その三秒、スローモーション。

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ニコニコ動画で「恥ずかしい歌詞三大P」に数えられているryoさんですが、今日発売になった『君の知らない物語』も、その定評を裏打ちする素敵な作品です。この肩書き、歌詞が恥ずかしいというよりも、聴いているこっちが思わず赤面してしまうという恥ずかしさ。ある意味すごい力を持っています。この甘酸っぱさを貫けるのならば、「うp主は中二病」と呼ばれるのももはや光栄かもしれません。というか、おいらだったらむしろ本望です。
さて、この『君の知らない物語』なんですが、って、いや、嘘、ごめん。密林が珍しく前日に届けてくれたんですが、未だに封を切っていません。もっと言えば、実はアニメ『化物語』EDバージョンしか聴いたことがなくて、フルバージョンも未聴なんです。うっひゃあ、むしろそっちの方がはずかしす。

さてさて、恥ずかしげもなく懲りもせず台湾地位未定論と齋藤正樹・交流協会台北事務所代表のお話です。台湾地位未定論って何?って人や、これまでの経過を三行でplzという人は、とりあえずggrksということで。ひねくれ者ですねえ。

11日、アジア・太平洋国会議員連合の年次総会に参加するために台湾を訪れていた日本の国会議員団が総統府を訪問しました。こういう日本からの要人来訪の席に齋藤代表が随行するというのは、以前からの慣例だったのですが、5月からこれまで「齋藤外し」を食らっていたのは既報のとおり。今回、久しぶりに総統府で二人が対面するとあって注目が集まっていました。もったいぶっても仕方がないので東亜+の記事でも。
 【日台】齋藤正樹・交流協会台北事務所代表、日本の国会議員による馬英九総統との会見に同席 ようやく関係正常化へ[08/11]
 http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1250047190/

ま、日本のメディアの報じ方と日本のネットの反応はこんな感じでした。ということで。
とはいえ、ホームの台湾ではどういう風に捉えられていたんでしょうか。まずは総統府のニュースリリースから。長いので抜粋します。

馬英九総統は11日午後、、アジア・太平洋国会議員連合(APPU)の第40回年次総会に参加するため台湾を訪れた、山本順三参議院議員を代表とする日本の国会議員らと会見し、訪問と台湾の災害への気遣いに対して心から感謝の意を表した。
総統は、午前のAPPU年次総会で山本参院議員が台湾の災害を案じた発言をしたことについて、また日本政府が被災後の再建のための義捐金提供を行おうとしていることを知って、921大震災時にも日本が多くの資源を提供したことを思い出し、重ねて感謝の意を述べた。また、総統は今回の台風8号が通過した日本の地域で発生した被害についても心配していると述べた。
今回の訪問団は、神取忍参院議員を除けば全員が何度も台湾を訪れており、台湾の問題にきわめて心配をしており、総統も心から感謝した。

(すごく中略)山本参院議員は、「台湾訪問前に日本のAPPU団長である麻生首相と会う機会があり、麻生首相から自分の代わりに馬総統によろしく伝えるよう言われている。また、今回の台湾の災害について、日本政府もお見舞いの気持ちを表明するとともに、日本代表団が馬総統に会う日程と併せて、今回の台風で台湾各地に発生した大きな被害について、心からお見舞いと哀悼の意を発表した」と話す。
山本参院議員はさらに「日本政府は人道的観点から、日本交流協会を経由して亜東関係協会を通じ、台湾に1,000万円を贈ることを決定した。これが台湾の被災後の復旧に役立つことを願っている。また、日本は台湾の被災後の再建の状況について強い関心を持っており、もし求めがあれば必要な協力を提供するつもりだ」と述べた。
山本参院議員はまた、「今回の訪問団は全員が台湾を非常に好きな者たちであり、台湾と日本の関係の発展に多くの努力を払っている。今後、お互いの民間交流がさらなる発展を遂げることを期待している」と述べた。

