さあ、残り数時間で年も改まろうとしています。Wordpressに移行した後の2月に「また「はじめまして」のご挨拶。」からこのエントリまで、今年は11本ものエントリを連ねることができました。お付き合いいただきありがとうございます。
思っていたよりも更新していたなあと少し驚いていますが、その中でも特に反応が大きかったのが10月の「ジルコニアの瞳は濁らない。」なので、個人的にはちょっと「解せぬ」な思いも。ACGのブログちゃうからな、な。
そこら辺の意欲は来年に繋ぐとして(フラグ)、一年の締めくくりでも。中断前は毎年やっていた恒例のアレ、こと「今年紹介できなかったVOCALOID曲」です。っていうか、今年は全くニコニコ動画を貼っていなかったんじゃないかしらん。そういう意味でも以前との違いが垣間見えますね。おいらだって成長しているんです。たぶん。
★ サラバイサラバイ(とあ)
謎の中毒性で、今年いちばんループして聴いていたような気がします。明るい曲のはずなのに、けっこう衝撃的な歌詞。「ぜんぶ ぜんぶ 落っこちてくね」で、なぜかトラウマ映画『紀子の食卓』を思い出すのはおいらだけですかそうですか。
★ ニア(夏代孝明)
こちらは、今年最も琴線に触れた曲です。物語性に富んだ歌詞が、PVで加わるSF要素でさらに昇華したような感じもいいですね。
★ 砂の惑星(ハチ)
今年のVOCALOID曲について書くのであれば、この曲に触れるのは必然としかいいようがありません。突き放すようなメッセージが歌詞やPVに散りばめられ、初音さん10周年のメモリアルイヤーに一石を投じたのは、さすがハチさんという気がします。おいらはあまり共感できなかったんだけどね。それでも「ははあ」と思ったのは、「戸惑い憂い怒り狂い」を経て「たどり着いた祈り」という点でしょうか。なるほど歌はやはりそこに帰着するんだね。
★ インナーダーク(TOKOTOKO(西沢さんP))
今年の曲の中で、おいらがカラオケで歌った回数ナンバーワンはこれ。「不安は飼い慣らしていけ 憂鬱はぶっ飛ばしていけ」の歌詞は、声に出して歌いたい日本語として推奨でっす。
★ 組曲『初メテノ音』アペンド(snow)
先にも書いたとおり、今年は初音さんの発売から10周年の記念の年、いやもう、絶対にsnowさんはやってくれると信じていました。前作に比べて収録曲の範囲が広いから、はたしてどこまで受け入れられるかも微妙だけど、再生数の多い曲をなるべく網羅しようとしたあたり、脱帽するかありません。ご存じのとおり、おいらって雑食というか「ミリオンなんか知るかボケ」的なところもあるので、実は知らない曲も多かったり。というか、後半5年はかなり怪しいです。以下余談なので、とにかく聴いてみるのをオススメします。
- [37]ロンリーガール(2010)→[38]ローリンガール(2010)で油断したところで[39]Dear(2008)は不意打ちすぎたし、使用曲のマイリストのコメントで涙不可避。
- [61]from Y to Y(2009)と[62]フタリボシ(2010)の重ねは、この時代がいちばん好きだったのに全く考えたことがなくて新鮮な驚き。
- [71]ブリキノダンス(2013)→[72]VOiCE(2008)の流れは、普通に考えて卑怯。
- [103]みんなみくみくにしてあげる♪(2012)→[104]Tell Your World(2011)→[105]StargazeR(2008)→[106]ODDS&ENDS(2012)→[107]ブラック★ロックシューター(2008)→[108]39(2012)の流れ、特にStargazeRを挟むのはどう考えても古参いじめすぎるだろ常考。
骨盤Pの『StargazeR』を知ったのは、恥ずかしながら2010年のコンピレーションアルバム『EXIT TUNES PRESENTS Vocalolegend feat. 初音ミク』。組曲アペンドにも取り上げられている『SpiCa』や『1925』『VOiCE』も収められている名盤です。そのCDから数ヶ月後、次のコンピレーションアルバム『EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis feat. 初音ミク』は、オリコンのウィークリーチャートで1位を獲得しました。おいらはこっちのCDも好きですね。これは当時、けっこう衝撃でした。どのくらい衝撃だったかと言えば、ほぼ日Pが曲を作ったくらいの社会現象です。
変化球すぎて、もはや祝っているのか祝っていないのかよくわからないのが、ほぼ日Pクオリティ。そんな7年前の歌では、発売から10年後の世界をこう表現していました。「2017年のこの世界では 私のこと誰も知らない」「オリコンで1位を取ったのは7年前」と。前者はほぼ日Pも「流石にそれはないからあえて」書いたようなフシがありますが、さて後者はどうでしょう。ちなみに、この部分、半分合っていますが、半分間違いです。このほぼ日Pから約8ヶ月後、『EXIT TUNES PRESENTS Vocalonexus feat. 初音ミク』がオリコン1位に輝いています。なので、この10年を振り返ったうえでの正しい表現は、このエントリの題名ってことで。
そして、最後には毎年恒例のアレ、こと「VOCALOID曲10選」です。中断前最後の年だった3年前と比べると、やっぱりというか何というか、速い曲が苦手になってきているのと、ONEがかなりお気に入りになったところが特筆すべき点かな。最終的に絞る直前の曲と、ここに挙げた曲を合わせたリストと併せてどうぞ。
こんなおいらですが、2018年も引き続きよろしくおながいします。
来年はどんな曲に出会えるんでしょうか。じゃなかった、どんなニュースに出会えるんでしょうか。皆さまどうかよいお年を(ここまでテンプレ)。