「R-18」な話でも。

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まあ、こすもたんの新曲「R-18」のことなんだけどね。
 


月曜の朝っぱらからフェイPの「ねじ恋ベクトル」と、こすもたん(withノッツさん)の「R-18」がきたこれ、で大忙しですよ。2曲とも聴けた上に初音ミクWikiで項立てまでできて、早起きした甲斐があったというものです。特にこすもたんのは項立てまでできると思っていなかったので嬉しかったな。

さてさて、積み残しの話題がいくつかある中で、今年の6月から始まった日本と台湾とのワーキング・ホリデーについての話を取り上げたいと思います。これも18歳から30歳までなので、ある意味R-18とU-30だね。ってその話まだ引っ張るのかよ。
そもそも「ワーキング・ホリデーって何なの?働くの?遊ぶの?」という人は、日本ワーキング・ホリデー協会のサイトとか外務省のサイトとか見てください。あ。台湾とのワーキング・ホリデー査証については協会のサイトで。めんどくさい説明は全部他人任せっていう。
この制度、二国間での若者の交流と相互理解を促進するため、ある程度の長期滞在が可能なように短期間の就労を認めるというものなんですが、このご時世とお互いの相手国への温度差もあって半ばストロー効果状態になっています。

外交部は27日、日本が台湾の青年に対し日本へのワーキング・ホリデー査証を開放して以来、1,209件の申請があったと示した。一方で、台湾へのワーキング・ホリデー査証を申請した日本の青年はわずか56件に留まっており、台北駐日経済文化代表処を通じてより多くの広報を行うこととしている。

外交部亜東関係協会の陳調和秘書長は外交部で記者会見を行い、「18歳から30歳までの青年たちは、皆日本へのワーキング・ホリデーを申請でき、日本の文化と生活スタイルについて深く立ち入って経験できる。最長で1年間日本に滞在して合法的に働くことができ、旅費を稼ぐことができる」と話した。
陳秘書長は、「日本は上半期・下半期と年に2回に分けて台湾の青年の申請を受け付けており、年間で2,000人に査証を与えることになっている。今年の第2回は11月2日から6日に申請を受け付ける」と話す。
陳秘書長はまた、「日本の交流協会の統計によれば、今年6月1日から5日まで行われた第1回の1,000人分の募集では1,209件の申請があり、台北事務所で818件、高雄事務所で182件の許可を行った」と述べた。

ワーキング・ホリデーで台湾に来る日本の青年が少ない 外交部:よりPRを (中央通訊社)


確かに、日本でのワーキング・ホリデーの認知度や、豪州やカナダ、欧米各国といった他のワーキング・ホリデー制度のある先発国と比べて考えると、この制度を使って台湾に行く日本人が少ないのもやむを得ないところはありそう。例えば「じゃあ自分はどうなの?」って振られたら自分が申請するかっていうとかなり考えるもん。っていうかごめん。正直に言うと100%申請しません。ごめんなさい。
そう考えると、逆に台湾で定員の1,000人をオーバーする申請があったというのはとても嬉しいこと。でも同時に、受け入れる側の日本人として想像してみるとちょっと「いいのかな」と過度な期待に不安になったりもするのです。

ここでちょっと脱線して同じ27日の中央通訊社の記事から。

台湾と日本の青年のワーキング・ホリデー査証が開放されて以来、1,000件以上の申請があった。日本の交流協会の高雄事務所は27日、「少数の不合格はあるが、その主な理由は資料が揃っていなかったり、旅行計画が不明確であるためだ。例えば、日本に行ってあらゆるラーメンを食べ歩きたいと計画したものも審査を通過している」と述べている。

高雄事務所の統計によれば、今年の6月1日から台湾と日本とのワーキング・ホリデー査証の申請受付を始めて以来、これまでに台湾全体で1,209件の申請があり、1,000件が合格しているという。このうち男性が223名、女性が777名だ。うち高雄事務所では220件の申請に対して182件の合格を出し、うち42名が男性で140名が女性だった。高雄事務所によると、不合格の原因の多くは、資料がきちんと揃っていなかったり、旅行計画書が不明確だったりすることだという。