今回、アジア・太平洋国会議員連合(APPU)の第40回年次総会に参加するため台湾を訪れたのは、代表の山本参院議員のほか、玉沢徳一郎・前衆院議員、秋元司・参院議員、大江康弘・参院議員、神取忍・参院議員。11日午後、夏立言・外交部次長、齋藤正樹・駐台代表も随行し総統府で総統と会見した。国安会諮問委員の楊永明も同席した。

総統、アジア・太平洋国会議員連合年次総会に参加するため台湾を訪れていた日本代表と会見 (中華民国総統府)


もちろん、総統府のニュースリリースの本旨は、馬英九が日本の国会議員の代表と会ったということです。メインが「センセイたち」なら、随行でしかない駐台代表は言ってしまえば「付け合わせ」のようなもの。それなのに日本でも台湾でもニュースになってしまうというのは、それだけ今まで異常事態が続いていたとも言えるんじゃないかな。
ちなみに今回のAPPU日本代表団、衆議院が解散して選挙モードになっちゃっているため、メンバーは引退を表明した玉沢元農水相を除けば全員が参院議員。しかも改革クラブの大江参院議員を除けば全員が自民党という罠。団長を務めた山本参院議員もブログで、

昨日午前、台湾で開催予定の第40回アジア・太平洋国会議員連盟(APPU)総会の出席メンバー・スケジュール・決議案等の説明をするため、事務局長である私が総理官邸を訪れ、APPU日本議員団団長である麻生総理にその詳細を報告してきました。
昨年は奈良県において盛大に総会を開催することができ、本年の台湾総会にも大勢の日本議員団の出席を予定していましたが、衆議院が解散され、残念ながら参議院議員中心の小人数での参加となる予定です。
選挙戦たけなわの頃であり、大変心苦しい次第ですが、正式な国際会議であるが故に、どうしても事務局長をおおせつかっている私も参加しなければなりません。
メインテーマは『人間の安全保障(①経済安全保障、②食糧安全保障、③保健安全保障、④環境安全保障)』となっていますが、各国議員団と率直な意見交換を行ってこようと思っています。

「APPU総会へ向けて」山本順三 活動報告 (山本順三)


と書いているように、仕方のないことなんだけどちょっと切ないね。

さてさて、そんな齋藤代表も同席していた面会の場なのですが、やはりと言うかなんと言うか、台湾の報道でも主役は齋藤代表になってしまいました。台風の被害に関する記事に混じってこれが報じられているというのはなんだか不思議な感じです。
まずは産経同様に好意的な捉え方をしている自由時報から。なお、総統府のニュースリリースとかぶっている部分はすっ飛ばして、齋藤代表に関する箇所だけ抜粋して訳。

台湾地位未定論を発表して波紋を巻き起こした日本の駐台代表、齋藤正樹が11日、日本の国会議員訪問団に随行して馬英九総統と面会した。これは5月1日の発言による騒動の後としては、初めて齋藤が総統府で馬総統と会ったことになる。随行による面会にすぎないものの、馬総統と齋藤が挨拶としての握手を3秒間にわたって行った絵は、これまでの騒ぎがすでに決着を見たことを体現している。
総統府の者は、「齋藤発言による度重なる騒動を経験した後、齋藤が初めて総統府に行き馬総統と会ったことは、台日関係が良好な方向に向かって展開することを象徴している」と考えている。

馬総統が齋藤代表と面会 3秒間にわたって握手 (自由時報)


総統と一介の大使(肩書きは民間人だけど)との握手にそこまで大きな意味を与えるのは危険なんじゃないですか? 両者の見解は結局のところ平行線のままだし、特に馬総統側としてはこれを「和解(or休戦or恩赦)の握手」としてしまうと、振り上げた拳を下ろしきれないまま、有耶無耶のうちに終わらせてしまったような感じになっちゃうしね。
仮にそういう前向きな気持ちがあったにせよ、馬としては額面通りの「社交辞令としての握手」ということにしたいんじゃないでしょうか。そんな思惑が見え隠れするのが聯合報。これも抜粋して訳しますが、捉え方の違いが露骨に現れていて面白いです。

馬英九総統は11日午後、参議院議員の山本順三と面会した際、駐台代表の齋藤正樹は全行程を通じて随行しただけだったが、総統と齋藤は儀礼的に挨拶を3秒間交わしたものの会話は無かった。
政府高官は、「今回の件で誤解が解けたと形容するのであれば、それは『あまりに一方的すぎる』だろう」と述べた。

