往ぬる逃げる去るの3連コンボだから仕方ないね。

新年どころか新年度になってしまったのに、2022年の話をします。そう、かつては毎年やっていた恒例のアレ、台湾のACGサイト・巴哈姆特から、2022年のアニメ・漫画10大ニュースの話を。同じ十大ニュースでもゲームの方は、いつの間にか「家庭用ゲーム」「PCゲーム」「スマートフォン用ゲーム」に細分化されていてびっくりしました。

2022年に巴哈姆特で扱われた5,000本のニュースから、選ばれたのは、以下の10本でした。日付と記事の題名は、巴哈姆特の当時の記事の日付と題名です。

第10位:『遊☆戯☆王』の作者、高橋和希が亡くなる 享年60(07/07)
訃報記事が第10位。類似記事として、4月の藤子不二雄A、11月のジェイソン・デビッド・フランク、12月の水木一郎も並んでいます。ジェイソン・フランクは、『パワーレンジャー(中文題:金剛戦士)』のつながりのようですが、ACにあたるのかしらん。
第9位:『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、10月に放送予定 メカニック設定とビジュアルイメージが公開(03/29)
記事では、本編よりも先にいわゆる「ガンダム体操」のPVに触れ、「こんな洗脳するような曲を知らない」とか「公式の目的は充分に達成された」とか言いたい放題。伏線の多いお話に台湾の人たちも盛り上がったようで、今後のシリーズ作品が気になるという感じで締めています。
第8位:『進撃の巨人 The Final Season 完結編』、2023年に放送予定(04/04)
台湾でも人気の『進撃の巨人』。向こうだと当然『進撃的巨人』になるのですが、どことなく日本語以上に違和感が増幅するような気がしてなりません。台湾では『進撃の巨人展FINAL』も各地で開かれ大盛況だったとのこと。
第7位:Netflixの実写版『幽☆遊☆白書』、キャラクタアートのポスターを公開 「浦飯幽助」も(07/16)
2022年の実写化に関するニュース枠。「このNetflix版の作品には、愛憎入り混じった反応があった」とさらっと書いているけど、うん、まあ、なんともなんとも。
第6位:歌手の夢を叶える 『ドラえもん』のジャイアンがメジャーデビューを発表、8月に個人のアルバムをリリース(06/15)
「胖虎」はジャイアンのこと。記事では「誰もが知る古典的名作が、今年も話題をさらった。最も盛り上がった話は、劇場版最新作ではなくジャイアンのメジャーデビューだ」と煽っているけど、さすがにそれは盛りすぎではなかろうか。ところで、ジャイアンの歌声は、「ホゲー」とか「ボエー」で表現されているけれど、中文ではどうなっているのかしらん。
第5位:『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』、アニメ第2期の制作決定(03/06)
類似記事を見ると、アニメ作品の続編というくくりではなく、『無職転生』でランクインさせた模様。記事では冒頭から「異世界に転生する作品は最近、比べ物にならないほど溢れていると言われるが、『無職転生』は他の作品と異なる部分が多い」とべた褒め。台湾でも原作・アニメとも好評を博した『無職転生』だけに、「1期と同様のクオリティを2期でも維持できるか心配する向きもあるが、成長したルーデウスたちを見られると思うと、期待せずにいられようか」と、2期への期待は大きいようです。
第4位:アニメ『ポケットモンスター』の主人公・サトシ、25年を経て世界チャンピオンに輝く(11/11)
先日、「最後の台詞」でも話題になったアニメ『ポケットモンスター』から。「10歳のサトシが25年も旅を続けると、何歳になっているだろうか? これはもう哲学の問題と言っていいだろう」とあるけど、えっ、『ポケモン』が始まったのって25年前なの? うっ、頭が。
第3位:実写版映画『リトル・マーメイド』の予告編を初公表、2023年5月公開予定(09/10)
2022年のディズニー枠。記事ではここでも「実写化に対する論争」を取り上げているけれど、この『リトル・マーメイド』と2022年にDisney+で公開された『ピノキオ』の2作品は、議論がレベルが最も高かったとしています。さて、どうなることやら。
第2位:ホロライブ所属の潤羽るしあが契約を即日解除、公式チャンネル及び会員も3月末で閉鎖(02/24)
これがACの枠内かというのはさておき、類似記事では九十九佐命の卒業や、カラーとANYCOLORが連名で発表した「誹謗中傷行為への対応」も並んでいたりと、巴哈姆特の守備範囲の広さには驚くばかり。記事の「ネットワークが普及した現代社会においては、皆がもっとよく考えてからコメントするようになればいいのに」というのは、肝に銘じたいと思いますまる。
第1位:『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編、TVアニメ化が発表(02/13)
類似記事を見ると、刀鍛冶の里編として1位にしているみたい。これは意外だなあ。ランキングを振り返ってみても、3,5,8位も翌年の話の先出しなので、実質的に2022年には記者発表しかやっていないのだから、これでいいのかなあ。それだけ期待が高いということの裏返しなのだろうけれど。

このランキングを紹介し始めて……えっと何回目でしたっけ。とにかく、枠がやや固定されてきているような感じが否めません。とはいえ、日米中台と、幅広くアンテナを広げて紹介している巴哈姆特の目配りには驚かされます。さて、2023年の十大ニュースはどんな顔ぶれになるんでしょうか。遅くなってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。

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