どこの「姫川」で回せば姫川さんをお迎えできるのか。(その6)

前回のエントリの「その5」から、年度を跨いでしまいました。「その1」でリストアップした6地区の「姫川」のラスト、和歌山県串本町を訪ねることにしましょう。

なお、今回の訪問にあたっては、2020年1月に行ったときのものをベースにしていますが、2021年6月にスマホを修理した際にガチャ結果のスクショを退避し損ねるという大失態を犯したため、2021年9月に再訪してガチャを回しています。ガチャの結果は大差なかった模様。往路復路で4回も行程を組めたので、紀州鉄道や紀勢本線にぐるっと乗るだけじゃなくて、日本最長の路線バスにも乗れたよ。やったね、たえちゃん!

和歌山県東牟婁郡串本町姫川・姫(難易度:UR)

2回も行っておいてなんですが、串本町に入るまでがまずしんどいです。「くろしお」を使えば大阪市内まで3時間ちょいだし、南紀白浜空港という手もあるんだけどね。そして、姫川集落にたどり着くのもさらにしんどいです。なので、難易度は最上級で。

さて、まずは2020年の訪問時と同じく、JR串本駅(地図の①)から出発しましょう。駅に隣接する南紀串本観光協会にレンタサイクルがあるので、まずは足を確保しましょう。


串本町姫川は、鬮野川(くじのがわ)という川の上流にあるのですが、まずこの河川の名前が読めません。また、鬮野川の河口(地図の②)は駅から西側の山を越えたところに位置するものの、まともに通り抜けられる道がないので、結局、駅の南の市街地を回り込んでいく必要があります。国道42号の塩浜橋で橋名板を見ると、うん、別の意味で読めない。

紀勢本線の下をくぐって、いよいよ鬮野川沿いを上っていきます。目に見えて人家が減るので、かなり気もそぞろ。北海道の「人口密度の低さ」とは違った不安感に襲われます。不思議なもので、東側の山の上は、町役場などの施設も移転するなど大規模に開発が進んでいている場所。手の届くような位置に、そのような人々の営みが広がっているはずなのに、鬮野川沿いは、本当に何もありません。滝畑橋(地図の③)からは、くしもと町立病院が見えました。

橋杭岩や紀伊姫駅方向に抜ける道との分岐(地図の④)を左に折れて、さらに上流を目指します。距離を考えると、橋杭岩からの道が良かったんだと思うのですが、地図を見ると何もない峠道っぽかったので、今回はパスしています。で、このとき気が付いたのですが、地名の「姫川」の読みは「ひめがわ」と濁るんですね。なんてこった。

川沿いの平地が少なくなり、心細さが頭をもたげてきた頃に、少し大きめの集落が広がります。ここの徳泉寺(地図の⑤)あたりで、おいらのスマホの電波はほぼ限界。さらに集落を出たあたり(地図の⑥)でガクンと舗装が粗くなり、Googleストリートビューもここ引き返した模様。おいこらふざけんな。


とはいえ、この場所は和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川。目指す姫川はまだ先です。世界に冠たるGoogleが引き返しても、既に圏外になっていても、ここで怯むわけにはいきません。あれですね、やうちさんは損切が出来ない人ですね。天気のいい真昼間であることに感謝しつつ、そのまま進みます。ふええええ。

2kmほど進んだところで、再び人家が増えてきました。ようやく姫川の集落に到着です。でも、下流部と違い、明らかに田畑に手が入っていません(地図の⑧⑨)。むむむ。すごく淋しい。そして当然のように電波が入らないソフトバンク。ますます何をしに来たんだ感があります。

こうなってくると、別の何かで達成感を得る必要があります。うん、やはりおいらは損切りができない人だ。レンタサイクルの時間にもずいぶん余裕があったので、姫川集落から南東に峠を越え、姫集落から古座の方に向かい(地図の⑭)、さらに串本町神野川(地図の⑮)、串本町民の森(地図の⑯)を抜けて、鬮野川の最上流部、林道姫川線の分岐(地図の⑰)まで駆け登りました。改めて地図で見ると、何を馬鹿なことやっているんだと言いたくなるのですが、町民の森のあたりでおいらもそう思いました。遅くないか、それ。林道姫川線の起点部には、姫川集落を案内する看板と、掠れた字が不安を煽る林道の注意書きが。正直、この2つの撮れ高が無かったら、何をしに登ってきたのか分かりません。