齋藤は先日、自ら国安会の蘇起秘書長に面会を求め、両者は台日関係について長談義した。馬総統は11日、齋藤と3秒間の握手を行い、政府が齋藤を排斥していた態度の軟化させたとみる向きもあるが、政府高官は「この一連の動きは政府の善意を表すもので、決して態度を軟化させたものではない」と強調する。
高官は、「仮に齋藤が日本の来賓に随行して総統に会うことができたとしても、今後、馬総統が単独で齋藤に面会することを示したものではない」と強調し、「事はそんなに楽観的ではない」と述べた。しかしこの高官はさらに「台日間の交流には少しの障壁も無く、政府は両国関係を重視するとともに、日本政府を尊重している。日本の政局がちょうど選挙に当たっているが、こちらとしては細やかに状況を見ているところだ」と述べた。
馬総統との面会の間、齋藤の表情は厳粛で、唇をきりっと閉じていた。

馬総統が齋藤代表と面会 「善意であり、軟化ではない」 (聯合報)


なんなんですか、このツンデレっぷりは。
一方、中国時報は両者の中間くらいのスタンスで面会前の11日に記事を載せています。齋藤発言を「失言」と表現し、なおかつ「日台が『齋藤発言が失言だった』ということで落ち着かせた」としているのがちょっとひっかかるところ。
でも、確かにそれは齋藤代表が発言直後に幕引きを図った際に使ったことだし(失言ではなく個人の発言っていう位置づけだけど)、今回の握手が両国了解済みの上での「セレモニー」というのはありうるだろうね。齋藤代表が単身で総統府に乗り込むよりも、国会議員の随行役という駐台代表の職務として面会したほうが大仰でないのは確かだもん。うーん、ちょっとタイミングとして遅すぎないかなとは思うけどね。いい機会が無かったのかな。

馬英九総統は11日、台湾の前衆院議員、玉沢徳一郎と面会する。この場には、以前「台湾地位未定論」を発表した日本の齋藤正樹駐台代表も同席する。総統府の者は、「誤解を解くために、齋藤は自ら国安会秘書長の蘇起に面会を求め、蘇起もその後に齋藤と会っている。しかし最も重要なのは依然として総統の態度だ。今日の面会の場において、双方の誤解が一段落したことが形になる」と述べた。
総統府の者は10日、「総統府は齋藤が総統府に来ることに同意した」と打ち明け、「これまで外界で噂されていた苦労や誤解といったものはすべて終わりを迎え」、台日関係が良好に発展することを象徴すると述べた。

失言による騒動を何度も乗り越え、齋藤は今日ようやく初めて総統府に入り、玉沢徳一郎に随行して馬英九と面会する。国安会の者は、「齋藤の発言は、台湾の最も敏感な主権問題に言及していた。総統府としては認めることができなかったが、台日両政府は今回の論議を齋藤個人の失言だとして双方でコンセンサスを得、台日双方の関係に影響しないとした。馬総統が齋藤と面会することは、彼の代表としての職務を尊重するというものだ」と語る。

馬総統が齋藤代表と面会へ 総統府筋:失言騒ぎは解けた (中国時報)


今回の握手がどこまでの意味を持つのか、どこまで期待をかけてよいのか、三者三様っていうのが個人的には面白いなあと思います。聯合報の無茶な煽り方もどうかと思うんですけど、「日華平和条約と台湾地位未定論」に端を発した今回の一件、必ずしも大団円で終わったとは到底言えません。あまりに長引いていて、発端が馬英九の超絶条約解釈だったってのを忘れそうになっちゃいそうだし。あれはまったくもって嘘つきのパレードでした。
おっと、脱線した。ともかくも、今回の握手が「手打ち」の握手だったのかと問われると、産経の記事はちょっとプラスに捉えすぎかも。比較的慎重な時事通信のこっちの記事で立てればよかったかなと、今さらになってちょっと後悔してみたり。

