10年たっても、はっぺーえんどはやって来ず。
じゃあ何しにどこに出かけているのかと言ったら、そこらへんは消去法で推して知るべしですよ。押してダメなら引いて後志ですよ。後志?胆振?釧路?石狩?十勝?いや、北海道じゃないです、念のため。
しかも困ったことに泊まった先ですることがなんにもありません。うおー、DQ9発売日だっていうのに。困った挙句、ホテルの近くのTSUTAYAに行ったらなぜかデッドボールPのCDがあったので、勢いでお買い上げ。今日はdorikoさんの誕生日なのに、東京じゃほんこーんがCD手売りしたっていうのに、あえてデP。あはは。おいららしいや。
部屋に戻って一人ノートPC広げて「うはwww全部デPwww(だいたいあってる)」みたいな当たり前のことを言いながら、時に笑い、時に泣きそうになりながら聴いてます。すごいなあ、デPは。
あと、どうでもいいんですが、歌詞カードにくっついてるおまけの性格診断、スタート→胸には自信がある。(NO)→私はVOCALOIDです。(NO)→牛乳が好きだ。(NO)→で、開始3秒で無限ループに突入。というか、今気がついたけど、何はなくとも「牛乳が好きだ。」をYESにしないと始まらないという恐ろしい表なんですね。すげえええええ。
で、やっぱりすることがないので、積み残しの話題でも。
今週、秋に訪日予定というニュースが流れるなど、今なお日本で、というか東亜+で人気の高い李登輝元総統ですが、9日は「二国論」10周年という節目の日でもありました。
【日台】李登輝元総統、9月4日から訪日-青少年向けの講演をメーンに文化交流[07/10]
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1247222799/
10年前の7月というと、ノストラダムス的な7月。日本では
李登輝総統の下では、国統会や陸委会、海基会などの両岸政策の仕組みがいちおう作られていたものの、'96年の台湾海峡ミサイル危機などを出すまでもなく必ずしもスムーズにいっていたとは言えません。また、'97年には香港が中国に返還され、一国二制度という「香港スタイル」を台湾にも持ち込もうとする動きが強まっていたところでした。
そんな中、ドイツの「ドイチェ・ヴェレ」の取材を受けた李登輝総統は、両岸関係の現況をこのように形容しました。「(1991年の中華民国憲法修正以降は、)国と国との関係、さもなくば少なくとも特殊な国と国の関係だ(Taiwan Security Researchによる英訳:as being state to state relations or at least special state-to-state relations)」と。現役の総統がそのように表現してしまったので国民党も立場上同意したのですが、北京サイドはブチ切れです。
でも、確かに1999年当時のおいらはまだ10代のヒヨっ子だったけど、台湾ってどう考えても中国大陸とは別の国だと思ってました。しかも中国-香港みたいな「ちょっと変わった関係」じゃなくて、まさに「国と国との関係」だと。いわば既成事実として国と国になってしまっていたような感じで、むしろお互いが主張してきた「一国二政府」っていうほうが不自然だなあっていう印象でした。
でも、何事もそうだけど、既成事実って作った後に整理していかないとめんどくさいことになっちゃうんですよね。いわばその第一歩がこの「二国論」だったわけでっす。たぶん。
じゃあそれから10年たって何か整理がついたかって言うとそうでもない。陳水扁総統は「一辺一国」まで踏み込んだものの、やっぱり形に落とすところまでは辿りつけませんでした。ちなみに、馬英九については「去る者は日々に疎し、そして疎し者は日々いろんなことを忘れ去り。」で書いたように、「大陸地区と台湾地区」という概念を持ってきて、「我々は一種の特別な関係であり、国と国との関係ではない」と、二国論を否定しつつその代わりがまたよくわかんないという罠。
っていうわけで10周年関係の記事をまずは自由時報から抜粋。
当時総統府秘書長を務め、現在は台湾団結聯盟主席の黄昆輝は、「李登輝は今もなお台湾と中国を『少なくとも特殊な国と国との関係』だと考えている。李登輝は最近、台湾と中国の関係に触れた際にも『両岸関係』と言わずに『中台関係』だと言っている。6月27日の群策会の会合で挨拶した際も、『現在の中台関係は「あなたはあなた、私は私、しかしあなたと私は友人同士」だ』と指摘しようとし、これを強調していた」と述べた。
黄昆輝は次のように李登輝の考えを説明する。「台湾と中国の関係をまずはっきりさせなければならない。あなたはあなた、私は私。つまりあなたは一つの国であり、私も一つの国である。台湾はしっかりとした立場に立たなければならない。その後で、アジア太平洋地域、世界、あるいは両岸の人々を考えるべきだ。中国は、台湾に敵から友人へと変わるよう呼応しているが、しばしば台湾に照準を合わせたロケット弾をちらつかせたり、台湾への武力使用を放棄しないことを揚言したりするべきではない。」
黄は、台湾は台湾であり、中国は中国だと話す。台湾はすでに主権独立の国家であって統一の問題など存在しないという。しかし馬総統がこれまで通ってきた道は、終局的には統一へと向かうものであり、唾弃すべきものだという。それには、今週末に国共論壇が浮上しそうなことも含まれており、今回のテーマが文化教育に関するものであって、国民党政府が中国の策略に協力し、「文化的統一」を「政治的統一」への足がかりにするものだ指摘している。
自由時報ではもう一つ、鄒景雯の特稿も杜牧の漢詩「遣懐」を引きながら10年前との違い、というか李登輝・陳水扁と馬英九との違いを批判して書いているのですが、そこまで目新しいものは無くまあいつも通りな内容かなあ。聯合報や中国時報がスルーしている中、国民党の機関紙である中央日報が論評記事を書いているので、たまにはそちら側からの記事でも訳。