新しめの舗装が続いていたので、まあ「土砂崩れ、路肩に注意」ってよくある注意書きだよね、くらいで下り始めたはいいものの、割とすぐに本性を現しやがります。さすが林道。法面保護なんてほとんどしてないじゃん。本当は、下を流れる鬮野川に姫滝という滝があるそうなので(地図の⑱)見てみたいものの、谷底なんてはるか下すぎて場所が分かりません。おまけに、ここまでの写真を見てのとおり雨が降った後だったので、さすがにさっさと下ることを優先します。


姫川集落の手前(地図の⑲)でアスファルトが途切れて泣きそうになるものの、鬮野川を渡るあたり(地図の⑳)で舗装が復活して一安心です。振り返って橋名板を見ると、橋の名前は読み取れない(ひらがなっぽい)一方、川の名前に「姫川」とあります。あれれ。姫川は姫集落の方を流れる川で、ここは鬮野川なんだけど。不思議だ。さらに進むと、再びの姫川集落です。やっぱり淋しい。そして電波は入らない。

実は、ここまで、一度もガチャを回していません。このままでは何をしにきたのか全く分からないので、姫川集落から南東方向に峠を越えて、姫集落を目指しましょう。先ほどはアドレナリンが出ていたので古座の方に抜けてしまいましたが、集落の南に位置する紀伊姫駅(地図の⑩)から仕切り直しです。普通列車しか停まらない駅なので若干の不便さはあるものの、串本駅からコミュニティバスも出ているので、こちらと組み合わせるとアクセスの幅が広がると思います。なお、2021年の再訪時は、ここまでの工程は1mmもトレースせず、紀伊姫駅からスタートしています。

(写真は2021年)

姫川の姫と、友紀の紀なので実質的に姫川友紀です。さっそく回すことにしましょう(超強引)。デレステは、SSR[超光のミーティア]本田未央とSR4枚と過去最高の成果。一方、モバマスは10枚全てRでした。

紀伊姫駅から集落内を抜ける旧国道(だと思う)を北東に向かうと、現国道と接近するあたりで小さな河川にぶつかります(地図の⑪)。この川が姫川です。一方、集落の地名は串本町姫。串本町姫を流れるのが姫川で、串本町姫川を流れるのは鬮野川というややこしさ。また、河口での幅も数mという規模は、乙部町や糸魚川市、可児市の姫川と比べると、つつましさが際立ちます。

(写真は2021年)

(写真は2021年)

(写真は2021年)

じゃあ、この姫川に架かる国道42号の姫橋でガチャを。今度は、デレステがSR2枚、モバマスもSR2枚でした。姫川集落で引けない以上、ここが最大の希望だったんだけど、空振りですね。

せっかくなので、姫集落を少し山側へ。紀勢本線と姫川が交差する場所と目と鼻の先に、姫川踏切がありました(地図の⑫)。よくよく見ると、海側の警報器には「ひめがわ」と振り仮名があるのに対し、山側では「ひめかわ」とルビを振っています。ええい、どっちなんですか。

(写真は2021年)

(写真は2021年)

(写真は2021年)

(写真は2021年)

ちょっと待ってください。もしかすると、ここまでの「姫川」は「ひめがわ」だったのでガチャも外していたのであって、「ひめかわ」で回すのが正解だったのではないでしょうか(名推理)。これは勝つる! とばかりに三度目の正直を狙ったものの、デレステはSSR[心ふれあえば]佐久間まゆとSR2枚、モバマスはまたもRのみでした。でも、SSRを引いておいて文句を言っちゃいけませんね。

姫集落の端の方まできて、姫川集落の方角を望みます(地図の⑬)こうやって見ると、歩いていくのは尻込みしてしまいますね。でも、実は一縷の望みをかけて、2021年の再訪時には、紀伊姫駅から歩いて姫川集落に向かっていました。結果ですか? 相変わらず淋しかったですし、ソフトバンクは圏外でした。ですよねー。

最後に余談です。地名に姫川要素がないので紹介だけに留めますが、橋杭岩のすぐ近くには、カラオケ喫茶・軽食「キャッツ」がありました(地図の⑦)。2021年の再訪時は、県外者はご遠慮という張り紙に若干の残念さは禁じ得ません。

小括

今回の3ヶ所での結果はこんな感じ。次回は延長戦と総まとめの予定。

市町村 引いた場所 モバマスSR
(うち姫川さん)
デレステSSR(同) デレステSR(同)
和歌山県東牟婁郡串本町姫 紀伊姫駅 0 (0) 1 (0) 4 (0)
和歌山県東牟婁郡串本町姫 姫橋 2 (0) 0 (0) 2 (0)
和歌山県東牟婁郡串本町姫 姫川踏切 0 (0) 1 (0) 2 (0)

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