投げ捨てた鶴嘴も虚空の彼方に消え。

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前回の「笑顔の錬金術師の影は消え。」から引き続いて、いつもより周波数の高い電波でおt(ry

で、なんで今さらそんな話をするのかと言うと、きっかけは先月の八八水災に遡ります。被害がぽつぽつと報じられつつあった9日、「とんだ八八節になっちゃって。」を書いた時には、正直な話「台風かあ。大変だなあ」くらいでしかありませんでした。この記事だって、いつものように本題に入る前に小ネタは挟むは、最後に「化物語」の真似してもう一回ネタを挟むはで、うんまあ、いつも通りなんですけどね。
ところが明けて10日に入ると例の甲仙郷小林村という集落が丸ごと土砂に埋まるというニュースが入ってきて、さすがのおいらも「昨日はちょっとはしゃぎすぎました。」とタイトルの時点で平謝り。でもこの時、やっぱりおいらは

「じゃあ2分割すればいいのに」という話ですが、今からでもそれに踏み切れないあたりを含めてどうしようもないおいら。

昨日はちょっとはしゃぎすぎました。 (やうちさん、ニュースだよ!)


と二の足が踏めなかったんです。 それは前回も書いたように、こんなブログですら重たいテーマだけを背負う度胸が勇気が無くて、自分のためだけに釣り合いを取ろうとしたんです。もっと言えば、100%シリアスな空気を纏うくらいなら、ネタを挟んで不謹慎と咎められて「さーせん」と謝る、そんなカンタンな方の選択をしただけなんです。

ここで一瞬だけφ★の話をすると、実はいよいよこうなってしまうと、逆にどこまで遡って東亜+に落とせばいいのかが難しくなります。現地のメディアは既報の情報をベースに続報をどんどん投げるけど、かと言ってそれをそのまま日本語にしても前提情報が日本に来ていないから意味が通じない。こういうのはやっぱり大手メディアのまとめ記事の文才にゆだねざるを得ません。
結局、産経がまとめた記事で東亜に立ったのはさらに翌日の11日朝のこと。それに一安心したのか、ブログでなお一本記事を書いた後で、おいらがモーラコットでスレ立てしたのは黄金の72時間が経過した後の12日の昼のことでした。なんのことはないです。鶴嘴は与えられていたのに自分の都合で逃げたして、時機を逸してただけでっす。
 【台湾】台風8号が台湾に50年ぶりの大災害、災害対策に多くの教訓 中央気象局の予報問題視、政府連携不足で救援活動も後手に回る[08/10]
 http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1249944082/
 【日台】財団法人交流協会、台風8号の被害を受けた台湾へ1,000万円を贈る[08/11]
 http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1250053083/

それだけでも思い返して「うわっ」ってなるんですが、「昨日はちょっとはしゃぎすぎました。」を書いてた最中にも、「うわっ」っていう出来事がありました。
日本でまだあまり報じられていない話題の場合、おいらは割と真剣に「理解しようとする」傾向があるみたい。同じ中身の日本語の文章と英語の文章があっても、英語のだとそれこそ単語の意味まで辞書で再確認しちゃうことがあるでしょ。あれみたいなものです。
それは別に悪いことじゃないと思うんですが、日本語で「数百人が行方不明になっている可能性がある」というのをナナメ読みするのと、単語で拾っていって同じ文章にぶつかった時とでは受ける印象が違うんですね。「え、マジで」「それヤバいじゃん」という(こう書くと軽いよ!)感情移入みたいなものがやっぱり違う。
ところが、その時何を思ったのか、おいらは無意識のうちにこう考えてました。「何百人の命が関わっていたとしても、冷静に訳さないと」と。
それに気がついた瞬間、手が止まって、「うわっ」って自分にドン引きした。そりゃあ何かと対立のあるテーマなら(政治とかね二国間関係とかね)、根っこにある主張みたいなのを頭に片隅に置いて作用反作用を働かせるけれど、この場合は無いでしょ。ねえ。何も「人が死んでんねんで!」って自分にツッコみたかったわけじゃなくて、「自分、今何を考えてた?」っていう軽い絶望感。あ、ほら、原秀則の「いつでも夢を」の最終巻のあれみたいな、って余計伝わんないし。

かのユリカンは連続テロ事件で命を落とした98人について、

98って・・・なんですか?
数字・・・・・・ですか?それじゃバカだ!!
人類の究極の罪は想像力の欠如です。つまり、バカは罪だ!!

新井英樹「学級会」『ザ・ワールド・イズ・マイン』第6巻,1998,pp106-107


と訴えてました。
ということは、「うわっ」てPCの前で手が止まっていたのも、紛れも無く想像力の欠如したただのバカだったわけで。やれバランスだなんだと言っててもそれは単なるもがきでしかなく、手が止まった時にはたと気づくという、ひどく滑稽なストーリィテラーでしかないのかもしれません。

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このページは、◆YAUCHInowAが2009年9月30日 22:55に書いたブログ記事です。

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