちなんでとりあえずなっち台湾訪問のニュースでも書こうと思ったら、いきなり途中で筆が止まったよ。とほほ。
今回の台湾訪問、結局いつものようにファンクラブのツアーだったんですが、不景気だとか新型インフルエンザだとかっていう時期を考えれば、これはこれで両国にとって割と有益なパッケージツアーかもしれないですね。あんまり地元にお金が落ちないけどさ。よくわかんない展開になっちゃったけど、なっちありがとう( ● ´ ー ` ● )。
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jun/27/today-show8.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2009/6/27/NEWS/ENTERTAINMENT/ENT5/4986122.shtml (聯合報)
尻切れトンボで終わらせるのも勿体ないので、相も変わらず台湾地位未定論と齋藤代表のお話です。前々回の「一方、台湾は齋藤代表を取っ掛かりにした。」で取りこぼしたお話をちょろっと。
6月27日、自由時報などが「馬英九政権による『齋藤外し』に対し、日本が意趣返しで馮寄台が冷遇されており、両国関係は袋小路に陥ろうとしている」と報じました。例によって日本のメディアはドスルーなんですが(仕方ないね)、台湾でも終息に向かいつつあります。ていうか終息しました。
29日、馮寄台・駐日代表は台湾紙の在京記者を集めてインタビューを行いました。ある意味当事者である馮寄台の声が載ってますね。この内容は中央通訊社のほか中国時報が伝えてます。
その中で、「齋藤代表がさきの台湾地位未定論のせいで馬英九政権から締め出されている」ということも「それによって馮寄台代表もまた冷淡に扱われている」ということも否定。要するに、台日関係はこれまでと何ら変わっていないとコメントしています。
波風を立てないようにやんわり終わりにしようとしているインタビューなんですが、唯一ひっかかるのは、馮寄台代表が齋藤発言の扱いについて
齋藤代表や日本政府が「あれは個人的なものであって、政府を代表するものではない」と言っていたとしても、日本政府のスタンスは以前と変わらず『既に主権を放棄したのだから、独自の認定を行う立場にはない』というもの。地位未定論そのものずばりではないものの、少なくとも馬英九のアホ解釈を肯定するものではないということは認識しておいてもらいたいものでっす。
より過激に馬英九政権をフォローしようとしたのは28日の聯合晩報の社論。今回の一連の「冷遇」報道について、「多くの憶測を招いており、軽々しくこのテーマを扱ってはならない」と釘を刺しました。
その上で記事は、
びっくりするのは、発端となった台湾地位未定論の論争について、一方的に「外交官の失言(外交人員的失言)」と断じているところ。他紙ではだいたい「発言」なんだけどね。この前の段落ではより突っ込んで、「事の発端は、齋藤正樹駐日代表の『台湾地位未定論』だ。この説は歴史的な問題の争いがあり、外交官が口にするのは極めて不適当だ」と、その前にあるべき「馬英九の『台湾の主権は日華平和条約によって中華民国に移った』発言」が全力でスルーされてます。齋藤代表と蒸し返したメディアを悪者にしてさっさと幕引きにしたいのかな。
逆にこの件で馬英九を追い込みたいのが緑系。ただちょっと苦しいんだよね。
27日には民進党の立法委員や学者が合同で記者会見を開き、「馬英九総統が誕生してから台日の信頼関係が壊され続けている」と批判しています。さすがにこのへんが限度かな。
この会見で例えば民進党の蔡煌琅・立法委員は、
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jun/28/today-f2.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jun/29/today-s1.htm (自由時報)
というわけで、北海道にちなんでとりあえずなっち台湾訪問のニュースでも書こうと思ったら、いきなり途中で筆が止まったよ。とほほ。