【台北時事】
日本の対台湾窓口機関である交流協会台北事務所の斎藤正樹代表(大使に相当)は11日、台湾の馬英九総統と約3カ月半ぶりに会見した。同代表が5月、「台湾の国際的地位は未定」などと馬政権の主張と真っ向から対立する発言をし、台湾側の怒りを買って以降で初めての公式の面会となった。

台湾側はこれを契機に、同代表の「失言」をめぐりギクシャクした日台関係を修復したい考えとみられる。ただ、問題の長期化によって双方に根強い不信感が残ったのも事実で、今後の日台関係がスムーズに行くかどうかは、なお予断を許さない状況だ。

同協会によると、斎藤代表は11日夕、台湾側の要請により、訪台中の玉沢徳一郎前衆院議員らに同席する形で馬総統と面会。台湾に大きな被害をもたらした台風8号などに関し、約45分間やり取りした。

斎藤代表の発言をめぐっては、同代表が直後に台湾外交部(外務省)に謝罪したほか、イベントで同席した総統にも直接謝った。しかし、台湾側は納得せず、斎藤代表に総統や副総統との面会を禁じる事実上の報復措置を続けたとされる。

「失言」後、馬総統と初会見=日台関係修復か-斎藤代表 (時事通信)




★ 追記。(08/13 00:20)
さっそく『君の知らない物語』を聴いてみました。アニメのEDバージョンは「くるっ」とさせていたんですね。
EDバージョンを聴いた時、「千のレスよりこの一票。」で「どこをどう切り取ってもsupercellというかryoさん。」って形容しちゃっていましたが、やっぱりryoさんでした。後半、ちょっと蛇足かな、というかチャレンジしすぎかなって思う場所もあるけど、こういうストーリー立てた曲を作れるのはさすがだなあって素直に羨望でっす。うんまあ、でもやっぱりEDバージョンの凝縮のさせ方も好きなんだけどね。
おあつらえ向きなことに、今夜はペルセウス座流星群が夜空を駆け抜けます。降り注ぐ光の粒が、この曲のように宝物として多くの人の心に残りますように。

★ 追記その2。(08/13 01:20)
ちょ。あわよくばと思っていたけど、これ絶対歌えないっての。あはは。
そして前言撤回。驚くほどに蛇足なMVがCDの後ろに控えていたとは気がつかなかった。

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雨彦 :

まりちゃん、おはよ~(^o^)/

馬総統と齋藤代表の問題はすっかり泥仕合になってるね(-_-;

台湾に関してはアメリカが何らかの形で暫定措置を講じておくべきだったよ。

アメリカの自由連合州のような形にしておけば現在の様な事にはならなかったと思うよ。

私は台湾は暫定的に国連の信託自治領にして法的地位を安定させて、それから支那と台湾で決着を付ければ良いと思う。台湾は台湾人のものなのだから、台湾に関する事は台湾の人々の意思を尊重すべきだと思ってるよ。

昨日はペルセウス座流星群の日だったんだね、まりちゃんはロマンチストだね(^_^)

私は昨日靖国神社に行って参拝してきたよ、暑かったけど若い人が結構来ていた。ただ遊就館の解説は良くなかったね、扇動的で明治の人達の緊張感が伝わってこなかった。靖国は英霊の鎮まります所なのだからもっと厳粛にして欲しいと思ったよ(>_

『君の知らない物語』、聴きたいなぁ、是非歌って「ニコ動」にうpしてね!楽しみにしてるよ(^_^)

◆YAUCHInowA Author Profile Page:

> 雨彦さん。
おいらも時々暴走しちゃいますけど、
> 台湾に関する事は台湾の人々の意思を尊重すべきだと思ってるよ
これは本当にその通りだと思います。耳が痛いですね。あはは。

参拝お疲れ様でした。15日の騒動を見ていると、亡くなった方への節度という点で総じて騒ぎすぎだなあって思います。

> 是非歌って「ニコ動」にうpしてね!
あ。そのリクエストには残念ながらお応えできないですね。おいらはそんな歌をうpするような度胸も器量もありません。あはは。

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このページは、◆YAUCHInowAが2009年8月12日 23:36に書いたブログ記事です。

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