この「両岸は統一されるべき」なんですが、当該インタビューでそれっぽい文言って見つからないんだよね。あえて引っ張れば、そこまで直接には言っていないものの、確かに「我々は大陸の政府が、民主的な統一に向けた好機を作るために民主化な改革を続けることを願っている(Taiwan Security Researchによる英訳:Therefore, we hope that the authorities there can proceed with democratic reform to create favorable conditions for democratic unification.)」とは言っています。これはまあ多少好意的に受け取れば、「大陸側が民主的な統一を図るのであればそれはやぶさかではない」になっちゃうかもしれないんですが、普通に考えて「大陸は武力による統一という考えを捨てるべきだ」という風に捉えるべきじゃないでしょうか。李登輝が提唱した「両岸は特殊な国と国との関係」から10年が経過したのを機に、当時の総統府秘書長で、今は台聯の主席を務める黄昆輝が公然と馬英九と国民党政府を批判した。曰く、両国の関係は両岸関係に後退しているという。独立派の自由時報も大幅に紙面を割いて馬英九と国民党を攻撃している。
実際のところ、黄昆輝やいかなる独立派メディアも李登輝のコメントを極めて不完全な形で引用している。1999年7月9日、李登輝はいわゆる「特殊な国と国との関係」を提起した際、同時に「両岸は統一されるべきだ」とも強調しているのだ。したがって、黄昆輝や独立派の者たちは皆、李登輝が両岸統一を承諾していたことから逃げているのだ。
10年前、「特殊な国と国との関係」という見解を示した後、両岸の協商は中断され、台米関係も傷ついた。そこで李登輝はすぐに埋め合わせを図ろうとした。彼の行った3つの行動は、1つ目として自ら提起した二国論を否定し、単に特殊な国と国との関係を言ったにすぎず二国論とはイコールではないというものだ。2つ目は、両岸は2つの政治実体であると言ったことだ。今の独立派の人間はこのようなことを言うことはできまい。3つ目は、李登輝がその後国会統一や国家統一綱領を強調し続けたことだ。
(中略)独立派の人々にしても独立派メディアにしても、大風呂敷を広げたり、むやみに馬英九や国民党政府を批判する必要はない。李登輝や陳水扁政権においても、両岸関係が両国関係になるなどということは不完全なうちに終わった。しかも、「特殊な国と国との関係」にしても「一辺一国」にしても、それを良しとしたところで台湾に何のメリットも無かったことは事実として証明済みだ。馬英九と国民党は現在両岸関係を推進しているが、その立ち位置は「統一も独立もせず」という台湾海峡の現状の上にあるものだ。すでに両岸の制度的な協商は取り戻され、台米関係も立て直された。国際社会における政治的な信用も新たに打ち立てられ、これらのことから台湾の主流な民意の支持を得ているのだ。いかなる批評者に対しても、李登輝の主張を引用する際には断片的な引用をしたり、一部分を切り取って全体を見せるようなことはしてはならないと願っている。
「李登輝の半分」だけを語ってはならない (中央日報)
確かに「『台湾はすでに独立している、大陸との関係は国と国との関係だ』という主張が何かメリットをもたらしたか?」と問われると辛いのは事実。というかおいらが辛いだなんだって言うのはお門違いもいいところなんですが。よく言われるように、あいまいなままに馬英九が大陸との関係を深めるのは、位置付けが微妙すぎるままに活動を続ける日本の自衛隊に近いものがあるのかもしれません。
それとごっちゃにするのもどうかと思うんですが、既成事実として存在する台湾という国の位置付けをどう整理するのかというのはそれよりもはるかに難しく、翼無しで月夜を飛ぶよりも難しいかもしれません。
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まりちゃん、ホテルが無くて大変だったね。泊まるところは確保できたの?
支那と台湾との関係は共産党政府が存在する限り、解決は難しいだろうね。
少なくとも一党独裁を放棄して、EUの様な緩やかな連邦制に移行しないと台湾の人々の権利や自由は保証されないと思うよ。
私は一番良いのは、国連安保理の保障の下での永世中立国にする事だと思ってる。
この間友人と焼肉食べてきたよ、お腹一杯肉を食べるなんて何年ぶりかな…
夜勤明けで眠いから寝るね、お休み…♪
寝不足はお肌の大敵だよ、睡眠十分にとってね(^_^)
> 雨彦さん。
あああ。書き方悪くてごめんなさい。泊まる場所はあったんですが、泊まる場所で「すること」が無くてヒマで困っていたんです。
国連も中共が安保理常任理事国である以上、この問題ではどこまで期待していいのかなかなか難しいですね。
夏到来で寝苦しくなってきてるのが嫌ですね。雨彦さんも身体に気をつけてください。
初めまして、台湾ファンのヒロシです。
よろしく
僕も毎日自由時報みています。
中国語版で、あなたは英語版を見ているのですか?
エントリー記事は勉強になりました。
> ヒロシさん。
はじめまして。お話はかねがね。こちらこそよろしくお願いします。
自由時報と関係ないところで2ヶ所ほど英語で引用したので誤解を与えてしまったようですが、読んでいるのは中国語版の自由時報です。むしろ英語版は存在を知りませんでした(Taipei Timesは存在だけ知ってました)。本文の方に出典を補記しておきました。ありがとうございました。