今回の台湾訪問、結局いつものようにファンクラブのツアーだったんですが、不景気だとか新型インフルエンザだとかっていう時期を考えれば、これはこれで両国にとって割と有益なパッケージツアーかもしれないですね。あんまり地元にお金が落ちないけどさ。よくわかんない展開になっちゃったけど、なっちありがとう( ● ´ ー ` ● )。
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jun/27/today-show8.htm (自由時報)
http://www.udn.com/2009/6/27/NEWS/ENTERTAINMENT/ENT5/4986122.shtml (聯合報)
尻切れトンボで終わらせるのも勿体ないので、相も変わらず台湾地位未定論と齋藤代表のお話です。前々回の「一方、台湾は齋藤代表を取っ掛かりにした。」で取りこぼしたお話をちょろっと。
6月27日、自由時報などが「馬英九政権による『齋藤外し』に対し、日本が意趣返しで馮寄台が冷遇されており、両国関係は袋小路に陥ろうとしている」と報じました。例によって日本のメディアはドスルーなんですが(仕方ないね)、台湾でも終息に向かいつつあります。ていうか終息しました。
29日、馮寄台・駐日代表は台湾紙の在京記者を集めてインタビューを行いました。ある意味当事者である馮寄台の声が載ってますね。この内容は中央通訊社のほか中国時報が伝えてます。
その中で、「齋藤代表がさきの台湾地位未定論のせいで馬英九政権から締め出されている」ということも「それによって馮寄台代表もまた冷淡に扱われている」ということも否定。要するに、台日関係はこれまでと何ら変わっていないとコメントしています。
波風を立てないようにやんわり終わりにしようとしているインタビューなんですが、唯一ひっかかるのは、馮寄台代表が齋藤発言の扱いについて
日本政府は『齋藤の発言は個人的なものであって政府を代表する発言ではない』と言っている。まさに外交部スポークスマンが言ったように『ここまでにしておこう』ということだ。駐日代表の身として、台日関係にとってプラスにならない今回の事件が拡大することを望んでいない。と言っていること。馮寄台と日本の関係に齋藤発言事件の影響は見受けられない (中央通訊社)
齋藤代表や日本政府が「あれは個人的なものであって、政府を代表するものではない」と言っていたとしても、日本政府のスタンスは以前と変わらず『既に主権を放棄したのだから、独自の認定を行う立場にはない』というもの。地位未定論そのものずばりではないものの、少なくとも馬英九のアホ解釈を肯定するものではないということは認識しておいてもらいたいものでっす。
より過激に馬英九政権をフォローしようとしたのは28日の聯合晩報の社論。今回の一連の「冷遇」報道について、「多くの憶測を招いており、軽々しくこのテーマを扱ってはならない」と釘を刺しました。
その上で記事は、
馬英九は、李登輝や陳水扁に比べて日本政府から格別の注意を払われている。馬英九総統の両岸政策とかつて保釣活動に関わった経歴から、日本政府との関係構築の難しさが増している。(中略)台日間の摩擦点は多く、漁船衝突事件から外交員の失言問題まで、国家の尊厳と国民の利益を保つかという間で、いかにバランスをもって処理するかというのは易しいことではない。と、この問題がいかにセンシティブであるかを語っています。悪い言い方をすれば、「お前ら微妙な問題なんだから余計なことして足を引っ張るな」と、こういうとこでしょか。台日関係には慎重な対応を (聯合晩報)
びっくりするのは、発端となった台湾地位未定論の論争について、一方的に「外交官の失言(外交人員的失言)」と断じているところ。他紙ではだいたい「発言」なんだけどね。この前の段落ではより突っ込んで、「事の発端は、齋藤正樹駐日代表の『台湾地位未定論』だ。この説は歴史的な問題の争いがあり、外交官が口にするのは極めて不適当だ」と、その前にあるべき「馬英九の『台湾の主権は日華平和条約によって中華民国に移った』発言」が全力でスルーされてます。齋藤代表と蒸し返したメディアを悪者にしてさっさと幕引きにしたいのかな。
逆にこの件で馬英九を追い込みたいのが緑系。ただちょっと苦しいんだよね。