高雄事務所は、「ワーキング・ホリデー査証の申請では、書式と条件に注意すれば通過できないということにならずに済む。ワーキング・ホリデー査証は休暇が主体で働くことは補助的なものであり、計画書を充実させることを提案する。ある計画書はわずか3行で説明を済ませていたが、これでは通過は非常に難しい。通過した計画書の中には、日本に行って様々な味のラーメンを食べ歩き、日本の世界文化遺産を巡りたいと書いていたものもあった」と話す。

今年2回目のワーキング・ホリデー査証の受付は11月2日から行われ、18歳から30歳までの青年全てが申請可能で、最長1年間滞在できる。交流協会高雄事務所によると、雲林以南の人は高雄事務所で査証の申請ができるという。

ワーキング・ホリデー査証の申請、目的が明確なものが通りやすい (中央通訊社・強調は引用者)


これにはその交流協会から案の定ツッコミが入ります。

10月27日、中央通訊社(ニュース配信会社)が配信した「ワーキングホリデー申請 目的が明確であれば通過しやすい」なる標題の新聞記事のなかで、「例えばラーメン食べ歩きをするという計画をすれば、ワーキングホリデー査証に通過する」「高雄事務所によると、合格者の計画書に日本各地のラーメン食べ歩きをすると書かれたものがあった」との記載がありましたが、当事務所では一切こういった回答をしておりません
このような記事は、ワーキングホリデー査証申請者に対して、来日目的が単にラーメン食べ歩きであることだけでも査証を取得することができるといった軽々しく審査が行われているかのような誤解をあたえる恐れがあるため、10月30日、別添のとおり同社に申入れをし、訂正を求めました。
ワーキングホリデー査証申請者の皆様におかれましては、このようなあたかも「軽々しい審査を行っている」が如き誤解をされないようご注意ください

台湾メディアによる事実と異なった報道に対する申入れについて (交流協会高雄事務所・強調は引用者)


そもそもの目的から言えば、ラーメンの食べ歩きが合致していないとも言い切れないと思うんですが、確かに滞在資金のための就労を認めるには「ん?」ってなるもの。審査する側としては対応もこうなりますね。ていうか、中央社も「日本の文化を学ぶとはどういうことか、ラーメンも日本の文化か」なんて聞くなよ。でも旅行の範囲を飛び越えて、毎日毎日食べ歩いて日本のラーメン文化を研究する、なんていう話だったらどうかななんて思ったりもして。いひ。
このように申請を受け付ける側が「軽々しく行っているわけではない」のと同じように、申し込む側もまた熟考の上のものです。たぶん。今年2回目の申請受付を開始した2日の中央通訊社の記事から。

日本の交流協会は、今日から5日間にわたって2回目のワーキング・ホリデー査証の申請受付を行う。午後には200名あまりの申請者があった。ある女性申請者は、30歳になる前に日本を深く体験するため仕事を辞めたといい、「それだけの価値は充分にある」と話す。
台湾と日本の青年の相互ワーキング・ホリデー査証制度は6月1日に始まった。交流協会は2日から6日まで2つの窓口を開設し、午前9時15分から午後4時まで2回目となるワーキング・ホリデー査証の申請を受け付ける。

日本文化に熱中しているある申請者は、「通常の観光ビザでは日本に滞在できる日数に限りがある。しかしワーキング・ホリデー査証なら、18歳から30歳までしか申請できないが1年間滞在できる」と話す。
彼女はまた、「30歳を超えてしまったらチャンスは二度となくなってしまうのを心配して、ためらうことなく会社に辞表を出しました。ぜひ今回の機会を得て、観光しながら日本語の勉強もして自分に投資したい」と語った。さらに、「日本でよい仕事を見つけることができなくても、休暇という軽い気持ちを持っているし、既に旅費には充分足りる準備をしている。サービス業かスーパーに関する仕事が見つけられることを願っているが、日本の今の失業率は高く、競争も熾烈だ。心の準備もできている」と話す。

日本語の能力は査証発給の審査の基準となるのだろうか?交流協会文化渉外室の桧山主任は「申請者の日本語能力が不足していていることを理由に査証の発給を拒むことはない」と話す。しかし比べて言えば、もし申請者の数が多かった場合、日本語の能力は査証発給の考慮の一つにはなるだろう。
桧山主任は「台湾の青年は、日本ワーキング・ホリデー協会あるいは台湾の旅行業者の紹介などを通じて、自分で仕事の形態を選ぶ。台湾のいくつかの旅行業者はワーキング・ホリデー制度を商機として見ており、パッケージツアーの工程と仕事のつながりを計画している」と話す。

一方、安全面について外交部亜東関係協会の陳調和秘書長はインタビューを受けた際、「仕事または観光で訪日する際の緊急対応体制は、ワーキング・ホリデーでも同じだ。もし駐在機関が助けを求める連絡を受けたら、すぐに対応する。また、空港には24時間のサービス電話があり、駐在機関も当直のスタッフを配置し、サービスが提供できるようにしている」と話している。

ワーキング・ホリデー制度での訪日 哈日族は仕事を辞めることもいとわず (中央通訊社・強調は引用者)


おお。彼女のように、日本だって必ずしもそこまで余裕があるわけではないことをわかった上で訪日するというのは、ちょっとだけ安堵かも。いや、台湾でこれだけたくさんの人が希望しているのは嬉しいことだと思ってますよ。でも、その決意に水を差すわけじゃないけれども、日本に行った時にある程度水を差されることはあるよね、っていう勝手な心配。う。確かに余計なおせっかいかも。そのへんの期待感というかイメージみたいなものは、台湾の人に聞いてみたくもあり怖くもあり。
ワーキング・ホリデーを使って日本に来る台湾人の全員が全員、彼女のように不退転の決意ではないと思うけれど、仕事を辞めてまで日本に1年間滞在したいというのならば、その想いが裏切られないことを切に願います。そのためには、抱くものは幻想ではなく憧憬であってほしいなあ、と。ほら、日本から台湾を見るときに「台湾は親日」って十把一絡げで妄信する人がいるじゃない。あれの逆はあってほしくないなあ。日本は夢の国でも2次元の世界でもジパングでもないのだから。

(★ 補記予定。)

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誤解されがちなのは、仕事が出来ると言っても、その仕事は自分で探さなくてはならない事です。そうしてみると、台湾で自分で仕事を探せる人はそれ程多くない事が分かります。又、日本と台湾では物価が違いますから、日本人が納得できる賃金を得るのはかなり難しいという事です。日本人はかなり低めの賃金で働き、逆に、日本で働く事になる台湾人にとってはかなりの高給を手にすることになり、これが日本と台湾のワーキングホリデイの根本的な問題と言えそうです。例えば、マクドナルドの給料は、台湾で1時間250円くらいですが、日本人がその給料で働くのはかなり辛いと思いませんか? その賃金格差に加えて、マクドナルドの側からすると、その給料を払って台湾人と日本人ではどちらを使いたいかというと、言葉の点で問題のない台湾人を雇うのではないでしょうか。それで、日本人には賃金格差に加えて、言葉が不自由なので仕事がないと言う事が考えられます。実際、ある程度の給料を貰える仕事というのは非常に限られてくると思います。日本語教師とか通訳とか、何かの技術を持った人ならばある程度の給料を得ることが出来ますが、普通のアルバイト的な仕事もないというのが現実です。それで、中国語が出来ない人がワーキングホリデーで仕事を期待するのはまず無理であると考えておいた方が無難です。

◆YAUCHInowA Author Profile Page:

> genanzhiさん。
確かに短期就労であっても賃金のマッチングの問題は出てくるでしょうし、雇用する側からすればなおさら現実的には厳しいでしょうね。元々「自力でお金ためてなんとかする人」の救済手段として「一定条件下なら働いてもいいよ」というもののはずなのですが、後者が前面に出てしまうと難しいことが山積していますね。

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