27日には民進党の立法委員や学者が合同で記者会見を開き、「馬英九総統が誕生してから台日の信頼関係が壊され続けている」と批判しています。さすがにこのへんが限度かな。
この会見で例えば民進党の蔡煌琅・立法委員は、
台湾と日本との間には正式な外交関係こそないものの、日本は台湾にとって最も重要な盟友である。もし馬政権が中国に誠意を示す手段として台日関係を使い続け、日本を絶えず挑発し、苦悩させるのであれば、台湾はさらに孤立するだろう。と語ってます。緑系委員、台湾をさらに孤立させていると馬総統を非難 (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jun/28/today-f2.htm (自由時報)
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/jun/29/today-s1.htm (自由時報)
これだけ多大な評価を受けるのは、日本人の一人としてすごく光栄なことだなあとは思いますね。ただ、こういうのってお互いが自らを磨いていかないといつかは疎遠になってしまうというもの。一部の人は、ことのほか「日本のことを好きでいてくれる台湾」という像を大切にするけれど、それは「それに足るだけの日本」である必要があるんです。
今回の一件にしたって、「台日関係は重要だ。これ以上日本との関係を悪化させるな」というのがそれこそ政権批判につながるのは、日本に対する高い評価の裏付けであることは間違いないでっす。だけど、仮に「いやー、別にもう日本との関係ってそこまで大事にしなくてもよくね?」「大陸との関係を加速させればマイナスを補えるプラスが出てこね?」ってなった時、日本人ははたして台湾の人たちを「裏切りだ」なんて非難できるかな。
台湾が両岸関係促進を選んだことを批判するんじゃなくて、日本人がそれだけのステータスを保てるかどうかっていうことのほうが大事だと思う。過去の「アジアの『一等国』」というのも大切だけど、今の日本にそれだけの魅力があるのか。台湾の行う選択だけじゃなくて、日本の価値もまた試されているのれす。当の日本人がそれを忘れちゃいけません。
今回の一件にしたって、「台日関係は重要だ。これ以上日本との関係を悪化させるな」というのがそれこそ政権批判につながるのは、日本に対する高い評価の裏付けであることは間違いないでっす。だけど、仮に「いやー、別にもう日本との関係ってそこまで大事にしなくてもよくね?」「大陸との関係を加速させればマイナスを補えるプラスが出てこね?」ってなった時、日本人ははたして台湾の人たちを「裏切りだ」なんて非難できるかな。
台湾が両岸関係促進を選んだことを批判するんじゃなくて、日本人がそれだけのステータスを保てるかどうかっていうことのほうが大事だと思う。過去の「アジアの『一等国』」というのも大切だけど、今の日本にそれだけの魅力があるのか。台湾の行う選択だけじゃなくて、日本の価値もまた試されているのれす。当の日本人がそれを忘れちゃいけません。
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こんばんは!
頑張ってるね!いつもまりちゃんのブログで我が国と台湾関係や台湾の政治状況を学ばせて貰ってるよ。有難う(^_^)
そうだね、我が国も台湾の人々にとって「価値のある」存在であり続けないといけないよね、過去の実績に胡坐をかいて努力する事を怠けていると、何れは台湾の人々から見放される事になるよね(-_-;その意味では我が国もまた「試されて」いるんだね。
今日は夜勤明け、お昼寝したけど、歳のせいか疲れが取れないよ(>_
お休み…
> 雨彦さん。
こんばんは。
とんでもないです。おいらもど素人なのでいろんな人の意見を読んだり教えてもらったりしてます。台湾の人たちにとって日本がどうこうというより、日本以外の全ての国からどうかっていうものだとは思うんですけどね。あはは。ちょっと(かなり)レベルを落として、自分が、自分以外の人たちからどう見られてるかっていうのを考えると、一人一人のそれとあまり変わらないのかもしれないですね。